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駆け落ちで幸せになれる?メリット・デメリットと別れやすい理由

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

隠す

1:駆け落ちとは?

「駆け落ち」とは、お互いが望んでいるのに、周りから結婚や交際を認めてもらえなかった男女が、周囲から逃げるように身を隠すことをいいます。古い映画やドラマ、小説などでよく出てくるシチュエーションですが、現代でも駆け落ちをしている男女は少なからず存在します。

小学館デジタル大辞泉では、

1 結婚を許されない相愛の男女がひそかによその土地に逃れること。「親に結婚を反対されて―する」
2 ひそかに逃げること。逐電。出奔。
3 (欠け落ち)近世、重税・貧困・悪事などから、居住地を離れてよその土地へ逃げること。

と解説されています。今回は1の意味の「駆け落ち」について説明していきましょう。

2:駆け落ちのメリット・デメリット

(1)メリット

1.ふたりの関係に反対する人から離れられる

駆け落ちのもっとも大きなメリットが「ふたりの関係に反対する人と距離を置けること」でしょう。親を始めとして、ふたりを別れさせようとしていた人から逃げられることで、平穏な生活を送れるメリットは大きいです。

2.互いの信頼関係を確認できる

駆け落ちをするほどの関係は、お互いが深く信頼し合っている証にもなります。それまでの生活のすべてをお互いが捨てて、言ってみれば人生をリセットして生活を始めることになるので、お互いの深い信頼がなければ駆け落ち生活は成り立ちません。

3.相手の深い愛を実感できる

お互いの愛を再確認できると同時に、相手が自分を深く愛してくれていると実感できるのもメリットといえるでしょう。すべてを捨ててまで、恋愛を最優先にする選択が「駆け落ち」なので、そこまでの愛を与えてくれる相手とはそう巡り会えるものではありません。

(2)デメリット

1.これまでの人間関係がすべて絶たれる

今あるすべてをリセットして新しい生活を営むことになるので、これまでの人間関係が絶たれるのは、デメリットのひとつです。切りたくなかった関係も切らなければいけません。相手以外に頼れる人がいないというのは、心細く、精神的ダメージも小さくありません。

2.金銭的に苦労する人が多い

駆け落ちすることで経済的に大変になるカップルも多いです。お金の問題で苦労をすると、ふたりの恋愛や結婚生活にも暗雲が立ち込めがちでしょう。

3.別れてしまう可能性もある

駆け落ちしたからと言って、その後もずっといい関係が築けるとは限りません。当たり前ですが、すべてを捨てて逃げても、将来的には別れてしまう可能性も。そうなったときの後悔は絶大……。

3:その後は?駆け落ち後に別れやすいと言われる理由5つ

(1)「愛の障害」が消え、本当の関係が始まるから

「障害」があるせいで燃えていた恋愛であるほど、駆け落ち後に冷静になりやすく、お互いに嘘のように気持ちが消えてしまうことも。それによって別れを迎えるカップルも珍しくありません。

(2)経済的に苦しくなり喧嘩が増えるから

駆け落ちによって財政事情が困窮すると、それによって口論が増え、気づけば別れを考えるほどに関係が悪化してしまうことも……。「お金の切れ目は縁の切れ目」になってしまう例も少なくありません。

(3)家族に会えない不満が募るから

家族との縁を切ると、たとえ最初は平気でも、長引くにつれて寂しさや不満が募ることも。新しい生活が始まり、時間の経過とともに「そこまでして一緒にいる相手なのか?」と考えたときに、「待って。この駆け落ちは間違いだったかも……」という結論に至ってしまう人も少なくないのです。

(4)気持ちが冷めたときに相談する人がいないことが多いから

どんなカップルでも、愛情には波があるものです。駆け落ちカップルの場合には、周囲から「駆け落ちをした」「簡単にすべてを捨てて愛に生きる人」などと白い目で見られていることも少なくなく、そのせいで関係を相談できる人がいない……という話も多いです。

恋愛や結婚生活における相談をする相手がいないことで、考えがどんどん悪い方向に向かってしまい、ジ・エンドを迎えるリスクも高まります。

(5)駆け落ち先から無理やり戻されることもあるから

駆け落ちまでしても、家族などが必死で居場所を探し、駆け落ち先がバレてしまうことも考えられます。この場合は、家族などがもとの場所へと戻すことが大半でしょうから、一度は駆け落ちをしても、誰かによってふたりのあいだを引き裂かれてしまう可能性もゼロではありません。

4:まとめ

駆け落ちをしても、必ず幸せになれるとは言い切れません。気持ちが盛り上がっているときには「愛があれば、なんでも乗り越えられる!」と思いがちですが、恋愛感情はいつしか冷める可能性も。

仮に、今お付き合いしている相手と駆け落ちを考えていたとしても、本当に駆け落ちまでして一緒にいるべき相手なのかを、よく見極めるに越したことはないでしょう。