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マンネリの意味とは?カップルのマンネリ診断と防止&脱却方法

松田優

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:マンネリの意味や語源、英語表現は?

「マンネリ」は日常会話でよく登場する言葉ですが、本来の意味を知らないまま使っている人も多いのではないでしょうか。

「マンネリ」とは「マンネリズム」の略です。では「マンネリズム」とはどのような意味なのでしょうか。

マンネリズム【mannerism】の解説

手法が型にはまり、独創性や新鮮味がないこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

マンネリズムとは、同じことの繰り返しで、変化のないことを意味しています。また、「マンネリ化」は「代わりばえのないものになること。また、そのようす」という意味です。

注意すべき点は「mannerism」自体は英語であるものの、日本語のような使い方はしないというところ。英語の「mannerism」は、「話し方や動作などの癖」を意味します。そのため、英語で「最近マンネリだ」と言いたい場合は、「in a rut」というイディオムを使うのが正解。この「rut」とは、「わだち、車の跡、溝、細長いくぼみ」という意味です。

2:恋愛でマンネリしてない?カップルのマンネリ診断5つ

マンネリから別れにもつながることも。マンネリを回避するためにも、危険度をチェックしてみましょう。

(1)デートがパターン化している

付き合い始めのころは張り切って考えていたデートプランも、時間が経つにつれワンパターンに……。関係がマンネリ化しているかどうかは、デートの内容に反映されることが多いので要注意。

お決まりパターンで気楽なデートといえば聞こえはいいですが、工夫するのが面倒になっている証拠ともいえます。最近デートを楽しみにできなくなっていると感じ始めたら、マンネリへの黄色信号かも。

(2)連絡を返さないときがある

恋愛が成就したばかりのころは、相手からの連絡を心待ちにしていたはず。特別な思いがあるからこそ、やり取りひとつひとつにときめいて、大事に返信していたことでしょう。

ところが付き合いが長くなると、返事を返さなかったり、適当に相槌を打ったりと淡泊になりがち。それだけ相手の存在が特別ではなくなっている証であり、マンネリ化につながる危険も。

(3)愛情表現をしていない

一緒にいることが当たり前と感じていると、愛情表現は必要ないと考えてしまう人がいるのも事実。熟年夫婦のようなカップルは、言い換えればマンネリカップルともいえそうです。

キスやハグなどのスキンシップをしない、愛の言葉をしばらく言っていないなど、愛情表現が薄いほどマンネリ度は高めです。

(4)オシャレが手抜きになった

見た目はマンネリ状態がわかりやすく表れる部分。すっぴんや無精ひげを気にしない、デートにおしゃれをしていかないなど、容姿に無頓着になればなるほど、ふたりの関係に対しても無頓着になりがち。

好きな相手には良く思われたい、相手のために自分を磨きたいと思っていたはずなのに、いつの間にか「ありのままの自分」と都合よく言い訳して、ただ手抜きをしている場合は、マンネリといわれても仕方がないでしょう。

(5)片思いの人がうらやましい

片思い中は早く両思いになりたいと願うものですが、いざ恋人同士になってマンネリ化が進むと、片思い状態が羨ましくなってしまうという逆現象が起こることも。

波風の立たないカップル生活より、片思い期間のほうが感情の動きも激しいものです。ドキドキ、切ない、胸が苦しい……片思い独特の感覚をもう一度味わいたくなっているとしたら、今の関係に刺激がなさすぎるという証拠ともいえそう。

3:マンネリでも別れない!長続きカップルのマンネリ防止法3つ

マンネリというとマイナス要素ばかりと思われがちですが、言い換えれば、穏やかないい関係ともいえます。のんびりと長続きするカップルになる秘訣にはどのようなものがあるのでしょうか。

(1)適度な距離を保つ

付き合い始めのころにベッタリしていたカップルほど、早くマンネリ期が訪れてしまう傾向があります。恋愛の楽しみを一気に味わってしまうせいで、飽きがくるのも早くなってしまうのです。

そのため、距離感をコントロールしながら付き合うのも恋愛テクニックのひとつ。いきなりすべてを曝け出すのではなく、徐々に明かしていくことで恋のドキドキも長続きするはず。

(2)言葉を惜しまない

恋人同士に限らず関係が親密になればなるほど、言葉に表すことが少なくなってしまうもの。信頼の証ともいえますが、それがマンネリな関係を引き起こす原因にもなります。

「好き」という気持ちだけでなく、感謝や謝罪などもきちんと言葉にすることで、お互いの思いを再確認できるいい機会になるでしょう。

(3)新しいことに挑戦する

そもそも「同じことの繰り返し」になってしまうからこそ、マンネリを感じてしまうのです。それならば、同じことの繰り返しにならないよう気を配ればいいということ。

ふたりで新しい場所に旅行に行ったり、新しい趣味を始めたり。刺激を自分たちで作り出すことが大切。ふたりでやることに限らず、自分自身も新しい挑戦を取り入れていけば、人生も豊かになって一石二鳥です。

4:仕事がマンネリでつらい…脱却するには?3つ

恋愛と同じくマンネリを感じやすいものといえば仕事です。つらいマンネリ状態から抜け出すには、どのような方法があるのでしょう。

(1)目標を立てる

仕事のモチベーションを上げるには、やはり目標を立てることが大事。ただ日々与えられた仕事をこなすだけでは、自らマンネリ化に向かっているようなものです。

大きな目標でなくても「資料作りの時間を短縮する」「朝10分早く始業する」といった小さなものからで大丈夫。ささやかでも達成感を積み重ねていくことで、仕事にもハリが出てマンネリともさよならできるはず。

(2)自分へのご褒美を買う

意欲がわかない、意欲がわかないからマンネリを感じる……という悪循環に陥ってしまったときは、思い切って散財してみるのもいいかも。

ちょっとした贅沢は心を豊かにして、仕事へのモチベーションの助けにもなるはず。憧れブランドのバッグを買ったり、旅行に行ったり。仕事を頑張りたくなる理由を手に入れてみてはどうでしょう。

(3)転職を考える

どうしてもマンネリ状態から抜け出すことができない、毎日つらいという場合は、いっそ転職という手もアリ。今の仕事より、もっと自分に合った仕事に出会うことができるかもしれません。

実際に転職しなくとも、他の仕事の内容を知るだけでも良い刺激になるはず。具体的に調べてみることで、今の仕事の良さを見つけることができるというパターンもあるようです。

5:マンネリと倦怠期の違いは?

マンネリの場合「同じことを繰り返している」ことに飽きたり、退屈に感じているだけで、恋人への気持ちが冷めているわけではありません。マンネリ状態から抜け出すことさえできれば、また仲の良いふたりに戻ることのできる可能性も高いでしょう。

一方の倦怠期は、相手に対して気持ちが徐々に冷めつつある時期のこと。相手の嫌なところが目についたり、交際自体に疑問を感じている時期。マンネリと比べると、ほんの少し別れに近付いている状況といえるかもしれません。

とはいえ、マンネリと倦怠期は密接な関係があり、マンネリが倦怠期を引き起こすこともあれば、その逆もあり得るのです。

6:まとめ

付き合い始めたころと同じ新鮮な気持ちを持ち続けることができれば良いのですが、人間というのは、どうしても環境に慣れてしまうもの。いくら好きな人とでも、ずっと一緒に過ごしていれば、多少なりともマンネリ化していくのは自然なことといえます。

マンネリ状態にならないよう気を配りつつ、ある意味ふたりの関係が落ち着いてきた証拠なのだとポジティブに捉えてみるのもいいかもしれませんね。