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信頼関係を築くって難しい…仕事で信頼を得る5つのコツ

番長みるく

番長みるくM.Bancho

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目次

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1:信頼関係を築けないのはどうして?

仕事でもプライベートでも、信頼関係を築くのは重要なこと。しかし仲良くなろうと頑張っているのに、うまく気持ちが通じ合わない人もいます。一方で、短時間で打ち解ける人も。両者の違いはなぜ生じるのでしょうか?

(1)信頼関係を築けるメリットとは?

信頼している相手とは心を開いて、本音で会話ができます。何でも気兼ねなく言い合える相手と一緒にいるときは、安心して自分らしくいられますよね。

また、職場などでの人間関係のトラブルが減り、仕事が円滑に進むことも。悩んだときや困ったときに周囲からサポートを受けられ、人生の幸福度が上がるというメリットもあります。

(2)仕事でのデメリットは?

仕事仲間と良好な関係を築くことはメリットが多いと考えるのが一般的ですが、デメリットもあります。

スイスのビジネススクール国際経営開発研究所(IMD)やオランダのフローニンゲン大学の研究結果では、「信頼している仕事仲間のために、職務で非倫理的な行動をとる可能性が高い」と判明しました。

信頼している上司のためを思って、部下が嘘をつき、真実を隠すこともあるそう。もし、仕事仲間がそのような行動をしているのを見つけたら、すぐに注意や制裁を行うべきだと研究チームはまとめています。

2:【言動】信頼関係を築ける人の特徴5つ

信頼関係を築くのは簡単なことではありません。相手と心を通わせることができる人の特徴を紹介します。

(1)時間を守り、相手の時間を大切にする

時間を守れる人はきちんとした印象を与え、信用されやすいです。また誰かと話すとき、「貴重な時間を割いてもらっている」という感覚をもつのも大事。「限りある時間を無駄にしない」という意識をもつことで、表情や振る舞いに気遣いがにじみ出ます。

そうすると、時間があっという間に感じ、もっと一緒にいたくなるのです。

(2)聞き上手

信頼関係を構築できる人は、相手の話したいことを引き出すのが上手。共感しながら話を聞き、質問を投げて話を深堀りしていきます。自分の興味のある内容に関心を示してくれると、嬉しくなってもっと話したくなりますよね。

(3)笑顔が魅力的

いつも笑顔で楽しそうな人は、周りの空気を明るくします。ハッピーな気分になる人とは一緒にいたいですよね。この場合の笑顔は、キメ顔のように作りこまれたものではなく、心底幸せそうなほほえみであることがポイント。

優しく包んでくれそうな印象を受け、もっと近づきたくなるのです。

(4)悪口や噂話は言わない

信頼関係を構築するのがうまい人は、陰口や噂話からは距離を置いています。悪口ばかりの人は、「私も言われているかも」と疑ってしまうもの。他人の悪口をまったく言わない人は少ないため、安心し、信じられると思うのです。

(5)挨拶や礼儀、感謝の気持ちを大事にしている

親しい間柄でも遠慮がなくなると不和のもとに。信頼関係を構築できる人は挨拶や礼儀、感謝の気持ちを伝えることを大事にしています。小さなルールを守れる人には、信頼できるという安心感がもてるもの。

こまめに感謝の言葉を伝えられる人って、小さなことを大切にしている誠実な印象がありますよね。

3:【方法】苦手な人とでも…信頼関係を築くコツ5つ

仕事でもプライベートでも、どこにでも苦手な人っていますよね。苦手な人とでも信頼し合えるコツを解説します。

(1)好意的に接してみる

心理学には「好意の返報性」という法則があります。これは、人から好意を与えられると、自分も同じように好意を返したくなる法則のこと。苦手だと避けずに、好意的に接してみましょう。相手が関心のあることに興味を抱き優しく接すると、次第に相手との距離が縮まります。

(2)考え方や性格を知る

避けたくなるのは、何か原因があるはず。相手の考え方や性格を理解するためにも、話をよく聞いてあげましょう。会話の主導権を相手に渡して話を聞く側になれば、過去の経験や考えなどを積極的に話す環境を作れます。

新たな一面を知ることで、相手の行動や状況の根底にある原因や意図を理解できるかもしれません。

(3)適度に距離を置く

苦手な相手と距離を縮めようと努力しても、どうしても好きになれないこともありますよね。無理に好きになろうとするより、苦手意識をなくすことに集中しましょう。適度に距離を置いて接すれば、余計なストレスは溜まりません。

一生の親友になろうとするわけではなく、ただ信頼を得ようと心がけるのがポイントです。

(4)頼みごとをしてみる

苦手な人と信頼関係を築くために、あえて頼みごとをしてみましょう。断られる可能性もありますが、拒否されなかったら仲よくなるチャンスです。ポイントは頼みごとをしてくれた後に、ていねいすぎるほどお礼すること。

すると、心理学のひとつである「チャルディーニの法則(自分の行動や考え方に一貫性を保とうとすること)」がはたらきます。それにより「自分が頼みごとをしたということは、それほど相手が嫌いではなかった」と相手を思うようになれて、次第に見方が変わってきます。

(5)相談してみる

(4)と似た方法ですが、あえて苦手な人に相談をもちかけるのも効果的。苦手な相手の得意分野や関心のあることを事前に調査しておき、自尊心をくすぐるように相談をもちかけてみましょう。そして、アドバイスしてもらった後は大げさに絶賛し、感謝しましょう。

するとここでも、チャルディーニの法則がはたらき「相談ができるくらい、自分はその人のことは信頼している」という気持ちになれるのです。

4:まとめ

人間関係を構築していく上で、お互いを信頼するのは大事なこと。相手の本質を見抜き、適切なアプローチをすると、親しくなる可能性が高まります。仕事やプライベートを充実させるためにも、信頼関係を築くコツを習得しましょう。

【参考】

スイスのビジネススクール国際経営開発研究所(IMD)やオランダのフローニンゲン大学の研究結果
The Dark Side of Relational Leadership: Positive and Negative Reciprocity as Fundamental Drivers of Follower’s Intended Pro-leader and Pro-self Unethical Behavior