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万引きGメンに聞く!「こいつクロだな」って奴の挙動13個【2/3】

中田綾美

中田綾美A.Nakata

前回の記事では、万引きGメン歴13年の伊東ゆう氏からうかがった「こいつ万引きするな」って奴の特徴13個のうち、まずは4つをお届けしました。では、引き続き4つの特徴を見ていきましょう。

今回は、5:店内を素早く歩いている、6:比較的高いものばかりカゴに入れる、7:同じ商品を複数手に取ったり、各種揃えてカゴに入れたりする、8:おにぎりやカップ酒などをわしづかみにする、の4点です。

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■5:店内を素早く歩いている

もちろん、本当に急いで買い物しなければならない事情があって、せかせか歩いているお客様もいるでしょう。ただ、そういうお客様の場合、目的の商品の売り場にまっすぐ向かって、さっさと買い物を終わらせて店をあとにするのが普通です。

ところが、万引き犯の場合、せわしない足取りで、店内を物色するように歩きまわるという傾向があります。

 

■6:比較的高いものばかりカゴに入れる

転売目的で比較的高い商品ばかりを狙う万引き犯もいます。

通常、値の張るものを購入する場合は、じっくり商品を吟味しますよね。ところが、万引き犯の場合、ろくに商品を見もしないで、高価なものをカゴにポンポンと放り込んだりするので、「あ、やるのかな」っていうのがまるわかりです。

 

■7:同じ商品を複数手に取ったり、各種揃えてカゴに入れたりする

「え、ひとりでそんなに!?」と驚くほど、同じ商品をいくつも手に取ったり、陳列棚の端から端まで、文字通り“片っ端から”商品をカゴに入れたりなど、不自然な買い物のしかたをする客も、万引きGメンの警戒対象です。

単なる“買いだめ”や“大人買い”のお客様と違って、万引き犯の場合、上の“6:比較的高いものばかりカゴに入れる”でも述べたように、ろくに商品を吟味しないまま大量にかっさらうような挙動をとります。

 

■8:おにぎりやカップ酒などをわしづかみにする

これは転売目的ではなく、食うに困った人が切羽つまってとる挙動です。住居も定まっていないのか、身なりがボロボロで、全身から異臭を放っているような人物がこの行動をとることがあります。

周囲をはばかることなく、目を血走らせて、商品をわしづかみにするさまは、“ショッピング”なんてのどかなものではなく、まるで“狩り”のようです。

 

前回に引き続き、今回も「こいつ万引きするな」って奴の特徴を4つお届けしましたがいかがでしたか?

伊東氏によれば、単にこうした特徴が当てはまるからといって、その人物を“万引き犯”と決めつけることは当然ないそうです。

無実の人を誤認捕獲してしまうのは、万引きGメン生命にもかかわる重大なミス。なので、商品を盗るところをバッチリ目撃しない限りは、その人物を犯人扱いすることはないので、やましいことのないかたは、安心してショッピングを楽しんでください。

次回は、残り5つの特徴をお届けします。

 

【参考】

伊東ゆう・・・フリーライター、作家、漫画原作者、万引き抑止対策コンサルタント。およそ13年に渡って万引きGメンと呼ばれる仕事に従事し、三千数百人を超える万引き犯を捕捉してきた経験を持つ。2011年には『万引きGメンは見た!』(河出書房新社)を発刊。DVD『万引きGメンは見た!』(メディアワークス)も発売中。