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「ご無沙汰しております」のメールでの使い方とは?期間や注意点も

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:ご無沙汰しておりますの意味は?

しばらく連絡をしていなかった人や長い間疎遠になっていた人に対して使う「ご無沙汰しております」。連絡をしていなかったことに対するお詫びの気持ちが込められた謙譲語表現です。ビジネスの場でも頻繁に使われていますよね。

ご無沙汰の「無沙汰」とは、そもそもどのような意味なのでしょうか。

ぶさた【無沙汰/不沙汰】

1 長い間訪問や音信をしないこと。無音 (ぶいん) 。

2 処置・指図などをしないこと。

3 注意をおこたること。不用意になること。

4 関心を持たないこと。事情にうといこと。

5 なおざりにすること。ほうっておくこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「無沙汰」自体にはいろいろな意味がありますが、「ご無沙汰しております」の場合は、主に「1」の意味合いとして使われています。

「沙汰」とは、「便り」や「知らせ」のこと。そこに打消しの「無」がつくことで「便りや知らせをしなかった」という意味になります。

2:件名は?期間は?ご無沙汰しておりますのメールの基本的な書き方5つ

長い間やり取りをしていない相手に、久しぶりにメールを送るとき。どのような文面が相応しいのか……ポイントを押さえながらチェックしてみましょう。

(1)件名に「ご無沙汰しております」はアリ?

久しぶりであることを伝えたい気持ちが先走って、つい件名を「ご無沙汰しております」としてしまいそうになりますが、それでは少し唐突な印象を与えてしまいます。疎遠になっていた相手へは、まず名乗ることから始めましょう。もしメールアドレスが変わっている場合などは特に、件名に名前や所属部署など、送り主が誰であるか明記しておくのが無難です。

(2)どのくらいの期間空いたら使うもの?

1週間連絡を取らなかったからといって「ご無沙汰しております」というのは大袈裟です。一般的には、3か月以上間が空いた場合に使うのが自然でしょう。年単位で疎遠になっている場合は「大変」や「長らく」など、強調するような言葉をつけておくのもいいかもしれませんね。

(3)相手にわかってもらうためには

長い間連絡をしていなかった場合、相手にはすぐに自分のことをわかってもらえない可能性があります。特に、仕事では大勢の人と関わることも多いため、名字や社名だけではすぐにピンとこないこともあるでしょう。

名前や部署を明記するだけでなく、本文ではどのような関係であったかも書き加えるとさらに親切です。「○○のときにご一緒した者です」「○年前の企画に携わっておりました」など、具体的なエピソードを添えるとわかりやすいでしょう。

(4)気遣いの言葉を忘れずに

「ご無沙汰しております」とひと言書いただけで、すぐに用件に移るのは少々素っ気ないかも。「その後、お変わりございませんか」など、相手を気遣う言葉があるだけで印象は変わります。季節の挨拶などもプラスできれば、文章の格もぐっと上がります。

(5)理由はきちんと説明する

かつては連絡を取り合っていた相手と疎遠になってしまったからには、何か理由があるはず。できれば、その理由を相手に伝えたほうがいいでしょう。多忙や転勤、部署移動など、近況報告を兼ねて書き添えておけば、事務的なやり取りだけではない、温かみのある文章にすることができます。

3:目上の人に使っても大丈夫?ご無沙汰しておりますメールの注意点3つ

「ご無沙汰しております」の用法で迷いやすいポイントを3つピックアップしてみました。

(1)「お久しぶりです」との使い分け方

「ご無沙汰しております」と同じく、「お久しぶりです」もよく使われる表現ですが、使う相手に注意が必要です。意味としてはほとんど同じですが、目上の方に対して「久しぶり」と使うのは、少し馴れ馴れしく感じられることも。

また、「ご無沙汰しております」にはお詫びの気持ちも含まれていますが「お久しぶりです」にはそれが含まれていません。やはり前者のほうがより丁寧な表現といえるでしょう。

(2)返事を急かさない配慮を

頻繁に連絡を取っていない間柄では、相手にとって優先順位が低くなっていても仕方がありません。そこへ、返事を急かすような内容を送ってしまうと心象が悪くなってしまいます。

返事をもらわなくてはいけない締切が決まっている用件なのであれば、相手を急かさず済むよう早めにメールを送っておくようにしましょう。

(3)「お世話になっております」との併用は避ける

ビジネスメールの冒頭といえば、「お世話になっております」も定番。とはいえ、ご無沙汰している相手に使うのは少し違和感がある言い回しです。

「お世話になっている」人に「ご無沙汰」するというのは、普通であれば考えにくいこと。デフォルトでつい使ってしまいそうになるかもしれませんが、ご無沙汰メールでは避けるべき。「○○の際はお世話になりました」と過去形で使うのはもちろんOKです。

4:ご無沙汰しておりますメールの英語での書き方

英語で「ご無沙汰しております」と言いたいとき、日本語のように簡潔に言い表す表現はありませんが、よく使われるのは「It’s been such a long time since we have spoken.」という言い回し。

「前に話してから長い時間が経ちましたね」という単純な表現ですが、相手には十分意図が伝わります。さらに「How have you been?(元気にしていましたか?)」という気遣いも付けくわえれば、好印象かつ丁寧な文面にすることができるでしょう。

5:まとめ

友人同士であれば気軽に「久しぶり」と言い合えることでも、目上の人やビジネスの場でとなると気遣いが必要となります。

とはいえ、メールというのは用件を簡潔に伝えることも大切なマナー。あまり畏まりすぎず、きちんと相手を思いやる気持ちが伝われば十分です。「ご無沙汰」だからこそ、より丁寧な文章を心掛けたいものですね。