嫉妬とは？恋愛で嫉妬する心理・嫉妬心をなくす方法

1：嫉妬とは？嫉妬心とは？恋愛における男女の心理を解説

そもそも嫉妬や嫉妬心とは、どういう感情なのでしょうか。通常の嫉妬と恋愛における嫉妬との違いや、男女の嫉妬心に違いはあるのかなど、嫉妬という感情について解説していきます。

（1）嫉妬の意味

一般的には、「自分よりすぐれている人を妬むこと」を嫉妬とよんでいます。例えば、同じ仕事をしているのに自分よりほかの人が褒められたり、賃金が高かったりすると、「うらやましい！」とか「いいなぁ」などと思いますよね。これが嫉妬です。

ですが、恋愛にまつわって起こる嫉妬の気持ちは少し意味が変わってきます。

（2）恋愛における嫉妬とは？通常の嫉妬との違い

恋愛での嫉妬は「自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎む」感情です。これも自分と他人とを比較して、自分のほうに向けられる愛情が少なくて「うらやましい！」とか「いいなぁ」と思うことなので、根本は一緒なのかもしれません。

ですが、ただ「妬む」だけではなく「恨み」や「憎み」の感情も表れるのが、恋愛の場合の嫉妬。これが、かなりやっかいなんです。

（3）嫉妬の男女差

よく、男性よりも女性のほうが嫉妬しやすいといわれます。「いやいや、男性のほうが嫉妬深いでしょう」と思う女性もいるかもしれません。学術的な研究では、嫉妬に男女の違いはありません。男性でも女性でも、嫉妬深い人は同じように嫉妬深いのです。嫉妬のメカニズムは、基本的に男女で同じとされています。

とはいえ、一般的には、男性のほうが女性と比べて、経済的な地位（＝収入）や社会的な地位（＝会社での役職）などを気にしやすいといわれています。そこから考えると、男女で嫉妬を感じる対象が違ってくるということはあるでしょう。

2：嫉妬深い男性女性や嫉妬深い彼女彼氏の特徴6つ

以上のことをふまえて、嫉妬深い男女の特徴について、考えていきましょう。

（1）自尊心が低い

自分に自信がないと、他人と自分を比べたときに、負けたと感じやすくなります。そして、負けたと感じた瞬間に嫉妬をします。嫉妬とは、誰かと比較して自分が劣っていることに対する不満が原因。なので、もともとの自尊心が低いと嫉妬深くなると考えられます。

（2）ブランド物が好き

ファッションの心理学講義で必ず話題にあがるテーマに、「人にとってブランドとはなにか」という問題があります。

結論をいえば、人はブランドの価値を自分のものにしようとブランド品を買うのです。例えば、「やっぱりエルメスを持っている人は違うな」と思ったことがあるでしょう。つまりエルメスを持つことでエルメスの価値を自分にプラスするのです。

どうしてこれが嫉妬深さとつながるかというと、自分に自信がないからこそ、ブランドの力を借りようと、ブランド品を多く身につける人もいるから。つまり、身につけるブランド品の多さは、自尊心の低さに反比例している可能性もあるということなのです。

（3）同調行動をしやすい

同調行動とは、簡単にいえば周囲にあわせて同じような行動をするということ。これも自分に自信がないことで、違う行動をすることに不安を覚えるため、まわりと同じように行動してしまうのです。

（4）自分がいちばんでないと気がすまない

男性の場合は、自分がいちばんでないと気がすまないというのも、嫉妬しやすい人の特徴かもしれません。嫉妬とは「自分よりすぐれている人をうらやみ妬むこと」なので、自分がいちばんではない（＝誰かに負けた）というのが許せない人は、嫉妬しやすいといえるでしょう。

実はこれも、自分に自信がないことが原因。ちょっとしたことでも周囲に負けたくないという気持ちが働いた結果なんです。

（5）話が大きい

話が大きいというのは、言い換えると、自慢話が多いとか、話を盛りやすい傾向にあるということです。これも自分が周囲に負けないようにする行動の表れです。

（6）なんでも自分の思いどおりにしようとする

恋愛でもそうですが、相手を束縛しようとするなど、何でも自分の思い通りにコントロールしようとしたりするのも、嫉妬深い人の特徴です。自分に自信がないからこそ、自分の思いどおりにならないことに不安を覚えやすいのです。

男女ともに、嫉妬深い人の根底には「自信のなさ」があるでしょう。それに付随する言動が、嫉妬深い人の特徴ということになります。

4：片思いでも嫉妬しない人になりたい！嫉妬心をなくす・嫉妬しない方法3つ

では、恋愛にまつわる嫉妬を克服するには、どうすればいいのでしょうか。嫉妬深い人の特徴を見ていると、その根底にはあるのは「自信のなさ」でした。そこから考えると、恋愛における嫉妬はふたりの関係性に対する「自信のなさ」からくるものなのかもしれません。

それが片思いだとしても、原理は同じ。ここでは嫉妬心をなくす方法や、嫉妬しない方法について考えていきます。

（1）恋愛以前にひとりの人間として関係を築く

大事なことは、きちんと人間関係を築くことです。それはお互いを信用し、信頼しあうということ。人間関係でいちばん大事なこのことができていないと、恋愛に発展したとしても、お互いを信用することができず、嫉妬してばかりになるでしょう。

（2）気持ちをちゃんと言葉で伝える

「愛してるなんて、言わなくてもわかるでしょう」なんてよく言いますが、言葉にしないで伝えることはとても難しいものです。逆にいえば、言葉にしたほうが簡単に伝わります。だったら、「愛してる」も言葉にしたほうが簡単に伝わるわけですから、ちゃんと口で伝えたほうがふたりの関係性がよりよくなるでしょう。

（3）コミュニケーションを大事にする

ちゃんと人間関係を築く、ちゃんと言葉で伝える。つまりはコミュニケーションを大事にするということです。自分の思っていること、感じていることを相手に伝えることが重要。嫉妬していたら、「今、嫉妬している」と言葉にして伝えることも必要です。

5：嫉妬心の意味や類語は？「嫉妬深い」を英語でいうと？

最後に、嫉妬の類義語や英語での言い方をご紹介しておきましょう。

（1）嫉妬の類義語

嫉妬には、いろいろな類義語があります。「ヤキモチ」「やっかみ」「妬み」「羨望」「うらやむ」などなど。その意味は概ね同じです。

（2）嫉妬深いを英語でいうと

なお、嫉妬深いは英語で「jealousy」と言います。日本語でも「ジェラシー」と言いますよね。その意味は、「自分の好きな人が他の誰かに興味を持っていることで動揺したり、怒ったりする感情」もしくは「自分が欲しいものを誰かが持っていることで不幸な気持ちになる感情」のこと。まさに日本語の嫉妬と一緒です。

6：まとめ

嫉妬はしないに越したことはありません。嫉妬しないで済むように、まずは自分自身が普段から必要以上に劣等感を抱かないことを、こころがけていきましょう。