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優秀な社員が辞める兆候をキャッチ!理由を探って引き留める方法

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:優秀な人材ほど早く辞めていく?

人材育成をする立場になると、必ずと言っていいほどぶち当たるのが「優秀な人材ほど、早く辞めていく問題」。一生懸命育てた部下や後輩が、いとも簡単に退職してしまい「これまで面倒をみていたのは、なんだったんだ……」と無力感を覚える人も少なくありません。

2:優秀な社員が辞める理由5つ

(1)向上心が強いから

優秀な人には向上心が強い人が多い傾向にあります。よって「もっと自分を高めたい」という欲を満たすために、新たなフィールドに挑戦する人も多いのです。

(2)引き抜きのオファーが多いから

優秀な人材ほど、どこからも引く手数多。よって、引き抜きのオファーが絶えないことから、今よりもいい条件で働けるところがあれば、転職を決めてしまう人も多いです。

(3)多才な人が多いから

優秀な人には多才な人も多く「今の仕事だけでなく、まったく別のことにトライしてみたい」という理由から、同じ職場に長くとどまらないスタイルを好む人も多いです。

(4)独立したほうが収入が増えるから

優秀な人は、誰かに雇われている立場でいるよりも独立したほうが収入が増える傾向も。よって、「もっと稼ぎたい」と考えたタイミングでためらいなく職場を辞めて、フリーランスまたは法人を設立して仕事をする人も少なくありません。

(5)誰かの下で働くことを嫌うから

優秀な人は、誰かの「下」で働くことに疑問を抱くケースも多いです。心の中で、自分よりも無能だと感じている上司に指図をされることに限界を感じ「もっと尊敬できる人と対等に組んで仕事をしたい」「誰かに指図されない環境で仕事をしたい」などの理由から、勤めていた職場を去る例も少なくありません。

3:手遅れになる前に!優秀な社員が辞める兆候5つ

(1)給与に対して不満を口にする

社員が給与に対して不満を口にする機会が増えたら、現状に大きな不満を抱いているサインです。「辞めてもらいたくない」と思うほど優秀な人が給与に対して文句を言い出したら、早急に対応しないと手遅れになりやすいでしょう。

(2)勤務条件に対して不満を口にする

給与だけでなく、勤務時間や職場の環境など、仕事をしていくうえでの条件に対する不満も、職場を辞める前に現れがちなサインです。

「福利厚生が弱い」「残業が多すぎる」「部下が使えない」など、はっきりと口にする不満が多いほど要注意でしょう。

(3)職場の人間関係を重視しなくなる

退職しようと考え始めた人の多くは、職場の人間関係をこれまでほど重視しなくなります。そのため、以前よりも職場の人が集う場に参加しなくなったり、職場の人たちのLINEグループへの返信が雑になったりといった変化が見えやすいです。

(4)休みがちになる

退職を心に決めた人のなかには、残っている有給休暇をなるべく消費しようと考える人も少なくありません。よって、なんとなく休みがちになるのも社員が辞める前によくある兆候です。

(5)会社における将来の話をしなくなる

会社員として仕事をしていくのに燃えている人ほど、会社における将来ビジョンを熱く語りがち。優秀な人ほど、仕事に燃えているときにはこの傾向が顕著です。

しかし「もうこの会社は辞めよう」と決めたあとは、当然ながら熱量が下がるため、会社における将来の話をしなくなります。

4:辞められたら困る人を引き留めるための対策3つ

(1)待遇を上げる

辞められたら困る人に働き続けてもらうなら、何よりも待遇が重要。高待遇であれば、多少不満があったとしても辞めずにいる可能性が高まります。

特別待遇をセッティングすることで「自分は期待されている」「必要とされている」と使命感に燃え出す可能性もあります。

(2)話を聞く

現状に不満を抱いている人には、ガス抜きできる環境を整えることも大切です。辞められたら困る人のことは注意深く観察するようにし、少しでも普段と異なる様子が感じられるのであれば、話を聞いてあげる環境をつくるのも効果的です。

不満に対して改善までできなくても、話をして吐き出させるだけでもストレスの軽減につながります。

(3)やりたいことをやらせてみる

優秀な人が「辞めたい」と考えている理由が、独立心にある場合には、今の環境のままで本人がやりたいことをやらせてみることも、引き留めるのに効果がある方法です。

「現状に身を置いていても、まだ自分にとって飛躍のチャンスがある」とわかれば、あえて慣れ親しんだ場所から離れない人も多いです。

5:まとめ

優秀な人だと評価されている人物ほど、あっという間に辞めてしまうのは「あるある」です。しかし「あるある」だからと放っておくと、それまでに育ててきた手間や経費がムダになってしまいやすいですよね。

優秀な人に長く働いてもらうためには、本人の希望をキャッチし、できるだけ働きやすい環境を整えてあげるのが最も効果的かつ確実な方法です。