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20代の貯金は気にしても仕方ない!お金を貯めるために本当にすべきこと

大山奏

大山奏K.Ohyama

目次

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1:20代の年収・貯金はどれくらい?

(1)20代の平均年収

お金の話は、なかなか人とはしづらいので、自分の収入が同年代の平均的な収入より高いのか低いのかは気になりますよね。

国税庁の「民間給与実態統計調査結果」(令和元年)によると20代の平均給与は、20~24歳が264万円、25~29歳が369万円となっています。また男女別に見ると以下とおりです。

20~24歳男性・・・278万円

20~24歳女性・・・248万円

25~29歳男性・・・403万円

25~29歳女性・・・328万円

(2)20代の平均貯金額

続いては、20代の貯金額について見てみましょう。厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査の概況」によると、29歳以下の一世帯当たりの平均貯蓄額は154万8千円でした。

この数値は、結婚している世帯も含んでいます。この数字を見ると、社会人になって、まずは100万円の貯金を目指すというのは、あながち間違ってはいなさそうです。

とはいえ、まだ100万円も貯められていないという人もけっこういるのではないでしょうか。しかしそれほど焦る必要はないかもしれません。20代において、あまり貯金の額にこだわらなくてもいい理由はたくさんあるのです。

2:20代が貯金額をあまり気にしなくていい3つの理由

さっそく、なぜ20代が、貯金の額にあまりこだわる必要がないのかを解説します。

(1)貯金よりも経験が大切

人生にはお金では買えないものもたくさんあります。そのひとつが経験です。貯金をするということは、それだけお金を使わずに生活するということ。旅に出たり、いろいろな分野の人と話したりする経験にお金を使わないでいれば、それだけ自分の世界が狭くなってしまいます。

特に20代はまだ独身で身体的にも若く、遊びに行ける時間的・肉体的余裕もあります。経験を積むにはもってこいの時期なのです。

(2)年収が上がるのは30代以降が多い

年収は基本的に年をとるとともに上がる傾向にあります。20代の働き始めた時期は、そもそも年収が低いため、貯金をする余裕がなくても当たり前。もちろんそれでも少しずつ貯金をする癖をつけることは大切ですが、年収が上がれば貯金できるようになるので、あまり焦る必要はありません。

(3)お金を持っている人は株や投資など貯蓄がある

貯金がないからといってその人に貯蓄がないかというと、そうではないこともあります。株や投資などの貯蓄は、預金通帳には現れません。もし現在貯金がなくても、株などをやっているのなら、将来を考えた戦略として成功でしょう。

3:20代の貯金はこれだけすればOKな3つのコト

(1)手取り年収の10%くらいを目標に

20代から貯金を始めたいというのであれば、まずは手取り年収の10%を貯金に回すことから始めてみてください。たとえば、手取り年収が300万円なら、月2.5万円の貯金となります。もしこれでも厳しい場合は、生活費に無駄なものはないか一度確認してみましょう。

(2)可能な時期にまとめて積み立てる

毎月貯金が難しい場合は、ボーナスが出たときや、お金に余裕が出た月にまとめて積み立てる方法でもOKです。月々は1万円にして、ボーナスの出た月は5万円など。生活費を切り詰めすぎると、精神的にもストレスがたまってしまうので、無理のない範囲で。

(3)もしものときのために月収×3か月分

ケガや病気などで一時的に働けなくなったときのことを考えると、月収×3か月分は貯金しておきたいところ。いまの月収から目標額を決めてみてください。3か月無給でも生活ができるとわかると、気分が楽になりますよ。

4:お金を貯めるために20代が本当にすべきこと5つ

(1)スキルアップなど自分に投資

20代では自分が将来どんな人になりたいのかを考え、キャリアアップのために試行錯誤をするのが大切。いまの仕事で使える資格の勉強をしてみたり、将来的に使えそうなスキルを身につけてみたり。自分への投資で少しくらい貯金が減っても、20代ならまだまだ取り返せます。

(2)奨学金を含めローンがある人はローンから減らす

返済しなければならないお金がある人は、貯金の前にそれらのローンを返すことを優先してください。ローンは長くかかればかかるほど、利息が多く発生してしまうもの。貯金をするのは、ローンをゼロにしてからでも大丈夫です。

(3)人脈をふやす

人とのつながりこそ、お金では買えない大切なものです。20代ではアクティブに動き回って、とにかく人脈を広げる努力をしてください。

(4)お金の勉強をする

お金についての勉強って、大切なのに学校ではほとんど教えてくれません。ですから自分で勉強するしかないのです。お金についての勉強は、すればするほど自分の生活に見返りをもたらしてくれます。

(5)人生設計

お金についての人生設計は、20代から始めるべきです。いまの年収から毎月どのくらい貯金ができ、10年後、20年後、30年後にはどのようになっているのか。結婚して子どもができたら……、独身のまま老後を迎えたら……など、いろいろな角度から計画を練っておくと、自分が進むべき方向がブレずにすみます。

5:人の貯金額にとらわれないで!

貯金をしないと!と焦っても、お金は降ってくるわけではありません。人の貯金額と比べるのではなく、自分の目標の貯金額をしっかり考える必要があります。

また、貯金だけにこだわって自分に対してよい投資をしないことももったいない話。20代で培った経験、人脈は一生もの力になりますよ。

【参考】

「民間給与実態統計調査結果 令和元年」 – 国税庁

「平成28年 国民生活基礎調査の概況」 – 厚生労働省