卑怯の意味とは？卑怯な人の特徴と悲しい末路

1：卑怯の意味や類語は？

それではさっそくですが、卑怯の意味から確認しておきましょう。小学館発行の「デジタル大辞泉」には、次のように意味が記されています。

卑怯

勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。また、そのさま。

出典：デジタル大辞泉（小学館）

わかるようで、なんとなくわかりづらいかもしれません。要は、「勇気がない」とか「正々堂々としていないこと」という意味です。おもしろいことに、私たちは普段「卑怯」と漢字で書きますが、「デジタル大辞泉」には「本来は比興で卑怯は当て字か」という注釈がついています。

これは、ほかの辞書などにも載っているので、昔はそう表記していたのかもしれませんね。なお、卑怯とよく似た意味の言葉には、「卑劣」とか「意地が悪い」などがあります。

2：【特徴】卑怯な人と思われる人はどんな人？5つ

（1）ウソをつく

卑怯な人は、正攻法で正面から物事に取り組むことをしません。そのため、どうしてもウソをついたり裏工作に走ったりしがちです。

（2）何ごとも人にやらせようとする

例えば職場でのケースでいうと、自分に振られた仕事でも、自分で実際に対処することをしません。自分が失敗して責任を負わないように、誰かに自分の仕事を振ったりすることが多くなります。

（3）言い訳が多い

自分の責任が問われることを避けようとするのが卑怯な人。そのため、何かあるとすぐに言い訳をして、誰かや何かに責任転嫁しようと言い訳が多くなります。

（4）表向きは八方美人

卑怯な人は、誰に対してもいい顔をしようとします。つまり、八方美人です。ですが、いい顔をしている割には、自分が仕事を抱えたり、責任を取りたくないというのが本音。なので、最終的には言い訳が多くなったり、結局仕事を誰かに振ったりします。

（5）受け身な姿勢

自分に勇気がないので、積極的に物事に関わろうとはしません。そのため、人間関係や仕事への取り組みには受け身の姿勢になってしまいます。

3：末路が悲惨…卑怯な人だと思われるデメリット5つ

では、もし自分が卑怯な性格だと思われてしまったら……。一体、どんなデメリットがあるのでしょうか。

（1）信用されない

ウソが多かったり、責任逃れをすぐにしてしまえば、周囲からの信用は低くなるでしょう。これは、人間関係では致命的なデメリットです。

（2）責任ある仕事を任されない

信用がないということは、会社であれば責任ある仕事を任されないということを意味します。誰でもできるような、多少失敗しても問題ないような仕事しか与えられなくなってしまいます。

（3）悪口を言われてるかも

言い訳や責任逃れは、周囲から一目瞭然です。そのため、「またあの人は、言い訳してるよね」と、いないところで悪口を言われているかもしれません。

（4）誰も助けてくれない

卑怯な人が困っていても、普段、迷惑をかけられているぶん、周囲は無視してしまうことも多いでしょう。

（5）いないものと思って無視される

信用されず、また誰からも助けてあげたいと思われていない状況は、言い換えると周囲から無視されているのと同じです。どうせいろいろ言って仕事をしないとか、ウソばっかり言うと思われているので、誰からも相手にされなくなります。

4：【対策】卑怯な人との付き合い方5つ

最後に、もしあなたの周囲に卑怯な人がいたら、どう付き合っていけばいいのか、考えてみましょう。

（1）距離をとる

卑怯な人とは、正直なところ、関わらないのがいちばんです。プライベートで付き合わないということはもちろん、仕事などでどうしても関わらなければいけない場合も、決して信用せず、心の距離を置くようにしましょう。

（2）話を聞き流す

卑怯な人の話は、ウソや責任転嫁が多いので、真面目に聞くだけ時間の無駄です。聞き流すようにしましょう。

（3）仕事を頼むときは指名で

卑怯な人にどうしても仕事を頼まないといけないときは、その人が他の人に仕事を振ってしまわないように、指名で依頼するようにしましょう。この場合、口頭よりもメールやメッセージなどの文章のほうがいいかもしれません。また、他の人とも情報共有をして、「仕事を頼んだ」という証拠作りも必要です。

（4）できる仕事を与える

卑怯な人に仕事を振って迷惑を被ると思うと、何もさせたくないですよね。しかし、それができない状況もあります。そんなときは、卑怯な人でもそこそこちゃんとできるような仕事を選んで振り与えるようにしましょう。

（5）褒めて伸ばす

ここまで、卑怯な人は性格が悪いように言ってきてしまいましたが、根本的には、自分に勇気や自信がないことがその人を卑怯にさせてしまっています。

そのため、もし「卑怯なことをしない人にさせてあげよう」という立場で考えるなら、卑怯な人がちゃんと仕事に取り組んでいたりしたら、褒めて勇気や自信をもたせてあげるといいでしょう。

5：まとめ

誰だって、好き好んで卑怯な性格になったわけではありません。卑怯な性格になってしまった原因というのは、必ずあります。それを理解してあげて、勇気や自信をもたせてあげましょう。そうすれば、卑怯じゃなくなる日がいずれ来るかもしれません。