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就活したくない…大学生が就活が怖いと思う原因と対処法5選

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

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1:就活したくない、就職したくない大学生は少なくない?

卒業したら就職をして働くというのが、久しく世の常とされていますが、モラトリアム期を経てもなお就職したくない気持ちをもつ人もいるでしょう。

就活しないで就職したい、就職しないで稼ぐ方法はないか、新卒一括採用の波にのるべきなのか……など、もやもやとした悩みを抱えているという声が意外と多く聞かれました。

2:仕事が怖い?就活したくない、就職したくない理由5つ

日々、人間らしい生活をするためには、ある程度まとまった額の収入が必要です。しかし、そのスタート地点に立つための就活、就職をしたくないと思う人がいるのもまた確か。そんな人たちの就活、就職したくない理由を、5つ挙げてみました。

(1)やりたいことがわからない

これは文系の学生に多く見られる意見で、将来なにをしたいのか見極める前に就活の時期を迎えてしまった、というパターンです。

理系学生の場合は、進学を考える時点である程度、将来の道筋を見据えて大学選びをするので、技術職や研究職など、明確にやりたいことが見えている場合が多いです。

しかし文系では、心理学部や教育学部に進んだとしても、そもそも職業の選択肢にあるとは限りません。学問として興味があるものと将来の道が、地続きであるとは言えないようです。

(2)環境変化が不安

学生と社会人の違いを大きく感じている人が多く、自分の立場の変化や、細かくセグメント化されていな世界に入っていくことに不安を感じているという声も聞かれました。

人は生まれてから、家庭、幼稚園/保育園、義務教育、高等教育と、徐々に世界を広げてきます。年齢、地域や学力など、ある程度の小さく分類されたコミュニティから、世代も出身地も考え方も異なる、いわば未知の人たちが集まった会社という組織に飛び込んでいくのは、不安が大きくなるのも当然でしょう。

(3)自分に合う企業が見つからない

企業説明会やインターンシップなどを通し、さまざまな企業を調べたり体験したりしても、ピンとこないということも、もちろんあるでしょう。興味をもった分野ですから適性はあっても、業界の風土がしっくりこないという場合も、十分にありうることです。

また、社会全体が従来の働き方を見直し、大きな変革をしようとしている最中。雇用条件や勤務形態、福利厚生など以外にも、社会の転換期にどんな働き方をするのかまで考えると、さらにハードルが上がっているのかもしれませんね。

(4)就活疲れ

長期戦になれば、なんであれ疲れてくるものです。それが就活となれば、将来のことや、日々の生活のことなども考える必要があり、重くのしかかるのも当然でしょう。

また、自分自身をアピールした結果が、合否として返ってきます。相手のあることなので、冷静に考えれば単なるミスマッチと理解できるものの、不採用が多く続けば、まるで人格を否定されたように感じてしまうことも。一度や二度、心が折れても不思議はなさそうです。

(5)そもそも新卒正社員として働きたくない

周りがみんな就活するから、浮くのもなんだし、自分も就活してみてはいるけれど、実は新卒で働きたい気持ちはない、というケースも。働きたくないなら、それは就活も就職もしたくなくて当然ですね。

働きたくない理由も、ただ労働を避けたいというケースもあれば、やりたいことがあってそのために時間が必要だから、一般的な企業に就職して勤務することはしたくない、という前向きな場合もあるようです。

人生の選択肢は多種多様。就職以外の道を考える人がいるのも当然のことでしょう。

3:働きたいけど就活したくないときの対処法5つ

実際、現実的でないのはわかっていても、就活せずに就職できたらなぁ、なんて考えることもありますね。そんな気持ちになったときの対処法を、5つご紹介します。

(1)自分へのご褒美を用意する

わくわくすることがあると頑張れるタイプの人におすすめなのが、自分へのご褒美を用意すること。1社分の書類を作ったらお気に入りのクッキーで息抜きをする、面接の帰りにおしゃれなカフェでお茶をするなど、用意するご褒美は、ほんの少しのお金と時間があればできるものがいいでしょう。

内定が出たら……なんていう大きな結果に対してではなく、なるべく小さな作業ごとに頻繁にご褒美を用意すれば、大きく中だるみせずに、目標に向かうことができます。

(2)就活を続ける/やめる場合のメリットとデメリットを考える

新卒で正社員として働くためには、就活を続ける必要があります。また、就活をやめれば、就職を諦めるということになりかねません。そのどちらもの、メリットとデメリットを考え、書き出して整理してみるといいでしょう。

方法は簡単です。A4サイズの紙を2枚用意し、それぞれに就活を続けた場合、就活をやめた場合のメリットとデメリットを書き出してみましょう。頭でぐるぐる考えているよりも、文字情報として客観的に捉えることができ、どうするのが自分のためなのかが見えやすくなります。

(3)一旦就活を休んでみる

就活を続けていることに意義を感じられなくなってしまったなら、一度休んでみるのも手。また再開するもしないも特に決めず、行動をやめてみると、自分の気持ちが見えてきます。

本当は就職したくないと思っているかもしれないし、就職に対しての気負いがあって心が疲れてしまっているのかもしれません。濃霧のときに無理に動こうとするのは視界が悪くて危険なのはわかりますよね。自分の気持ちも同じです。霧が晴れてるまで止まってみてもいいでしょう。

(4)視野を広げる

就職しなければ!就活を成功させなければ!という思いに囚われて、視野が狭くなっていることもあります。そんなときは、自分にはない価値観をもっている人や、いつもの友達と違う人の輪に飛び込んでみましょう。

実際に会うのもいいですが、いまはさまざまなSNSがあります。フリーランスや起業家の人が話しているのを聞いたり、そこに参加して会話してみたりすると、自分の価値観をアップデートでき、就職以外の道が見えてくるかもしれません。

(5)起業する

仕事とは人の困りごとを解消すること。あえて企業に入らなくても、自分のスキルで、解消できる問題を抱えている人をお客様にすればいいのです。

絵が得意な人、文章が得意な人、デザインが得意な人などがいるように、絵が苦手な人、文章が苦手な人、デザインの経験がない人もいるのです。

誰にでも得手不得手があり、自分の得意は誰かを助けます。PCとやる気さえあれば、無理に就職しなくても、収入を得ることは意外とできるものです。

4:まとめ

今回は、就活に対するモチベーションが下がる原因と対処法をご紹介しました。新卒一括採用の流れは、まだもう少し続くかもしれません。しかし、それに縛られることなく自分の気持ちを大切に、あらゆる可能性を視野に入れて活動してみてくださいね。