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これから離婚する前に「絶対やってはいけないこと」5つ
高田空人衣K.Takada
今や三組にひと組が離婚する時代。みなさんの中に、「実は私離婚を考えています」「もう耐えられないんです」という人がもしいたら、ちょっとだけ待ってください!
実は、やってはいけないことがいくつかあるのです。そこで今回は、離婚する前に絶対やってはいけないことを5つ、弁護士の中島龍生先生に教えていただきました。
■1:不倫
「もちろん絶対だめなのはお分かりですよね。夫婦関係がうまくいっていないのだからと不倫の誘惑に駆られることがあるかもしれません。
でも実際にやってしまうと、有責配偶者として離婚がとても難しくなくなるばかりでなく、相手から慰謝料を請求されてしまいます」
■2:早い段階から離婚をにおわせること
「普通はしない方がよいですね。離婚後の準備が整ってから話を切り脱すようにしないと相手に先手を打たれてしまうかもしれません。
特に子どもの親権を争いそうなときに、子どもを囲い込まれたりすると厄介です。
また、自分の落ち度を認めず逆ギレ、先手を打って容赦なく相手を窮地に追い詰め、不利な条件で離婚を承諾させる冷酷なタイプもいますので、冷静な行動が必要です」
■3:戦略なしに自分の財産だけ明らかにすること
「もちろん財産分与はお互いが正直に自分の財産を申告することが前提なのですが、特に財産を持っている夫ほど財産を隠したがる傾向があります。
こちらだけ先に明らかにしてしまうと相手のペースになりかねません。
また離婚ともなると、自分自身の懐を守ることだけに固執しお金に対してシビアになるタイプが相手ともなると余計に戦略を考えて行動する必要があります」
■4:離婚以外の問題を抱えること
「離婚をするにはエネルギーが必要です。仕事や介護などほかの問題を抱えている人が離婚も同時に進めようとすると心身ともに参ってしまいます。
離婚はできればエネルギーのあるうちにすることが必要です」
■5:相手に恨まれることをあえてすること
「離婚は、法律問題だけで解決はできません。離婚の協議がうまくいくかどうかは、あくまで相手の出方次第という部分もあります。
むやみに相手を怒らせてよいことはありません。いざ離婚後もその余韻を引きずることになるため結果気持ちのよい再スタートをきることができませんから、やはり縁あって一度は結婚した同士。お互いの幸せを想う気持ちは必要です」
いかがでしたか?
今新婚ほやほやな人も、「自分たちはラブラブだから関係ない」と思っている人も決して他人事ではない“離婚”。この内容をいざ頭に離婚がよぎったとき、参考にしてみてくださいね。
【参考】
※ 中島龍生・・・千代田・中島法律事務所所属の弁護士。