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「アプローチ」の正しい意味は?使い方がわかる例文・類語・英語表現を解説

水野 文也

水野 文也F.Mizuno

目次

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1:「アプローチ」とは?その意味

「アプローチ」という言葉で思い浮かべるのは、ゴルフにおけるグリーン上での打ち方や、スキーのジャンプ競技における助走、ボウリングの投球助走路など、スポーツ用語ではないでしょうか。ここでは、主にビジネスにおける実用的な用語として取り上げます。

ビジネスの場では、「接近」「着手する」「取り組む」「交渉を始める」「話をもちかける」などの意味で使われる、ニュアンスとしては戦略的な意味合いをもつ言葉です。建設・不動産などの業界では、門から玄関までの小路を指すなど、専門用語として使う例も少なくないようです。

2:「アプローチ」の英語表現

そもそも、「アプローチ」という言葉は、日常生活でも使用される外来語。英語の「approach」に由来し、カタカナで表記したものです。

英語の「approach」は「近づく」などの動詞と、「接近」などの名詞と両方で使用されます。反対語は、「去る」という意味がある「depart」。離れることを表す言葉で、派生して「出発」の「departure」という言葉は駅や空港などの英語の案内表記でよく見かけますよね。

3:【例文つき】「アプローチ」の正しい使い方5つ

(1)働きかける、着手する

「就活ではできる限り早く企業にアプローチする必要がある」

最も一般的な使い方だと思いますが、この場合は、もちろん、「駅で降りてから、歩いて会社に近づく」といった意味ではありません。会社に採用してもらえるように「働きかける」というニュアンス。ビジネスシーンでの「アプローチ」は、こうした使い方がいちばん多いと思われます。使い方によっては、前向きな姿勢を感じさせるかもしれません。

(2)試みる

「担当者にアプローチをかけて、納期を交渉してみる」

「アプローチする」ではなく「アプローチをかける」とすることで、物事に「働きかける」「着手する」の意味に加え、トライするというニュアンスを感じさせる表現となります。交渉するシーンなどでよく使われる表現でしょう。

(3)探求する、追求する

「この病気の解明についてのアプローチ方法を説明する」

学問の世界で「アプローチ」は、原因や因果関係を追求する意味で使うことが多いです。対象への接近方法や、研究方法などを示すシーンで使われます。

(4)接近する

「憧れの先輩にアプローチしてみる」

この場合は「接近」「近づく」という本来の意味に近く、恋愛のシーンではよく使う表現ですね。見ているだけでは、憧れの人は振り向いてくれませんので、まずは「近づく」ということ。一歩進んで、告白するとなると「アタック」という言葉が適切でしょう。

(5)近づける

「これからアプローチショットに入る」

上記はゴルフでよく聞かれるでしょう。グリーン上でカップに球を入れるためのプレーですね。陸上競技でも、踏み切り線やバー、ハードルに近づくまでをアプローチといいますが、そのほか、スキーのジャンプ競技、ボウリングなどでもおなじみの用語です。

4:「アプローチ」の類語・似た言葉3つ

(1)「しかける」

ビジネスシーンにおいては、プロジェクトを行う際には、「近づく」というニュアンスよりも、一歩踏み込んで「しかける」という意味も含まれると思われます。

ただ、「アプローチ」では「接近」「迫る」などのもともとの意味が強いです。なので、踏み込んだ意味を強調する場合は「しかける」「乗り出す」などに置き換えたほうがはっきりした表現になるでしょう。

(2)「提案する」

相手にこちらの考えを提示する意味合いがある場合、「申し入れ」の意味があるときなどは「提案する」「申し入れる」などといったストレートな表現を使ったほうがいいかもしれません。こう考えると「アプローチ」という言葉は、幅広いニュアンスで使用できることが改めてわかります。

(3)「寄せ」

ゴルフ用語では、グリーン周りからカップへボールに入れようとするプレーのことを「寄せ」といいます。グリーン周りから直接、カップに入れる「チップイン」もありますが、いずれにしても「アプローチショット」「寄せ」の技術がスコアを向上させるために重要になります。

5:まとめ

「アプローチ」という言葉をビジネスシーンで使うと、「近付」「接近」といった言葉に比べて、何となく、前向きな姿勢に感じませんか。そして、それは恋愛でも同じ。好きな人ができたら、積極的にアプローチしましょう。