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危機管理能力とは?高い人・低い人の特徴と磨き方

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

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目次

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1:危機管理能力とは?

テレビやネットニュースなどでよく見たり聞いたりする「危機管理能力」という言葉。具体的には、どんな能力なのでしょうか。

(1)意味

危機管理能力とはその言葉の通り、危機が発生した場合に迅速かつ正確な対処ができる能力のことです。この場合の危機とは、地震や火災といった災害の場合もあれば、事故や仕事の上のトラブルまで、色々なものを含みます。

法律、経営、経済、金融、災害・防災、安全保障など、日常生活にはあまり関係がなさそうと思えるような分野も含めて、様々な知識と経験を備えることで、危機に対して自ら考え、行動できるようになるのです。

(2)リスク管理能力とはどう違う?

危機管理能力と同じように使われる言葉に、リスク管理能力というものがあります。リスクとは、起こり得る危険性のこと。

つまり、危機管理能力が起こってしまった危機に対応する能力であるとすると、リスク管理能力は危機が起こらないように管理する能力といえるでしょう。ちなみに、リスク管理のことをリスクマネジメントと呼んだりもします。

2:危機管理能力が低い人の特徴5つ

さて、そんな危機管理能力ですが、当然ながら高い人もいれば低い人もいます。ここではまず、危機管理能力が低い人とはどんな人か考えてみましょう。

(1)思い立ったら即行動

すぐに行動するというのは、一見すると行動力があって頼もしく、いいように思います。

ですが、危機管理においてはまずは一体どんな危機が起こっているのか、どれくらい損害があるのか、何を必要としているのかという評価をしてから行動に移さないと、危機が起こっている現場が混乱してしまいます。危機管理において、思い立ったらすぐに行動してしまうようなタイプはあまりいいことではないのです。

(2)全体が把握できない

危機管理において大事なことは、全体を把握することです。人は事故や災害が起こると被災地のことばかりに注目してしまいますが、その周囲にどんな影響があるのかといったことも把握する必要があります。

水たまりに小石を落としたら、落ちたらところを中心に波紋が周囲に広がっていくのと同じで、危機も次第に周囲へと影響していきます。そのため、全体を把握するのが苦手だという視野の狭いタイプは、危機管理能力が低いということになってしまいます。

(3)優柔不断

危機管理で大事なことは、決断です。初めて直面する危機の場合、人はどう対処するのがいいかわからず不安になります。そして責任から逃れるため、決断ができなかったり遅れてしまったりします。

そのため、一般的には誰でも危機に直面したしたときに対応ができるように、危機管理マニュアルが作成されて、その通りに指示をだせばいいようになっているわけです。

ですが、マニュアルどおりに危機が起こるとは限りません。そのため、決断力がなく優柔不断なタイプは、危機管理に向いていないといえるでしょう。

(4)がんばれば何とかなると考えがち

みんなで力を合わせれば、危機を乗り越えることができると考えている人も、危機管理能力が低いといわざるを得ません。

戦時中ではないですが、戦車に竹槍で向かっていっても勝てるわけがないですよね。ですが、「がんばれば何とかなる」と考えがちな人は、起こっている危機を正しく評価できていないのです。危機に対してどう対応したらいいのかわかっていないので、そんな考えをしてしまうのでしょう。

(5)知識と経験が足りない

危機管理能力が低い人の根本的な問題は、知識と経験が足りないことです。経験が足りないのは仕方がないかもしれませんが、知識がないのは勉強不足だから。日頃から、起こりうる危機に対して、自分ならどう対処するか知識を蓄えて、シュミレーションしておくことが大事です。

3:危機管理能力が高い人の特徴5つ

それでは反対に、危機能力が高い人の特徴について考えてみましょう。

(1)納得するまで動かない

なにも考えずに行動するのではなく、確認すべきことや自分が納得するまで情報収集してから動くような人は危機管理能力が高いかもしれません。ただし、ときには慎重になりすぎると初動が遅すぎて失敗してしまう可能性もあるので、注意が必要です。

(2)全体を把握しようとする

危機管理において大事なことは、「全体を把握すること」といいました。ホワイトボードに大事なことを書き出したり、必要な情報をマッピングしてから行動に移すようなタイプは、危機管理応力が高い人といえるでしょう。

(3)失敗したときのプランを必ず用意している

どんなに念入りに考え行動に移したとしても、危機は思い通りに解決するとは限りません。想定外の場所に火の粉が降りかかることだってあるわけです。

そのため、最初の計画が上手くいかなかったときや、新しい危機が発生したときにはどうするかということを事前に考えておくことが大事になってきます。自分のなかで対応のフローチャートを思い描けている人ほど、危機管理能力が高いといえるでしょう。

(4)感情的にならない

自分が想定していたとおりに物事がすすまないと、たいていの人は焦ってしまいます。ですが、焦ったところで解決はしません。危機管理で大事なことは、感情的にならず冷静でいること。自分の感情をコントロールできる人ほど、危機管理能力が高いといえるでしょう。

(5)常に危機を意識している

災害はもとより、仕事のトラブルも必ず起こるという前提で、危機が起こったときの対応を常に考えているような人は、危機管理能力が高いといえるでしょう。日頃から危機を意識することで、危機に対応する知識を蓄え、シミュレーションで経験を補うことができるからです。

4:危機管理能力を上げるには?磨き方3

それでは最後に、危機管理能力を身につけたり、能力を上げるためにはどうすればいいか考えておきましょう。

(1)危機はいつでも誰にでも起こると考える

多くの人は危機が自分自身に降りかかるまで、まさか自分が危険な目に遭うとは思っていません。しかし、大雨の土砂災害や地震といった自然災害に巻き込まれてしまうことだってあります。

自分や家族(チーム)は大丈夫と思わず、いつ危機が起こるかわからないと考えて行動するようにしましょう。それだけでも、未然に危機の発生を防ぐことだってできるのですから。

(2)視野を広げていろいろな考えをもつ

危機管理ではひとつのことしか見えていないというのは致命的なこと。危機管理に限らず、仕事やプライベートなどで自分の視野を広げるようにしましょう。そうすることで、色々なものの見方ができるようになり、物事を多面的に判断できるようになります。

(3)決断力と責任感を養う

危機管理で最後にものを言うのは、決断力と責任感です。これは日頃から仕事のプロジェクトチームのリーダを引き受けたり、町内会の仕事を引き受けたりして養うようにしましょう。

そういう意味では、学生時代に生徒会長をやっていたり、スポーツチームのキャプテンをやっていましたというのは、決断力と責任感を養うチャンスに恵まれていた人なのかもしれませんね。

5:まとめ

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行、東日本大震災から10年以上経ったいまでも発生している余震、日本各地での山林火災など、数多くの自然災害が起こっています。

また、世界トップクラスの企業でシステム障害が起こったりと、危機に関するニュースに触れない日はありません。危機管理能力は今の時代において、私たち一人ひとりが身につけておかなければならない能力といえるでしょう。日頃から少しでも能力を高めておきたいところです。