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リスケとは?意味とビジネスで使うときの例文5つ!リスケしがちな業界も

松田優

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:リスケの意味は?リスケジュールを英語でかくと…

「リスケ」とは「リスケジュール」を略した言葉です。辞書で意味を調べてみたところ、以下のような記載がありました。

リスケジュール【reschedule】の解説

1 債務返済を繰り延べること。

2 スケジュールを立て直すこと。日程の再調整をすること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

このように、リスケジュールには「スケジュールを組み直す」「計画を変更する」といった意味があります。

英語のつづりは「reschedule」となり、「schedule=予定・計画・段取り」に接頭辞である「re=繰り返し・再び」がつくことによって「再び予定する・計画する」という意味になるのです。

2:ビジネスでリスケするときに送るメールの例文5

取引先や商談相手に「リスケ」をお願いする場合、または、頼まれた場合。どのようなメール文が相応しいのか、例文をみていきましょう。

(1)リスケをお願いするメールの件名例

「件名:お打ち合わせ日程についてご相談」「件名:●月●日予定の打ち合わせの件について」

リスケをメールでお願いする場合、先方から必ず返事をもらう必要があります。他のメールに埋もれてしまわないよう、件名の時点でリスケのお願いであることがわかるようにしておきましょう。場合によっては「至急お返事賜りたく存じます」など、急ぎであることも伝える必要があるかもしれません。

(2)リスケをお願いするメール例

「●月●日に予定しておりました打ち合わせの件、誠に申し訳ありませんが日程を変更していただくことは可能でしょうか。候補日と致しまして●月●日、●日、●日のなかで●●様のご都合のよろしい日をお知らせいただけますと助かります」

打ち合わせのリスケをお願いする場合、次の日程の候補は複数挙げておくべき。変更の非礼を詫びつつ、先方の都合を尊重する姿勢をみせましょう。

また「リスケ」という言葉は、略語でもあるため目上の人や取引先に使うべきではありません。「リスケをお願いします」といった文章は、基本的にNGです。

(3)相手の提案をキャンセルした上でリスケをお願いするメール例

「ご提示いただいた日程ですと、あいにく出張の予定があり出席いたしかねます。大変恐縮ですが、週明け以降で再度、日程調整させていただいてよろしいでしょうか? 来週中であれば火曜日を除いてすべて空いております」

相手の提案に応えることができない場合、理由を明記し、謝罪した上で代替え案を提示しましょう。何度もやりとりをせずに済むよう、具体的な予定をあらかじめ伝えおくことで、双方の手間を省くことができます。

(4)リスケをお願いされた場合の返事メール例

「打ち合わせ日変更の件、承知致しました。それでは以下の日程でお願い致します。

日時:●日●時より 場所:当社3F会議室 内容:●●について」

お願いされたリスケを了承する場合は「承知いたしました」や「承りました」といった返事を出しましょう。

また、リスケした日程をわかりやすく箇条書きで記しておく書き方もおすすめ。リスケによる勘違いや行き違いを防ぐことができます。

(5)リスケをした後のお礼メール例

「急なお願いにもかかわらず、日程をご調整いただきまして誠にありがとうございます。メールにて失礼ではございますが、改めてお詫び申し上げます」

リスケを了承してもらった場合、お礼のメールを送ることを忘れずにしたいもの。メールでのやりとりとなってしまったことも、重ねてお詫びしておくとより丁寧な印象を与えることができるでしょう。

3:銀行などの金融系など…「リスケ」という言葉をよく使う業界と理由3

「リスケ」という言葉の使用頻度は、業界によってまちまち。どのような業界でよく使われているのか、例をみてみましょう。

(1)金融業界

金融業界で使われる際の「リスケ」とは「融資の借入条件や返済計画を見直す」ことを意味しています。金融機関への返済が困難になった場合「リスケする」といい、その場合資金繰りの見直しや返済計画の変更が行われることになります。

この場合の「リスケ」は、金融業界特有の意味合いで使われているため、注意が必要です。

(2)広告業界

他の業界に比べて、特殊な言葉遣いをすることが多い広告業界。流行の言い回しや横文字言葉、略語などをいち早く取り入れている印象がありますよね。「リスケ」という言葉も頻繁に使われ、「●●の件リスケしといて」といった指示に使われることも多々あるようです。

(3)IT業界

IT関連の業界でも、横文字言葉をよく使う傾向があります。「リスケ」以外にも「アジェンダ=予定表」や「ローンチ=立ち上げる」といった、あまり耳慣れない言葉もよく使われています。最先端の業界ならではの特色といえるかもしれませんね。

4:リスケは最小限に

ビジネスにおいては、計画通りに事が進むとは限りません。とはいえ、リスケはあまり歓迎されないことであるのも事実。相手の予定や仕事に影響を与えることになるため、気軽にリスケをするべきではないでしょう。

リスケをお願いする場合は、誠意を持って謝罪し、双方が気持ち良く仕事ができるよう配慮したいですね。