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嫉妬をする心理とは?恋愛や仕事、友達に嫉妬心を抱いてしまう理由

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

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目次

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1:そもそも嫉妬とは?なぜするの?

まず、嫉妬とは何かという基本的なところから考えていきましょう。

(1)心理学的な嫉妬の意味とメカニズム

嫉妬とは心理学的には、自分よりも優れている人に対して、自分が他人より劣っていることに不満を感じることで生まれます。そして、その不満は簡単に解決することができないため、怒りへと変わります。

その詳しいメカニズムについては、『MENJOY』過去記事「嫉妬心は男女で違う?嫉妬してしまう心理と嫉妬しないで済む方法」でもご紹介しているので、こちらもあわせて読んでみてください。

(2)嫉妬とやきもちは何が違う?

嫉妬とよく似た言葉に「やきもち」があります。嫉妬とは自分より優れている人を羨み妬むことや、自分の愛する者の愛情が他の人に向けられるのを恨み憎むことです。つまりふたつの意味があるのです。

それに対して、やきもちは、自分の愛する者の愛情が他の人に向けられるのを恨み憎むことだけを意味します。つまり、嫉妬における後者の意味だけをもつのです。

2:恋愛で嫉妬ばかりしてしまう男女の心理3つ

それでは、恋愛で嫉妬ばかりしてしまう男女の心理について、考えてみましょう。

(1)浮気の許容度が低い

恋愛で嫉妬をするときといえば、浮気をされたときが多いでしょう。しかし、ひと言で浮気といっても、何が浮気かは人それぞれ。食事にふたりきりで出かけることを浮気という人もいれば、LINEをするだけで浮気だと考える人もいます。恋愛で嫉妬ばかりする人は、この浮気の許容度が低いといえるでしょう。

(2)愛されている自信がない

自分が恋人に愛されている自信があれば、恋人の愛情が自分にだけ向いていると思えます。ですが、愛されている実感がないと、「他にきっと好きな人がいるんだ」と不安になり、恋人が一緒にいる人に対して嫉妬を覚えることもあるでしょう。愛されているという自信は、嫉妬と深く関係します。

(3)過去に恋愛で大きな失敗をしている

過去の恋愛で浮気されたことがあるなど、過去に恋愛で失敗していると、恋人を信じることができなくなってしまうケースも。この場合はちょっとしたことでも嫉妬をしてしまいがちです。

3:仕事で同僚や部下に嫉妬してしまう本当の理由3つ

それでは今度は、仕事で嫉妬をしてしまう場合の心理は、どうなのでしょうか。

(1)承認欲求が強い

承認欲求とは、簡単にいえば、褒めてほしいという欲求。その気持ちが強いと、仕事でがんばったのに褒めてもらえなかったり、認めてもらえなかったりと不満が募ります。そして、自分と同じような成果をあげた人が褒められていると、「なぜ自分は認められないんだろう」と、嫉妬をしてしまうのです。

(2)他人と自分を比べてしまいがち

会社の同僚は、もちろんライバルという場合もありますが、基本的には仲間です。部下も同じです。なのに、同僚や部下に対して嫉妬をする人は、自分と誰かをすぐ比べてしまう癖がついているのかもしれません。その結果、同僚に助けてもらっても、部下が仕事をしてもライバル視してしまい嫉妬をしてしまうのです。

(3)仕事に対する不満がある

同僚や部下に対する不満でないにしても、何かしら仕事で不満があるとストレスを感じますよね。そのストレスを感じている原因やストレスを解消するための感情のはけ口として、同僚や部下に対して嫉妬をしてしまうこともあります。上司のせいにはできませんが、同僚や部下であれば八つ当たりもできるというわけです。

4:どうしても比べてしまう…友達に嫉妬をする心理3つ

最後に、友達に嫉妬する場合を考えてみましょう。

(1)自分が欲しいものを持っている

自分が欲しいものを持っているというのは、自分が持っていないものをもっているということでもあります。能力であったり、容姿の良さであったり、恋人がいたり、収入が良かったりなど、自分が欲しいと思っているものを持っていると、程度の違いはあれど誰でも嫉妬をしやすいといえます。

(2)仲が良すぎる

友達と仲が良すぎると、嫉妬をしてしまうことも。テレビに登場するモデルさんやお金持ちの人を見てうらやましいと思っても、嫉妬はしないのではないでしょうか。それはあくまで、他人だからです。仲がいい友達の場合は、自分と同一視してしまうことが多いため、自分と友達を比較したときに自分が劣っていると感じやすく、嫉妬しやすいのです。

(3)友達は自分と対等だという気持ちが強い

「類は友を呼ぶ」という言葉がありますが、たいていの友達は、自分と好きなものが似ているなど、共通点が多くなります。にもかかわらず、些細なことでも自分が持ってないものを持っていたり、自分より優れていたりしている部分に気づくと、余計に自分が劣っていると感じたり、負けたと思います。その結果、嫉妬をしてしまうのです。

5:まとめ

嫉妬の感情も、それをきっかけに自分を奮い立たせることができればメリットにもなります。しかし、多くの場合は不快な気持ちになるだけ。あまりいいことはありません。できるだけ、嫉妬はしないほうがいいと筆者が思います。