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知ったかぶりをしてしまう人の心理や特徴を心理学者が紐解く!直す方法も

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:つい知ったかぶりをしてしまう人の心理・理由5つ

さっそくですが、つい知ったかぶりをしてしまう心理的な理由について考えていきましょう。

(1)尊敬されたい

知識が豊富であればあるほど、尊敬の対象となり、人から頼りにされるもの。「すごい人と思われたい」「褒めてもらいたい」という気持ちが強いあまり、知らないことでも知っているかのように振る舞ってしまうのです。

(2)知らないことを恥ずかしいと思っている

無知であることは悪いことではありません。ですが、それを無教養であることと同じようにとらえる人がいます。そして、教養がないことは恥だと考え、自分が物事を知らないことを隠そうと知ったかぶりをしてしまうケースも考えられます。

(3)仲間はずれにされたくない

学生のころ、前日の夜に見たテレビ番組が違ったことで、クラスメイトの話の輪に入れず、疎外感を感じた経験はありませんでしたか? 仲間はずれにされたくないという気持ちから、共通の話題を失わないように、知ったかぶりをするということもあるでしょう。

また知識が豊富だと、頼りにされて周囲に人が集まってきます。それによって自分が人の輪の中心にいると実感できることも、理由のひとつとして考えられるでしょう。

(4)自分はいつも正しい

失敗を認めたくない人や負けず嫌いな人は、どこかでいつも自分は正しいと思っている節があります。そのような人は、自分が間違ったり、知らなかったりすることを周囲から教えられるだけでも、負けたという気持ちなってしまうもの。負けを認めたくないがあまり、知ったかぶりをしてしまうのです。

(5)プライドが高い

そして最後は、プライドが高いため。これは、「知らないこと恥ずかしいと思っている」に通じますが、自分は人より優秀だと思っていたり、知っていて当然だと考えていたりすると、急に知らないことに出くわした際に、その事実を隠したいという心理がはたらき、知ったかぶりをしてしまうのでしょう。

2:なぜ知ったかぶるの?知ったかぶりがちな人の特徴5つ

では次に、知ったかぶりな人の特徴について見ていきましょう。

(1)難しい言葉を使う

本当に自分が知っていたり、理解していたりすることなら、相手にわかるように説明したり、簡単な言葉で言い換えたりします。ですが、ものすごく難しい専門用語などを使っているときって、だいたい本人もよくわかっていないことがほとんどです。難しい言葉をあえて使っている場合は、ほぼ知ったかぶりと思っていいでしょう。

(2)威圧的な口調で話す

知ったかぶりをするときは、自分もよくわかっていないので、質問されたらっとても困ることになります。なので、知ったかぶりをしているときは、不親切な物言いだったり、時に威圧的だったりと、相手に質問させないように萎縮させるような口調で話します。

(3)話が浅い

難しい言葉を使って話すので、なんとなく深い話をしているように感じますが、実際は知識がありません。なので話が浅く、また広がることもありません。

(4)知らないのに話したがる

知らないことが話題に上がったら、黙って聞き役にまわるのがコミュニケーションのテクニック。ですが、知ったかぶりをする人は、話の中心に自分がいたいので、自分が知らない話題でも話をしたがります。その結果、知らないことを話さないといけなくなるため、知ったかぶりになってしまうのです。

(5)話題を変えようとする

知ったかぶりも限界がありますよね。そのため、周囲はおかまいなしに、自分の得意な話題に変えて話をしようとすることもたびたびあります。

3:知ったかぶりを治す方法3つ

では、どうすれば知ったかぶりを直すことができるのでしょうか。

(1)知らないことを恥ずかしいと思わない

誰にだって、知らないことはあります。なので、知らないことを恥ずかしいとは思わないようにしましょう。筆者は大学の先生をしていますが、何でも知っているわけではなく、場合によっては学生のほうが詳しく、教わることもあります。知らないことは、恥ずかしいことでも、悪いことでもありません。

(2)質問する習慣を身につける

知らないことが恥ずかしいことではないとわかったら、素直に知っている人に質問する習慣を身につけましょう。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という、まさに日本のことわざどおりです。

(3)知っていることを増やす

そして最後は当然のことながら、知ったかぶりにならないように、知っていることを増やす努力も必要です。本をたくさん読んだりすることで、知識をコツコツ増やしていけば、知ったかぶりなんてしなくても、本当に知っていることとして話ができるようになります。

4:まとめ

かくいう筆者自身も、ついつい知ったかぶりをして話してしまうことがけっこうあります。知らないことを知らないと正直にいうのは、なかなか簡単ではないのかもしれません。