恋のなやみに効くメディア

尊敬語の意味は?例文でわかる尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方9選

大山奏K.Ohyama

©gettyimages

目次

隠す

1:尊敬語と謙譲語と丁寧語の違いは?

学校の勉強で、敬語の中には尊敬語、謙譲語、丁寧語があると習いましたよね。でも、社会人になっていざ使おうと思うと「どれが尊敬語でどれが謙譲語で、今はどれを使えばいいのかわからない」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。

尊敬語と謙譲語の違いを簡単に説明すると、「尊敬語は相手を立てる言葉で、謙譲語は自分を下げることで相手を立てる言葉」と言えます。つまり尊敬語の場合、その動作をするのが“目上の人や敬意を表さなければならない相手”であり、謙譲語の場合は“自分”なのです。

このポイントを押さえておけば、「来る」の尊敬語は「いらっしゃる、おいでになる、お見えになる」になり、謙譲語は「参る、伺う」になると理解しやすいのではないでしょうか。また丁寧語に関しては「する」を「します」にするなど、ただ丁寧な言葉にすれば良いので、あまり考える必要はありません。

2:例文でわかる!尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方

実際によく使う言葉の尊敬語・謙譲語・丁寧語を例文を交えてご紹介します。

(1)見る

 

見るの尊敬語は「ご覧になる」、謙譲語は「拝見する、見せて頂く」、丁寧語は「見ます」です。

例えば上司に書類を送ってチェックしてほしいとお願いしていた場合には、「先日お送りした書類はご覧になりましたか?」といいます。

また取引先から資料を提示されて目を通したあとには「こちらの資料拝見いたしました」といいます。このあと見るという場合は「これから見せて頂きます」ということもできます。

(2)行く

行くの尊敬語は「いらっしゃる、おいでになる」、謙譲語は「参る、うかがう」、丁寧語は「行きます」です。

上司に次回の会合への参加を聞く場合は「〇日の会合へはいらっしゃいますか?」と聞きます。ひとつ注意しなければならない点は、「いらっしゃる、おいでになる」は「来る」の尊敬語にもなるところ。

また自分が相手のいる場所へ行く場合は「〇時に御社へうかがいます」や「明日、参ります」と言います。

(3)する

するの尊敬語は「なさる、される」、謙譲語は「いたす、させていただく」、丁寧語は「します」です。

目上の人に食べ物を選んでもらう場合は「何になさいますか?」、スポーツなどをするのか知りたいなら「ゴルフはされますか?」と聞けます。

謙譲語は自分が一方的に行動をすることを宣言する場合には「いたす」を使って、「確認いたします」や「ご報告いたします」と言い、相手に許可を求める意味を含む場合には「発表させていただきます」と、「させていただく」を使います。

(4)聞く

聞くの尊敬語は「お聞きになる」、謙譲語は「聞かせて頂く、うかがう、拝聴する」、丁寧語は「聞きます」です。

尊敬語を使うなら「クラッシックはお聞きになりますか?」や「まずこちらをお聞きください」などといいます。

自分が音として何かを聞く場合には「先生の講演を拝聴して、大変勉強になりました」や「演奏を聞かせていただきました」といい、意見などを聞きたい場合には「ご意見をうかがいたいです」と「うかがう」を使います。

(5)着る

 

着るの尊敬語は「お召しになる、ご着用される、着られる」、謙譲語は「着させていただく」、丁寧語は「着ます」です。

尊敬語の中でいちばん自然に近いのは、「お召しになる」でしょう。「お嬢さまが着物をお召しになりたいと……」なんていう言葉、小説に出てきそうです。

自分が何かを着る場面だとすると「この服を試着させていただけますか?」と店員さんに尋ねたりできますね。

(6)もらう

もらうの尊敬語は「お受け取りになる、お納めになる」、謙譲語は「いただく、頂戴する、拝受する」、丁寧語は「もらいます」です。

先方に何かを送ってしっかりと届いたかを確認するのなら「書類はお受け取りになりましたか?」といいます。また何かを渡した場合は「こちらをお納めください」といえます。

自分がもらうなら「ありがたく頂戴いたします」や「こちらにサインをいただきたいです」などとなります。

(7)話す

話すの尊敬語は「おっしゃる、お話になる」、謙譲語は「申す、申し上げる」、丁寧語は「話します」です。

目上の人や敬意を表する相手が話したことに関しては「部長がおっしゃったように……」、「本日お話になられた通り」といいます。自分が何かを話す場合には「簡単に結論を申し上げますと……」「私が申すまでもなく……」といいます。

(8)くれる

くれるの尊敬語は「くださる」、丁寧語は「くれます」です。

「あれ? 謙譲語は?」と思ったかもしれませんが、くれるという言葉は自分に対しては使わないため、謙譲語はありません。人が何かを“くれる”ことを自分の立場から見ると“もらう”になるので、その時はもらうの謙譲語「いただく」を使います。

尊敬語を使った例文には「天がこのような才能を与えてくださったことに感謝します」「お塩を取ってくださいませんか?」「お時間をくださりありがとうございます」などがあります。

(9)思う

思うの尊敬語は「お思いになる、思われる」、謙譲語は「拝察する、存ずる」、丁寧語は「思います」です。

相手の意見を聞きたい場合には、「なぜそのようなことをお思いになるのですか?」「どうお思いになったか率直に教えていただきたい」といいます。

自分が思ったことを伝えるには「ごもっともであると存じます」「大変遺憾であると存じます」「真実は自ずと明らかになると拝察する次第です」などといえます。

3:尊敬語は英語にもあるの?

日本語の敬語は大変複雑ですが、英語にも敬語ってあるのでしょうか。

英語には尊敬語・謙譲語・丁寧語などの区別はありませんが、少し遠回りに言って相手への敬意を表す表現はたくさんあります。

例えば「I’m afraid that……」などを文の最初につけて「大変申し訳ないのですが……」という気持ちを表したりします。

4:敬語は使いながら覚える?

敬語って一覧表のような物を見ながら、「○○の尊敬語は○○で……」などと学校の勉強のように覚えてもなかなか身につきません。

周りの人が話しているのを注意して聞いたり、他の人がメールで使っている表現を真似したりしていくうちに、自然と身についていきますよ。