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「家庭内別居夫婦」の凍てつく日常生活を覗き見ッ!【魔の休日編】
並木まきM.Namiki
1:起きる時間はバラバラ
一般的に、夫婦は同じくらいの時間に起きて、どちらかが朝食を作り、一緒に休日をスタートさせるパターンが多いのではないでしょうか。
ところが、家庭内別居をしている夫婦は、お互いの起きる時間がバラバラ。
同じ屋根の下にいても“別居”しているようなものなので、相手の起床時間にすら興味がありません。
まるで、シェアハウス状態ッ!
しかし、起床時刻の問題でケンカが勃発するワケでもないので、意外にも穏やかで爽やかな朝をお互いが送れるようです。
2:一緒に参加する予定が入っていると焦る
そんな自由人の集合体になっている家庭内別居夫婦ですが、“夫婦”である以上、揃って参加しなくてはならない予定が入っている休日には、たいがいどちらかが焦ります。
「そういえば、今日は夕方から従兄弟の食事会よ」などと妻に言われると「え!そうだったっけ!? やべー、釣り堀行く約束入れちゃったよ……」などと、焦る夫の図もありがち。
普段は会話しない関係にあるふたり。綿密な予定確認の会話もなければスケジュールの共有なんてめんどうなこともしてないので、ウッカリ忘れてしまうのでしょう。
しかし、対面は整えなくてはならなりません。夫は泣く泣く予定をキャンセルです。
一般的な夫婦なら、どちらかが予定を忘れていれば大問題ですが、家庭内で別居しているので「そんなこともあるわよね」とケンカも起きません。
当人たちにとっては穏やかながら、周囲からすれば凍てつく時間が過ぎていきます。
3:「夫婦で揃って出席」で墓穴を掘る
しかたがないので、夫婦揃って予定を“こなして”いく家庭内別居夫婦。
周囲に“それなりに上手く行っている”ように見せるために、外出先では涼しい顔で演技をします。
それだけでもかなり凍てつく関係ですが、この手の夫婦は往々にして“夫婦揃って出席”の場面で墓穴を掘ります。
なるべく歩調を合わせた会話で切り抜けようと努力はしているものの「そういえば、先日いただいた梨、うまかったですよ! あんな立派な梨はどこで買えるんですか?」などと、周囲のご機嫌とりに走る夫が場を崩します。
「アレは、鎌ヶ谷(千葉県の市)で買えるんですよ~。この前、奥さんからお礼のお電話いただいたときに地図をFAXしまして、早速ご主人と買いに行ったと聞きましたが……」などと言われ、思わぬ墓穴を掘ってしまうのです。
あ~ぁ、自ら出した話題でわざわざ“凍てつく夫婦関係”を露呈してしまいましたね……ッ。
しかし、家庭内別居妻としては「ま、そんなこともあるわね」程度でその場をやり過ごすので、これもケンカになることもありません。
凍てつく関係を驚愕して眺めるのは、当人たちではなく周囲にいる人々なのです。
せっかくの休日なのに、のんびり過ごすどころか“魔の休日”を過ごすことになる家庭内別居夫婦たち。
みなさんの周囲にも、魔の休日を過ごしている家庭内別居夫婦がいるかもしれませんよ~。