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真に受けると悲惨!実は裏がある男性の褒め言葉7種【前編】

中田綾美

中田綾美A.Nakata

大人になるにつれて、相手の発する言葉を真に受けてはいけないことが増えていきますよね。

たとえば、褒め言葉。通常、「いいな」と思った相手に向けられるのが褒め言葉ですが、単なる嫌味だったり、お茶を濁すための処世術だったりして、内心では相手から見下されているなんてことも少なくありません。

ですから、目の前の異性から褒められても、「もしかして私に気がある?」なんて有頂天になるわけにはいかないのです。そこで、『大人』シリーズなど多数の著書があるコラムニストの石原壮一郎さんから、女性が真に受けてはいけない男性からの褒め言葉、および男性の本音を教えていただきました。

2回にわたって7種の褒め言葉をお届けするので、あなたも言われたことがないかチェックしていきましょう!

 

目次

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■1:「●●ちゃんって小悪魔系だよね」

“小悪魔”といえば、“男を翻弄するモテ女”というイメージ。その称号を得られるとは、女性にとって「ふふん」と照れくさくも嬉しい褒め言葉です。でも、実はこれ、男性がプラスのニュアンスで用いることはほとんどありません。

このフレーズを用いる男性の本音とは、ずばり「せいぜい頑張ってね、僕はどうでもいいけど」。さりげないボディ・タッチなど、小手先のテクニックで男を魅了しようとしているのがミエミエな女性に対し、「やれやれ、とりあえず乗せられたフリでもしとくか」とやや辟易ぎみに繰り出すのがこのフレーズなんです。

そもそも、本当に小悪魔の術中にかかっていたら、ポーッとなってこんなフレーズ出てきません。この褒め言葉は、いわばマジシャンに対し、「ほー。よく出来たトリックですね~」と論評するのと同じようなもの。

「どんな手段を使ってでも男が欲しい」という下心が見え透いていたという点で、受け手にとってかなり恥ずかしい褒め言葉といえるでしょう。

 

■2:「●●ちゃんと結婚する人は幸せだね」

恋愛対象としてはどうかと思うけれど、けっして悪い子じゃない女性を無難に持ち上げたいときに用いられる褒め言葉です。「今はモテない日々かもしれないけど、希望を捨てる必要はないよ」そんな兄のような父のような生温かい眼差しで、男性はあなたを見守っています。

異性として意識してもらえていないという点で、まあ微妙な褒め言葉ではありますが、「性格は良い」「家庭的な感じがする」と内面についてはそこそこ評価されているので、あとはもう少し外見を磨くなり、ある種のあざとさを身につけて女らしく見せるなりすれば、ゴールインは意外と早いかもしれません。

ただ、“女磨き”のやりすぎで、今度は“小悪魔呼ばわり”されないように注意しましょう。

 

■3:「●●ちゃんは高嶺の花過ぎて、男がビビっちゃうのかもね」

この褒めフレーズは、そこそこキレイなのに、「どうして男に縁がないんだろう」と嘆いている女性を慰めるときに用いられます。そこに隠された男性の本音は、「顔はよくても性格に難があるから、そりゃモテないよ」。

容姿も性格もバッチリで、それでもモテない本当の意味での“高嶺の花”的存在に対しては、恐れ多くて「君は高嶺の花だから」なんて言えるものではありません。

この褒め言葉は、受け手に「全く男はだらしないんだから!」とますます鼻持ちならない態度をとらせてしまうという点で、非常に罪深いフレーズといえそうです。

 

女性が真に受けてはいけない褒め言葉7種のうち、まずは3種をお届けしましたがいかがでしたか? 次回は残り4種の褒め言葉を紹介していきます。

 

【取材協力】

※ 石原壮一郎・・・コラムニスト。『大人養成講座』、『大人力検定』など、大人のあり方を説いた著書多数。近著に『大人のお金力』(平凡社)、『あぁ、愛しの前立腺』(小学館)など。郷土の名物である“伊勢うどん”を深く愛し、このほど“伊勢うどん大使”に就任した。9月14日に世界初の伊勢うどん本『食べるパワースポット[伊勢うどん]全国制覇への道』(扶桑社)を上梓。公式サイト『石原壮一郎の大人マガジン』

 

【参考】

※ 石原壮一郎(2007)『30女という病』(講談社)

 

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