塩対応とは？する人の心理とされたときの正しい対処法

1：塩対応とは？

「塩対応」とはいったいどんな対応なのでしょうか。実は塩対応という言葉、新しすぎて一般的な国語辞書にはまだ載っていません。わずかながら、自由国民社が発行している「現代用語の基礎知識」に載っていて、それには「冷たい対応、素っ気ない応対。人への対応が冷たいことを指す」と書かれています。

語源的には諸説あり、塩っ辛いものを食べたときのような表情で接する（対応する）からとか、相手を舐めて対応することと塩を舐めるがミックスされているからとか、「素っ気ない」という言葉が「塩っ気ない」に変化したからとかいろいろあるようです。まぁ、いずれにしても意味としては、冷たいや素っ気ないで間違いなさそうです。

なお、アイドルグループの握手会などに関連して、「塩対応」の反対の意味として「神対応」という言葉があります。これは、神さまのように公平で慈悲深い対応という意味です。

2：塩対応する人の心理5つ

それでは、塩対応する人の心理について、考えていきましょう。

（1）人見知り

人見知りな性格の人は、なかなか急には打ち解けられませんよね。どうしても恥ずかしくて、素っ気ない態度をとってしまったりします。

（2）相手に興味がない

恐らく、たいていの場合、塩対応する理由は相手に興味がないからでしょう。興味がないと自分から積極的に絡もうとはせず、どうしても素っ気ない態度になってしまいます。

（3）人に気をつかわないマイペース

普通は周囲を気にして、周囲に合わせて楽しそうにしますよね。ですが、人に気をつかわないマイペースな人の場合、自分が興味がないことはしたくない、楽しくないのに愛想笑いはしないなど、けっこうはっきりとした態度に出ることがあります。

そのため、周囲からは冷たそうとか、素っ気ないと見えてしまうんです。

（4）人間関係が苦手

人見知りとはまた違うのですが、人間関係が苦手だという人がいます。人との距離感がわからなかったり、人に自分の領域を侵されるのがイヤだと感じ、すぐに壁を作ってしまうタイプです。

（5）ツンデレ

本当は仲良くしたいし、大好きなのに、それがうまく表現できなかったり、素直に表現することを恥ずかしいと思ってしまったりして、あえて素っ気ない態度をとってしまう場合もあります。いわゆる、ツンデレタイプです。

3：塩対応する彼氏の心理3つ

では、今度は恋人があなたに対して塩対応をするのなら、それにはどんな理由が隠されているのでしょうか。

（1）恥ずかしい

甘えたり、イチャイチャしたりするのを恥ずかしいと思っているので、どうしても逆の態度として素っ気なく接してしまうことがあります。決して嫌いなわけではないので、安心してください。

（2）本音を知られたくない

男性の場合、「いくら恋人だからって、自分の考えや気持ちを知られたくない」と思う人も少なくありません。自分の本心を悟られないために、どうしても素っ気なく冷たい態度をとってしまうんです。

（3）かっこいいと思ってる

塩対応な素っ気ない感じが、クールでカッコいいと勘違いしている男性も少なくないもの。あえて、そういうふうに振る舞っているだけなので、そのうち塩対応に疲れてやめてしまうでしょう。

4：塩対応されたときの対処法5つ

ところで、もし誰かに塩対応されただ、どうすればいいのでしょうか。

（1）受け入れる

まず大事なことは、「この人は塩対応する人なんだ」と受け入れましょう。いちいち思い悩む必要なんてありません。塩対応してくる人がイヤなら、距離をとるのも大事です。

（2）塩対応されたことは忘れて友好に接する

感情や行動というのは返報性があるので、塩対応されると「こっちも塩対応してやろう」と思うでしょう。ですが、そこはグッとこらえて、友好的に接してみてください。すると相手の塩対応も変わってくるかもしれません。

（3）時間をかけて関係を築く

人見知りだったり、人と仲良くなることが苦手だったりで塩対応しているようであれば、焦らず時間をかけて、ゆっくりと仲良くなってみましょう。相手のペースに合わせてあげると、次第に塩対応じゃなくなってくるはずです。

（4）諦めない

これは、受け入れて距離をとるのは逆に、受け入れたうえで、仲良くしようと努力し続けることです。ただし、こちらから一方的に迫るのではなく、相手のペースを守ってあげましょう。

（5）相手が興味があるところをせめる

最後は、逆に積極的にアプローチする場合。相手が興味がある分野や好きなことでせめてみましょう。うまくいくと、相手の塩対応ではない違った一面が見えてくるかも知れません。

5：まとめ

塩対応というのは、人間関係で考えた場合、決して褒められた態度ではないかも知れません。

ですが、そこには人見知りや恥ずかしがり屋といった、単に興味がないからという以外の理由も存在しています。いったいどうして、その人が塩対応をしてしまっているのか……それをちゃんと把握することで、人間関係を上手に維持できるようになるはずです。

「塩対応されてイヤだな」で終わらず、もう一歩踏み込んで考えてあげてみてくださいね。