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ヒートアップさせちゃイヤ!ケンカ中の相手を鎮めるお怒りマネジメント術

タニハタ マユミ

タニハタ マユミM.Tanihata

自分では何気ない会話をしていたつもりなのに、いつのまにか彼の地雷を踏んだみたいで、ふと気づくとめちゃめちゃ怒ってる。どうしよう! なんて、デート中にヒヤッとした経験はありませんか?

そこで、怒りの感情と上手につき合うための心理トレーニング“アンガーマネジメント”の日本における第一人者である安藤俊介さんに、彼をヒートアップさせないための、怒りの抑え方を教えていただきました。

 

■彼が大事にしている“○○すべき”をチェックする

安藤さんによれば、男性も女性と同じで、ふだんから自分が信じている“○○すべき”が、目の前で裏切られたときに腹を立てるのだとか。

「彼がどのような“○○すべき”、または“○○すべきではない”の法則をもっている人なのか、まずはそれを確認しましょう。ふだんの会話の中で、彼の話に”○○すべき”、”○○すべきではない”という言葉が出てきたら、すかさずチェックします。

彼がどういう“べき”を大切にしているかがわかると、どのような場面で怒りやすいタイプなのかがわかり、“この話をしたら怒りそうだな”というのが、あらかじめ予測がつくようになってくるのです」

 

■彼が怒る直前の感情が、怒りを鎮めるキーポイント

「また、怒りという感情は、急に降って湧いてくるわけではなく、その前には必ず、ネガティブな感情が存在しています。

つまり怒りは二次的な感情で、悲しいとか、苦しい、不安、疲れ、痛い、寂しいといったネガティブな第一次感情が、一気に溢れてしまった状態なのです。その第一次感情に注目して、彼の怒りに対処するとよいでしょう」

具体的には、彼が怒っているのは、悲しいからなのか、苦しいからなのか。それともプライドを傷つけられたからなのか、不安だからなのか。

彼が怒る直前に感じていた第一次感情が、いったいどれなのかを察知して、その感情が満たされるような言葉をかけてあげると、あなたのことをとても理解のある人として見てくれるようになり、落ち着いてくれるのだそうです。

 

次に彼の地雷を踏んでしまったら、その直前にしていた会話をよく思い出してみてみましょう。

そしてその瞬間の彼の感情を想像して、「あ、寂しくて怒ってるんだ」などと、彼の心の奥底にあるものをキャッチしてみてください。すかさず「寂しくさせちゃって、ごめんなさい」と優しくあやまると、彼は自分の感情が受け入れられたと感じて、ふたりの関係性が一歩深まるかもしれませんね。

次回はキレやすいキケンな男性のジャッジ法をお届けしますので、どうぞご期待ください。

 

【取材協力】

※ 安藤俊介・・・感情教育家。文部科学省も注目している感情理解教育“アンガーマネジメント”の理論や技術をアメリカから導入した、日本における第一人者。 著書に『アンガー・マネジメント―アメリカ・エグゼクティブの間で爆発的に普及!イライラ、ムカムカを一瞬で変える技術』(大和出版)がある。怒りの傾向 を診断できるwebサービス『怒りのタイプ診断』(無料)を、日本アンガーマネジメント協会公式ホームページにて公開中。

 

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by:Brent Gambrell