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保険業界の動向は?生命保険業界ランキングと保険業界で話題のニュース

水野 文也F.Mizuno

目次

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1:保険業界の動向が知りたい!

身近な保険といえば、生命保険、火災保険、自動車保険などがありますが、このうち日本の生命保険は、米国に次いで世界第2位の市場規模を誇ります。日本における生命保険の加入率は約9割と非常に高く、「保険大国」といっていいでしょう。

そんな生命保険会社は、昭和の時代から大学生の就職先として人気を集めてきました。ただし人口減少や高齢化の進展など、業界の在り方が変わってくる中、就職を希望するのであれば「安定していそう」というイメージだけではなく、業界の動向と各社の特徴を知っておく必要があります。

2:生命保険業界売り上げランキングトップ5

生命保険業界における、売り上げランキングを示しました。(期間:2018年4月1日~2019年3月31日)

第1位:日本生命保険

長年、業界のガリバーと称されていた日本生命でしたが、2015年にトップから陥落しました。その後、大樹生命(旧三井生命)などを買収したことなどによって、2016年に総資産額でトップの座を奪還しました。財務体質に優れているのが最大の特徴で、かつて金融危機が起きた際も「日本生命だけは生き残る」と言われたものです。

第2位:かんぽ生命保険

2007年の郵政民営化で誕生した、日本郵政傘下の生命保険会社。保険金額300万円程度の養老保険と終身保険が主力商品となっている。政府が間接出資しているため、新商品の発売には政府の認可が義務付けられているのが特徴。2020年に、保険料の二重徴収や条件の悪い契約への乗り換えといった不適切販売が多数見つかって問題になったのは、記憶に新しいところですね。

第3位:明治安田生命

日本初の生命保険会社である明治生命(三菱グループ)と、「共済500名社」という日本最古の生命保険組織が前身の安田生命(芙蓉グループ)が、旧財閥のグループの垣根を超えて2004年に誕生させた会社。大手生命保険の中でも、国内事業に注力していることで知られ、経営ビジョンのひとつである「地域社会との絆」を実行しています。

第4位:住友生命

住友生命は、自治体と連携して、がん対策の包括対策など、健康増進を進めています。注目したいのは、30歳未満の若年層へのアプローチ。就労不能保険「1UP(ワンアップ)Vitality」の取り組みなど話題になりました。米国の生命保険会社を完全子会社化するなど、海外にもビジネスの視野を広げています。

第5位:第一生命

一時、業界トップの座にあった第一生命。規模を追及するだけでなく、創業者である矢野恒太氏の「最大たるより最良たれ」のモットーから顧客第一主義を貫いており、古くは原爆投下直後の広島において、最近では東日本大震災で迅速な保険金の支払いが行われました。他の大手に比べて、海外での運用が多く、効率的な運用が行われています。

3:保険業界がなくなるってホント?保険業界で話題のニュース

1)人員削減、いずれ保険業界はなくなってしまうの?

2年ほど前の話になりますが、第一生命ホールディングスが2023年までに2100人分の業務を削減する方針とのニュースが注目されました。

保険業界に限らず、金融業界全般に人員削減のニュースが目立つようになっていますが、これは将来的に、現在は人間が行っている業務をAI(人工知能)に置き換えたり、自動化するロボティクスの活用などを進めたりする動きが予想されるため。第一生命では、浮いた人員を保険とIT(情報技術)を組み合わせた「インステック」などの成長分野に再配置するそうです。

確かにオペレーターや決済業務など、保険業界ではAIで賄える仕事が多いです。しかし保険そのものがなくなるわけではありません。業界がなくなるというよりも、業務の種類が少なくなるという表現が正しいでしょう。

将来的には、保険加入は基本的にはネットで行い、コールセンターに問い合わせるとコンピュータの声が応答、支払いに関する手続きはすべてAIで……なんていう感じになるかもしれませんね。

2)予測モデルの開発で加入者が増加

AIなど技術力の向上は、人員の削減など合理化が進む一方、ビジネスチャンスを広げることにもつながります。

3年前のニュースですが、第一生命保険と日立製作所が、医療ビッグデータを生命保険事業に活用する共同研究により、「生活習慣病に起因する入院の可能性とその日数」を予測する定量評価モデルを開発しました。

それまでは生活習慣病などの健康状態を理由に、生命保険への新規加入や、8大生活習慣病の保障特約付与ができないケースがあったのですが、人の健康状態は様々。このモデルで細かな分析が可能となったために、加入者を増やすことができたのです。

3)新型コロナウイルスでリモート化進む

新型コロナウイルスで保険業界にもリモート化が進み始めました。そうしたニュースが随所でみられます。どの業界も感染予防のために始めたリモート化ですが、それほど支障がないどころか、効率的に仕事ができると認識されるようになりました。

まだまだアナログな部分も多い業界ですが、契約から保険金請求までの処理に関して、エンドツーエンドプロセスの自動化や最適化を伴ったデジタル活用が進むと予想されています。

4:保険業界に就職する際のベストな志望動機

上述したように、就職先としては安定した人気を誇る保険業界。そんな保険会社への志望動機としては、「人々に安心をもたらす仕事がしたい」「困っている人を助けたい」といった仕事に対する目的をアピールすることがいいでしょう。保険という商品の特性に結び付く動機が重要です。

ズバリ「保険業に興味をもった」でもいいのですが、筆者が面接官なら、なぜ保険業に興味をもったのか、その理由について突っ込みたくなります。「なぜ保険業界なのか」この根っこの部分を突き詰めると、結局は上記のふたちに行き付くのではないでしょうか。

「やりがいがある」「給料がいい」「安定的である」そんな業界は、保険業界以外にもたくさんありますから。

5:まとめ

保険で注意したいのは、特約などの商品の内容はもちろんですが、掛け金をどう運用しているかということも重要なポイントです。金融危機の際は、リスクの高い運用をしていたために、破たんした会社もありました。

今回は動向にスポットを当てたため、詳しく触れませんでしたが、就職や実際に保険に加入する際には、規模や特色だけではなく、経済紙誌などで、運用状況などもチェックしたほうがいいでしょう。