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インド式計算できる?できたらカッコいいインド式計算の方法

水野 文也

水野 文也F.Mizuno

目次

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1:インド式計算できますか?

なぜインドに優秀なエンジニアが多いのか……その秘密は、インド式計算にあるといわれています。インド式計算ができると、役立つ場面が多いのですが、日本人でインド式計算をマスターしている人は少ない様子。実際のところはどうなのでしょうか。

そこで『MENJOY』では20代~40代の男女500人を対象に独自のアンケート調査を実施。「インド式計算はできますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

できる・・・29人(6%)

できない・・・471人(94%)

ざっと、できる人は20人にひとり程度。やはり少ないですね。これを使って早く計算や暗算ができたら、希少価値を発揮するでしょう。モテにつながある場面もあるかもしれませんよ。

2:できたらモテる!インド式計算の方法

(1)基本メリットは「楽に」と「間違いにくい」

インド式計算を仕事の場で使えば、「デキる!」と評価が上がるのはもちろん、計算する機会が多い職場では自分の作業の能率アップがはかれます。

基本的メリットとなるのは「楽に」、そして「間違いにくい」というところ。インド式計算には公式、法則と呼ぶべきものがあり、これさえおさえておけば、掛け算九九を使ってすぐにできるようになります。計算のスピードや正確性をアップさせたい人は、ぜひマスターしましょう。

(2)2ケタの掛け算をどうやる?

23×75で例にしてみます。暗算でできる人は、ほとんどいませんよね。

例えば23×75は、インド式計算だと下記のとおりに計算します。

…………

(上段)23

(下段)75

…………

(1段目)1415・・・2×7&3×5

(2段目)_10_・・・2×5

(3段目)_ 21_・・・3×7

(足す↓)1725

…………

(答え)1725

1段目に10の位を掛けた数字(左)、1の位を掛けた数字(右)を書きます。

2段目の真ん中(百の位と十の位の部分)に、上段の10の位と下段の1の位を掛けた数字を書きます。

3段目の真ん中(百の位と十の位の部分)に下段の1の位と上段の10の位を掛けた数字を書きます。1段目から3段目までを縦に足した合計が答えとなります。

(3)掛け算の基本ルール

掛け算の基本ルールを文章にすると以下のようになります。

1.全部の数の組み合わせを掛け算する

2.位を間違えないように、桁を区切って1の答えを書く

3.2を足し算して答えを出す

つまり、それぞれの位を分解するのがコツ。(2)では筆算で記しましたが、先ほどの例題「23×75」を暗算ですると下記のとおりです。

20×70=1400

20×5=100

3×70=210

3×5=15

ここで計算した4つの数字を合計すると「1725」になります。

(4)掛け算の公式を以下に記しました

2ケタ(xy)×2ケタ(ab)・・・ax|ay+bx|by

2ケタ(xy)×3ケタ(abc)・・・ax|ay+bx|by+cx|cy

3ケタ(xyz)×3ケタ(abc)・・・ax|ay+bx|az+by+cx|bz+cy|cz

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、2ケタ同士のかけ算の場合ですと(千の位 百の位|百の位 十の位|十の位 一の位)というふうに、それぞれの位の数字をあらわしています。

このほか、足し算、引き算、割り算も公式があります。

3:インド式計算ができるメリット

(1)とにかく計算がラク

2ケタ×2ケタの掛け算は、インド式計算の基本ルールを知っていれば、簡単にできます。数字を分解して、4つ計算して組み合わせるだけ。3ケタ×2ケタなら6つ、3ケタ×3ケタなら9つと計算の回数が増えますが、これくらいまでなら、訓練すれば暗算も可能でしょう。

仕事のほか、飲み会などの会費計算など、いろいろなシーンで重宝すること間違いなしです。

(2)スピードアップする

「そんな計算、計算機を使えばいいじゃん」……ところが計算の難易度にもよりますが、慣れてくると、スマホで計算機の画面を出して数字を打ち込むよりも、インド式計算を使って計算する方が早いこともあるようです。

(3)正確に計算できる

「正確さ」をアップできるのも、インド式計算のメリット。前項で示した2ケタ同士の掛け算は、法則に従い数字を当てはめるだけ。計算するときにケタの間違いさえ注意すれば、通常の筆算よりも正確に計算できるようになります。

4:インド式計算が学べる本3選

(1)インド式 超速★計算術(佐々木隆宏著)

インド式計算の秘密の計算方法を、どうして答えが導き出せるのかという理由とともにわかりやすく紹介しています。Kindle版あるので、手軽に読んでみましょう。

(2)仕事に役立つインド式計算入門 (松本幸夫著)

計算が苦手だけど、仕事ではそうは言ってられないので何とかしたい……そんな人にピッタリ。これを読めば、なんでインド人がITに強いのか納得できるかもしれません。

(3)インド式かんたん計算法―1冊で頭がよくなる 大人も子どもも、楽しみながら「算数脳」になる! (水野純著)

インドの計算法にはじめて触れる人や、算数・計算は久しぶりという人に最適。ステップごとに読むことによって、インド式計算をマスターすることができます。

4:まとめ

筆者が今でも仲良くしている同級生の中に、中学時代にものすごく計算が早い人がいました。そろばんを習っていたわけでもなく、今考えれば、そのとき既にインド式計算をマスターしていたのでしょう。

その後、彼はどうなったかいうと、東大に進んで官僚になりました。一方、「たかが計算」と高をくくっていた筆者は……わざわざ語るのは野暮かもしれませんね(笑)。