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自宅警備員のリアルな生態!自宅警備員たちの特徴や生活スタイルを解説

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

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目次

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1:自宅警備員とは?英語で言うと?

自宅警備員とは、もともとはネット掲示板などで使われていた、引きこもりやニートを指す呼び方です。確かに働いていなくて、家にずっといるけど、無職のプー太郎じゃないよ、親の不在時などに家を守る自宅警備員という仕事をしているよ、ちゃんと報酬もあるよ。お小遣いっていう名称だけどね!といった感じ。だから、あまり憧れるべきものではないんですね。

英語には、ニートや引きこもりを皮肉りつつシャレを効かせた「自宅警備員」という言葉はありません。直訳すると「private gardman」や「Security guard in its own house.」ですが、このシャレが英語で伝わるかどうかは、微妙なところです。

 

2:Tシャツが多めなの?自宅警備員の特徴・生活スタイル5つ

ここでは自宅警備員の生態に迫ってみましょう。経験者や知人に自宅警備員がいるという人へのインタビューから、その特徴や生活スタイルをご紹介します。

(1)白いTシャツが多め

「うちは、兄が自宅警備員で、現在も継続中ですね。服装は、白いTシャツ率が高かったですね。毎日同じスタイルで、汚れてきたら替えるという感じでした」(Yさん・28歳男性)

外に出る必要がないので、人の目を気にする必要もなく、同じ服でいい。また、勤務地(=自室)がエアコン万全なため、オールシーズン、Tシャツでいけちゃうんです。

(2)めったに会えない

「友だちのお兄さんが自宅警備をしてました。家に遊びに行ったことは何回もあるんだけど、お目にかかったことは一度もありません。その数年後、友だちが結婚したんです。親族の席に見慣れない人がいて、それがお兄さんだと知ってビックリしました。普通にイケメンだったので(笑)」(Kさん・30歳女性)

自宅警備員はインターネットの世界では、抜群の存在感がありますが、リアルな世界では、絶滅危惧種かと思うくらい、見ることができません。結婚式など、一般には出席すべきイベントにも表れないことも多いです。

(3)太っている・太ってしまった

「子どものころ、親戚の家に遊びに行っては、そこのお兄さんとよく遊んでいました。ところが、中学ぐらいから引きこもってしまい、会うことがなくなって。10年ぶりぐらいに親戚の家に行く機会があり、そこでお兄さんと久しぶりに会ったら、体の大きさが2倍くらいになっていました」(Rさん・25歳男性)

部屋から出なければ、運動する機会もありません。動かなければ太ってしまうというのは、ある意味、自然の摂理といえるでしょう。

(4)夜行性

「うちは弟が、高校生のときに部屋に引きこもるようになりました。昼間は部屋からほとんど音が聞こえないんだけど、夜になるとゴソゴソと動き出してた。お腹が減ったのか、深夜に冷蔵庫を漁る姿を見たときは、我が弟ながら、ちょっと怖かった……」(Sさん・26歳女性)

部屋にずっといると、時間の感覚がなくなってきます。さらに人目を避けているうちに、夜にばかり行動するようになるというケースも。

(5)インターネットの知識量がハンパない

「職場に、以前引きこもりだったという男性がいます。今はまったくその気配はありません。あるとき職場で、家のネットが全然つながらなくなったという話をしたんです。するとその人が、簡単に解決してくれました。引きこもり時代に身に付けた知識だということでした」(Mさん・30歳男性)

自宅警備員はネットだけが外界と繋がる手段というケースも多いです。パソコンなどの調子が悪いときでも、自分でなんとかするしかありませんから、自然に身に付いた知識だったに違いありません。

 

3:自宅警備員でも就職できる?自宅警備員をやめるきっかけ5つ

自宅警備員も、いつまでも続けていられるわけではありません。いつか職を辞さなければいけないときが来ます。そのとき、他の仕事に就くことは可能なのでしょうか……。話を聞いてみました。

(1)お金がなくなったから

「大学に進学し、ひとり暮らしを始めました。しかし、次第に学校行かなくなってしまって……。休学届を出したんです。外にも出ず、バイトもせず、ずっと部屋のなかで過ごしていました。そうすると、当然のごとくお金が無くなってきて。一応、家賃だけは親が出してくれていたんですが、食べものを買うお金がなくなってしまい、バイトするしかなくなって、ついに外に出ました」(Eさん・26歳男性)

(2)ゲーム会社に就職できたから

「兄は、小さいころからゲームばかりやってる人でした。高校ぐらいから、ほとんど部屋からでなくなり、ゲーム三昧。そこから何年か経ったころ、急に部屋から出てきたんです。なんでも、オンラインゲームで知り合った人の会社に就職するかもしれないと。それがゲーム会社だというのだから本人も万々歳。それをきっかけに見事、自宅警備員卒業となりました」(Rさん・25歳女性)

(3)女性に会うため

「うちの兄は、就職に失敗したことがきっかけで引きこもるようになり、2年ぐらい、そんな生活をしていました。でもあるとき、俺の部屋に入ってきて、“服を貸して欲しい”と言ってきたんです。そのときは理由は言わなかったけど、あとで女性と会っていたことを知りました。SNSで知り合った人みたいですね。それから少しずつ部屋から出るようになっていきました」(Iさん・26歳男性)

(4)親同士のケンカの理由が自分だったから

「僕は高校のとき、引きこもりでした。うちは広くないので、部屋の外から声が聞こえてくるんです。あるとき、親がケンカしている声が聞こえてきて……。どうも、僕のことが原因のようでした。そんな機会が増えてきて、このままでは家庭崩壊だと思って、部屋を出るしかなくなりました」(Jさん・31歳男性)

(5)引きこもりを特集した番組を見て

「20代前半のとき、就職に失敗して部屋に引きこもるようになりました。あるとき、日曜日の午後にボーッとテレビを見ていたら、引きこもりを特集した番組をやっていました。40代の男性が、10年以上引きこもっていて、親が泣いているという内容でした。

それを見たとき、未来の自分だ……と怖くなったんです。そこからちょっとずつ、ネットで就職先を探すようになりました。今は倉庫の軽作業員として働いています」(Kさん・27歳女性)

 

4:自宅警備員を温かく見守って

誰も好き好んで、自宅を警備しているわけではなさそうです。できれば、やめたい……と思っている場合が多いでしょう。

身近にそういう人がいるという人は、ただ否定的な目で見るのではなく、寛容に受け止めて、自然と自宅警備員を卒業できる時期を待ってあげてほしいところではあります。