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自我が強い人の特徴って?またその性格を長所として生かす方法3選

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

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目次

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1:自我が強いとは?心理学でわかりやすく説明すると…

「自我」とは、国語辞書的に言えば、「自分」とか「自己」という言葉ですが、心理学では「行動や意識の主体」と説明されます。そう言われても、なかなかよくわかりませんよね。

もう少し簡単に説明すると、「いろいろなものを感じたり、考えたり、行動したりする自分というものを自覚すること」です。詳しく知りたいという人は、カール・グスタフ・ユングの『自我と無意識』(第三文明社)などを読んでみてください。

では、「自我が強い」とはどういうことなのでしょうか。これもなかなかひと言で説明するのは難しいのですが、さまざまな研究を見ていると、「緊張や不安を感じない」とか、「妥当な判断をする能力が高い」とか、「妨害に負けずに決めたことを実行する能力が高い」とか、「欲望をコントロールする能力が高い」などが当てはまります。

2:自我が弱い人とどう違う?自我が強い人の特徴5つ

自我や自我の強さは、専門的に説明すればするほど、わけがわからなくなってしまうかもしれません。そこで、改めて「自我が強い人の特徴」について、もうちょっと簡単に考えていきましょう。

(1)自分の考えを変えない

よくも悪くも、「自分の考えを変えない」のが自我の強い人の特徴です。話を聞かないというわけではないものの、周囲の意見に左右されたり、流されたりということはありません。

(2)自己中心的に見える

自分の意見を変えなかったり、一度決めたことは必ず実行したりすることから、周囲からすると自己中心的な正確に見えてしまうかもしれません。よく言えば「意志が強い」ということになるのですが、仮に間違った考えや行動でも、やり通してしまうので、「自分勝手な人」という印象になりやすいです。

(3)こだわりが強い

自分が決めたことをやり遂げたり、周囲の意見に左右されたりしないということから、「こだわりが強い」というのも特徴に挙げられるでしょう。

これは、職人さんなどの職業には必要な特徴かもしれません。しかし、一般的なビジネスパーソンとして考えると、もっと簡単でいい方法が別にあるのに、あえてめんどうな方法を選んだり、上司や同僚のアドバイスを聞かなかったりするので、一緒に働く人からするといい迷惑になってしまいます。

(4)ストレスに強い

緊張や不安を感じる機会が少ないので、ストレスを抱えることがほとんどありません。言い換えるなら、ストレスに強いということです。

(5)仕切りたがる

周囲に合わせるのではなく自分を通そうとするので、会議やチームでの仕事では自分が仕切ろうとします。「リーダシップがある」ということなのですが、周囲から意見を募ったり、協力して仕事をしようとしたりしないので、反感を買うこともしばしばあるでしょう。

3:自我が強い女性が短所を改善する方法5つ

それでは、「自我が強いことであらわれる特徴」を「短所」と定義して、それを改善する方法について考えていきましょう。

(1)周囲の話を聞く

自分の意見を主張する前に、まずは周囲の話を聞くようにしましょう。最初から意見を主張すると、そのあと話を聞いたとしても、「あの人は人の話を聞かない」と思われてしまいます。

(2)相手を否定しない

話を聞いたとしても、それを否定して自分の考えを押し通そうとしてはいけません。相手を否定するのではなく、なぜ自分の意見を通したいのか相手が納得できるように説明する習慣を身につけましょう。

(3)一呼吸おいてから発言したり行動にうつす

周囲の話を聞くことにも、相手を否定しないことにも通じますが、自分がなにかを発言したり、行動したりするときには必ず立ち止まり、一瞬考えてからにしましょう。

(4)相手を優先させる

例えば、自分のほうが正しい場合や、効率的な方法で対応しようとしている場合でも、相手の考えや行動を優先させてみましょう。「なにかあったら、自分が助けてあげるんだ」と考えればいいのです。

(5)謙虚になる

「世の中には、いろいろな考えがある」ということを理解して、それを認めるように心がけましょう。言い換えると謙虚になるということです。

4:自我が強い女性が長所を生かす方法3つ

では反対に、自我の強さを長所として生かすにはどうしたらいいのでしょうか。

(1)ちゃんと説明する

自我の強い人は、よく言えば自分の考えをしっかりもっていることです。ですが、その考えを相手が理解できるように説明しないと、自分勝手だとかワガママだととらえられてしまいます。なので、相手が理解できるまできちんとしっかり、ていねいに説明するようにしましょう。

(2)自分を理解してくれる味方を作る

ちゃんと説明しようと心がけても、相手がわかってくれているかどうかは、相手次第ということもあります。そのため、「なにも言わなくても自分のことをわかってくれる」という味方を作ることも大切です。そのために、日ごろから人間関係をちゃんと築いておくことが必要です。

(3)積極的に困っている人を助ける

自我が強い人は、不安や緊張をしないと言いました。また、自分の考えをしっかりもっていて、ブレることがありません。なので、仕事などで周囲にどうしたらいいかわからなくて困っている人がいたら、率先して助けてあげましょう。

そうすることで、頼りがいがある人というポジティブな印象も与えられます。

5:まとめ

自我が強いことは決して悪いことではありません。ですが、誤解されやすいのも事実です。基本的には人間関係がちゃんとしていると、周囲は自我が強いことをポジティブにとらえてくれます。まずは、人間関係から見直してみてくださいね。