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承認欲求がない人になりたい…承認欲求が強い人の特徴と対処法5選

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

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目次

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1:承認欲求がない人になりたい!

承認欲求とは、他人から認められたいという欲求や自分が周囲から一目置かれるような存在になりたいという欲求です。この欲求自体は、別に悪い欲求ではないため、「ない人になりたい!」なんて極端に考える必要はありません。ですが、強すぎると場合によっては問題につながる場合もあるかもしれません。

(1)承認欲求の意味…自己顕示欲との違いは?

承認欲求は心理学的には、他者から肯定的な評価を得ようとする「賞賛獲得欲求」と、否定的な評価を避けようとする「拒否回避欲求」のふたつの側面があると考えられています。一見すると同じことを言っているのではないかと思うかもしれません。

ですが、例えば「みんなの人気者になりたい」というのと、「周りの友達から嫌われたくない」というのは、ちょっとニュアンスが違いますよね。「みんなの人気者になりたい」というのが賞賛獲得欲求で、「周りの友達から嫌われたくない」というのが拒否回避欲求ですが、このふたつの欲求のどちらにウエイトを置くかや、それぞれのバランスの取り方で、同じ承認欲求でも人によって微妙に変わってきます。

ちなみに、似た言葉に自己顕示欲というのもありますが、こちらは簡単に言えば、目立ちたがりです。とりあえず目立てばいいので、他者から肯定的な評価を得たいとか、否定的な評価を避けようなんてことは考えません。

目立つために、大げさな振る舞いをしたり、人の注目を引くために騒ぎを起こすことがあり、極端な場合では犯罪行為をしてしまう場合もあります。承認欲求は、目立ちたいかどうかとは関係がないので、ここが一番の違いです。

(2)あなたは承認欲求が強いor少ない?

それでは、ちょっと簡単に承認欲求の強さをチェックしてみましょう。次の質問で,自分に当てはまるものを数えてみましょう。

1.人と話すときには、できるだけ自分の存在をアピールしたい。

2.意見を言うとき、みんなに反対されないかと気になる。

3.大勢の人が集まる場では、自分を目立たせようと張り切るほうだ。

4.不愉快な表情をされると、あわてて相手の機嫌をとるほうだ。

5.高い信頼を得るため、自分の能力は積極的にアピールしたい。

6.自分の意見が少しでも批判されると、うろたえてしまう。

7.自分か注目されていないと、つい人の気をとりたくなる。

8.目立つ行動をするとき、周囲から変な目で見られないか気になる。

これは、小島弥生・太田恵子・菅原健介によって作成された「賞賛獲得欲求・拒否回避欲求尺度作成の試み」(性格心理学研究)という研究からの抜粋です。本当はもっと項目が多いのですが、この8つでも当てはまる数が半数を超えるという人は、承認欲求が高い可能性があると思っていいでしょう。

2:SNSにもいるいる!承認欲求が強い男女の特徴5つ

ところで、承認欲求が強い人にはどんな特徴があるのでしょうか。少し、具体的に考えてみましょう。

(1)プライドが高い

人から肯定的な評価を得たいという欲求は、プライドの高さの表れです。他人よりも優れていると思っているため、褒められたいという欲求が強くなるのです。

(2)SNSへの投稿数が多い

褒められた、認められたと実感するのは、なかなか簡単なことではありません。ですが、SNSの「いいね」は数字になって表れるわけですから、褒められた、認められたというのを客観的に知ることができます。そのため、投稿数がハンパなく多くなります。

(3)自分に自信がない

プライドが高いとか、SNSへの投稿数が多いことと矛盾しているようですが、拒否回避欲求の部分で考えると、必要以上に目立って周囲から変な目で見られたり、陰口をたたかれたりしているんじゃないかという不安をとても強くもちます。

それは、自分に自信がないからです。そういう意味では、自分に自信があっても、反対に自信がなくても承認欲求は強くなると言えるかもしれませんね。

(4)周りの評価を気にする

承認欲求の強い人は、周りからの評価をとても気にします。自分がよければいいという考えではなく、自分よりも他人に評価の基準があると言えるでしょう。まわりがOKなら、自分もOKなんです。

(5)ストレスを抱えやすい

いつも周囲の目を気にしているので、ストレスを抱えやすいという特徴も。メンタルではいつも不安や心配があり、フィジカルでも睡眠不足や疲れがとれないということが慢性的にあるかも知れません。

3:承認欲求をなくしたい…承認欲求がない人になる方法3つ

すでにお伝えしたとおり、承認欲求があること自体は悪いことではありません。ですが、強すぎるから何とかしたいという人もいるでしょう。そんな人はどうすればいいのでしょうか。

(1)他人の目を気にしない

一番大事なことは、他人の目を気にしないことです。つまり、他人の評価なんておかまいなし!と考えることが大事です。とは言え、これが一番難しいことでもあるのですが。

(2)自分だけの世界をもつ

他人と関わりをもっている以上、どうしても他人の目を気にしてしまいます。そこで、ひとりの時間を作って、ひとりでできる趣味や楽しみをもつようにしましょう。

ランニングやボルタリングのような、黙々とできるスポーツがいいでしょう。ヨガのように、部屋でできるものでもいいかもしれませんね。

(3)ワンナイトな人間関係

ワンナイトと言うと、どうしてもエッチな方向に考えてしまいがちですが、そうではなく、そのとき限りの人間関係をもつということです。例えば、ネットワークパーティのようなイベントに参加したり、ハロウインやクリスマスイベントに出かけたりしてもいいでしょう。

普段の人間関係から離れて、「この人たちはもう二度と会わないんだから、どう思うわれようが平気」と考えられれば、気が楽になりますよね。

4:正直疲れる!承認欲求が強い人とのかかわり方3つ

承認欲求が強い人があなたの周りにいた場合、どういうふうに接してあげるのがいいのでしょうか。

(1)必要以上に相手の領域を侵さない

承認欲求の強い人は、多少なりとも人間関係に不安を感じていたり、周囲からの評価を気にしていたりするので、必要以上に不安がらないよう相手の領域を侵さないようにしましょう。グイグイとコミュニケーションをとったりすると、相手はいろいろ考えてしまって不安になります。

(2)シンプルに素直に褒めてあげる

相手に評価すべき点があれば、わかりやすく相手を褒めてあげましょう。どことなく裏がありそうな言い方をすると、相手は褒められたことよりも言葉の裏を気にして、不安になってしまいます。

(3)褒める以外の言葉に注意

裏がありそうな言い方はやめましょうと言いましたが、褒められたいという気持ちがある一方で、周囲からどう思われているかも気になります。そのため、相手が不安がっていたら「大丈夫だよ」というような言葉がけをこまめにしてあげましょう。

5:まとめ

承認欲求は、誰でもあるものです。もちろん人によって、その程度は違います。ないほうがいいと考えるのではなく、どう付き合っていくべきかという立場で考えてみてくださいね。