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話術を鍛える方法|トーク力を上げるメリットや話し方のコツがわかる本
大山奏K.Ohyama
1:話術とは?
まずは話術の正しい意味を辞書でみてみましょう。
わ‐じゅつ【話術】
話をする技術。「話術の巧みな人」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
一言で話をする技術といっても、さまざまな技術がありますよね。例えば声の出し方や、話の伝え方、ボディーランゲージの入れ方や表情の作り方などなど。
そう考えると、話術を極めるのはなかなか大変そうです。
2:話術を鍛えることのメリット5つ
(1)人に伝わりやすい
話をする目的は、人に情報を伝えることです。話すことが得意な人の話は、聞いていてすっと理解できますよね。
逆に話が苦手な人の話は、何を言いたいのかがはっきり伝わってこず、コミュニケーションが成り立たないこともあります。
(2)好印象を与える
話が得意な人は、相手に好印象を与えられます。実際に話術が巧みな人は、相手にどんな印象を与えたいかによって話し方や話の内容を微妙に変えるといいます。そのため、意図的に悪い印象を持ってもらうことも可能です。
ただ、現実的には多くの人に好印象を持ってもらえたほうがメリットが大きいため、好印象を与える話を選んでいるといえます。
(3)信じてもらいやすくなる
話術が巧みな人の話は人に信じてもらいやすいです。それを悪い方向に使うと、悪徳な詐欺なども働けてしまいます。それだけ話術が持つ力は大きいということです。
(4)交渉に勝てる
ビジネスでは日々交渉がありますよね。そんな交渉にも、話の中身だけでなく話し方が少なからず影響します。どのタイミングで妥協策を出すのか、どこで相手を不安から解放するのかなど、小さな技術を積み上げることによって、交渉の結果が決まるのです。
(5)交流関係が広がる
話が得意な人、面白い人の周りには自然と人が集まってきます。信頼も得られやすいため、人から人へと紹介してもらえて、どんどん仲間の輪が広がっていくこともあるでしょう。
交流関係が広いことが、恋愛にもビジネスにもいい影響を与えることは、説明するまでもありませんよね。
3:仕事にも役立つ!話術を鍛える方法5つ
(1)話が上手い人と会話を重ねる
学ぶことは真似ることから始まるといわれます。話が上手くなりたいのなら、話が上手い人となるべく多くの会話をしてみるのが近道です。
ただ漫然と話をするだけではなく、どんなところが上手いと感じるのか、どんなテクニックを使っているのかを考えながら話すことが重要です。
(2)筋道を立ててから話す
話が上手い人の多くは、会話の流れが最初から頭の中にできあがっています。まずゴールを話して気を引き、そこから論理的に組み立ててわかりやすい説明を加えていきます。
最初からこんな風に頭の中で組み立てをするのは難しいので、紙に原稿を書いてみる癖をつけるといいかもしれません。
(3)5W1Hを話す
話術が巧みな人の話には、過不足がありません。それを可能にするのが5W1Hを意識しながら話すことです。
5W1Hとは、誰(Who)が、いつ(Where)、どこで(When)、何を(What)、なぜ(Why)、どんな風に(How)のこと。
これらをしっかりと相手に伝わるように話すだけで、わかりやすい話ができます。
(4)相手のペースに合わせる
話をするとき、たいていの場合は相手がいます。相手に聞きやすい、話しやすいと思ってもらうためには、相手とのペースを合わせることが大切です。
相手のトーンやスピード、言葉の使い方などをしっかり観察しながら、同じように話してみてください。
(5)共感を最大限使う
自分が共感できる内容だと、話が頭に入って来やすくなるといわれます。一度「○○ってこと、ありますよね」など、相手が「あるある」と思える話を振っておくと、そのあとの理解も早くなります。
また相手の話に共感をすることで「この人は私のことをわかってくれている」と思わせることも効果的です。
4:コツをつかむならこれ!話術を鍛えるおすすめ本3選
(1)『伝え方が9割』佐々木圭一著
2013年に発売された本ですが、今でも売れ続けている1冊。キャッチーなタイトルもさることながら、どうやって話をすれば相手に伝わるのかをわかりやすく解説してくれている本です。
(2)『質問力』齋藤孝著
会話は、なにも自分から発信するばかりではありません。相手の話を聞いて上手い質問を返すことができれば、会話は盛り上がります。
(3)『理屈で動く男と感情で動く女のもっとわかり合える会話術』佐藤律子著
男性と女性という視点で会話のテクニックを解説した本。ビジネスでも恋愛でも使える技が載っているので、「男性との話が盛り上がらなくて困る!」という人に特におすすめです。
5:話術は磨いて損がない!
どんな人でも話術を磨いておいて損をすることはありません。誰とも会話をせずに生きていくなんて人はいませんから、話し方は上手いほうが得です。
話すのが苦手だと思っている人は、まず話が上手い人のどこが上手いと思うのかを観察してみることをおすすめします。