自分らしさってなんだ？わからない人が「自分らしさ」を見つける方法

1：自分らしさってなんだ？自分らしさの意味・英語で言うと？

それではまず、「自分らしさ」とはいったい何なのかについて考えていきましょう。

（1）自分らしさの意味

「自分らしさ」という言葉を、そのまま国語辞書で調べてみてもでてこないことがほとんど。そこで、「自分」と「らしさ」にわけて調べてみましょう。

まず、「自分」ですが辞書には次のように意味が掲載されています。

じぶん【自分】

１ その人自身。おのれ。「自分を省みる」「自分の出る幕はない」「君は自分でそう言った」

２ われ。わたくし。「自分がうかがいます」

出典：デジタル大辞泉（小学館）

意味を調べるまでもなく、「その人のこと」という想像どおりの意味です。では、「らしさ」とは何なのでしょうか。辞書を調べてみると、次のように意味が掲載されています。

らしさ

１ そのものの特徴がよく出ていることを表す。

２ その人や物事の特徴。

出典：デジタル大辞泉（小学館）

「らしさ」とは特徴のこと。ここから、自分らしさとは、「自分の特徴」という意味だとわかります。では、自分の特徴とは、何なのでしょう。また、それを自分で把握できているでしょうか。

（2）自分らしさを英語で言うと

ちなみに、自分らしさを英語で言うと、辞書には「individuality」「personality」という単語がでてきます。ですが、口語的な表現としては「myself」のほうがいいかもしれません。「I want to be myself.（自分らしくありたい）」というように使います。

2：あなたの自分らしさはなんですか？3つ

「あなたの自分らしさはなんですか？」というのは、大学生が就職活動などで悩む質問のひとつです。老若男女関係なく、自分で自分のことをちゃんと説明できる人というのは、なかなかいません。なので、大学生たちは就職活動時期に自己分析をして、自分を知ろうと努力するのです。

もし、「あなたの自分らしさはなんですか？」と聞かれたら、なんて答えますか？　その回答例をもとに、受け取る印象などを解説してみましょう。

（1）おとなしくて真面目

大学生の面接などでも「私はおとなしくて、真面目です」と答える人は少なくありません。もちろん、おとなしいことも、真面目なことも悪いことではありません。

ですが、おとなしいことと真面目なことって、とても抽象的。筆者もいろいろな場面で面接をする機会がありますが、「私はおとなしくて、真面目です」と答えられたら、どのようにおとなしく、何が真面目なのかを追及したくなりますし、実際に聞くこともあります。

（2）素直に自分を表現できる

「自分に素直です」「自分に正直です」という答えも決して悪くはありません。ですが、もしこれを聞いたのが採用試験だったとしたら、素直や正直というのを、誠実ととらえるか、周囲に合わせられないわがままと捉えるかは、少々微妙なところかもしれませんね。

（3）優しい

「私は優しい心の持ち主です」というのも、よく聞きます。ですが、この「優しい」もクセモノです。自分的には相手に優しく接して、何か親切にしたつもりでいても、相手からすると余計なお世話という場合もありますからね。これも、具体例がないとさっぱりわからない「自分らしさ」といえるでしょう。

3：自分らしさがわからない…自分らしさを見つける方法3つ

このように、「あなたの自分らしさはなんですか？」で言いがちな答えというのは、抽象的な内容だったり、自分と相手でとらえ方が違ったりするものです。つまり、本当の意味で、自分で自分のことをわかっていないということになります。それでは、本当の自分らしさを見つけるにはどうしたらいいでしょうか。

（1）友達に聞く

何よりも最初にしたほうがいいのは、第三者の立場で自分を評価してもらうこと。そうすると、例えば、自分的には相手に優しく接していて、親切にしているつもりでいても、相手からすると余計なお世話だったということがわかります。友達に質問することで、客観的に見た自分らしさを知ることができます。

（2）3回掘り下げる

好きなことでも嫌いなことでも何でもいいので、3回掘り下げて考えてみましょう。例えば、好きなことを聞かれて「おいしいごはんを食べに行くこと」と答えたとします。そこで終わりにするのではなく、「どうしておいしいごはんを食べに行くことが好きなのか」とさらに自問してみるんです。これを最低3回ほど繰り返すと、表層的ではない自分らしさが見つかるでしょう。

（3）日常生活を振り返る

日記を書いている人は少ないかも知れませんが、FacebookやInstagramに、その日にあったことを投稿をしているという人はけっこういるでしょう。そこには、自分らしさがたくさんあふれています。どういうことに共感しているのか、どういう写真をよく撮っているのか……。それらは日々の行動の自分らしさの塊です。日常生活を振り返り、客観的に自分を見つめ直してみましょう。

4：自分らしさに関する名言3つ

最後に、自分らしさに関する名言を紹介しておきましょう。

（1）Art consists in concealing art.

英語の名言ですが、「能ある鷹は爪を隠す」というような意味合いの言葉です。つまり、あからさまによく見せようとする必要なんてないという意味です。

（2）Eagles fly alone

直訳すると「鷲は一匹で飛ぶ」ということですが、要は群れる必要はないということ。周囲に合わせなくてもいいと教えてくれます。

（3）Every oak has been an acorn

「どんな樫の木も、最初はひとつのドングリ」という、そりゃあそうだろうという言葉ですが、どんな立派なものでも、最初は小さな存在だったという意味です。無理な背伸びなんてしなくても、いずれは立派になるよということを教えてくれます。

5：まとめ

自分らしさを知ることは簡単ではありません。もしかしたら、30歳や40歳になっても、わかっていない人のほうが多いかも知れません。ですが、自分を知ることは、仕事やプライベートの充実につながるでしょう。一度、ちゃんと自分を見つめ直してみましょうね。