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「人嫌い」は逆に強みになる!他人が苦手でも無理して克服しなくていい理由
森下あゆみ
1:人嫌いは悪いこと?夏目漱石は人嫌いだったという説も…
『坊っちゃん』『吾輩は猫である』などの代表作を生み出した明治の文豪・夏目漱石は、人嫌いだったという説があります。作品の文体や言葉の選び方にも、そんな性格がにじみ出ているように見える個所があり、ネガティブでダークな一面を感じ取ることができます。
とはいえ、漱石は数々の作品を生み出し、令和の時代でも、知らない人はいない作家のひとり。人嫌いだからといって、何もできない、世の中に貢献できないということはないのです。
2:「人間が嫌い」は逆に強みに!その理由5つ
人間が嫌いというと、「ネガティブ」「つまらない人間」「陰気」などのイメージを抱く人もいるかもしれません。しかし、人間嫌いならではの強みもあるんです。
(1)無口なところが評価される
人嫌いの人は、自分の話を積極的にせず、人の話を遮ったりしない傾向があります。なぜなら興味がないからなのですが、この態度が「相手の話にしっかりと耳を傾けている」と捉えられることも少なくありません。誰かが話している途中で口を挟む人が多い中で、そういった人は貴重ともいえます。
話すことが好きな人からすると、じっくり聞いてくれる話しやすい相手となるので、無口も一概に悪いこととはいえないでしょう。
(2)ひとりでも十分幸せでいられる
ひとり行動をする人の中には、周囲から「さみしい人だと思われたらどうしよう」と悩む人もいます。しかし、「人嫌い」の場合、その心配はなし。世の中には、複数人で楽しめるものもありますが、ひとりで、自分と向き合いながら楽しめるものはそれ以上にたくさん存在します。
ある程度の年齢になると、群れて行動する機会は減り、ひとりの時間も増えるでしょう。他の人と一緒でなければ行動できないという人より、意外と行動範囲は広くなるので、不安に思うことはありません。
(3)達観できる
人嫌いな人は、表面的に見ると、感情や勢いがないように見えます。しかしもちろん人間ですから、内面ではさまざまなことを考えています。そして、最終的には「仕方がない」という達観した境地に達しやすいのです。つまり、「相手を許せる心のもち主」ともいえます。
第一印象は「冷たい人」でも、打ち解けてくると「本当はとてもいい人」と評判になりそうです。
(4)笑顔が魅力になる
「人嫌い」さんは、不愛想になりがち。しかし、だからこそ、ちょっとした笑顔がたまらない魅力となります。少し広角を上げるだけでもOK。それだけで、一気に相手の「キュン♡」なポジションに潜り込めます。
3:人嫌いを無理して治さなくていい理由5つ
人嫌いを克服するのは、精神的に大きなストレスになります。無理して治すのではなく、開き直るということも大切。人嫌いを治そうとしている人は、治さなくてもいい理由も頭に入れておきましょう。
(1)人嫌いは強みだから
冒頭でも説明したように、人嫌いは視点を変えることによって強みとなります。また、人嫌いだからといって性格が悪いわけでもなく、話しても楽しくないとは限りません。無理して治そうとするほどのマイナスなことではないのです。
(2)人嫌いは誰にでもある
誰しも、大なり小なり「人嫌い」の要素をもっているのではないでしょうか。「友達や家族と過ごすのは好きでも、必要以上に深くかかわりたくない」「ずうずうしい人など、特定のタイプの人は嫌い」など、程度の差はあれ人嫌いの一面をもつ人は少なくないでしょう。つまり、「人嫌い」は特殊ではないのです。
(3)人と関わらなくても生きて行ける
営業・接客業など、他人と関わることで成り立つ仕事もあります。ですが、世の中には目の前のことをコツコツ作業していく仕事もあれば、基本的にひとりで成り立つ仕事も存在します。
人嫌いをコンプレックスに思うのは、今いる環境にそぐわないからかもしれません。しかし、そこに固執する必要があるのでしょうか。離れたほうがずっと精神的にラクということもあります。
(4)プライベートはSNSだけでも十分
プライベートでの飲み会、イベントなどでは、たくさんの人に「自分」を晒して関わることになります。人嫌いの人にとっては、とてもつらい瞬間ともいえます。しかし、今や、SNSでも十分なつながりをもてる時代。顔が見えなくても、実名でなくても、趣味などを通して、心から通じ合える仲間をつくっている人はたくさんいます。
(5)節約できる
人は、他人と関わるために、飲食費、交通費などのお金や、遊んだり移動したりする時間を消費します。もちろん社会にとって経済活動、消費行動は大事。しかし、それも自分の生活水準によりますよね。
使いたくもないものに、限りあるお金や時間を使えば、心も消費されていきます。人嫌いだから人と会わない、となれば、気持ちよく節約できます。
4:まとめ
人嫌いだからといって、人間関係で落ち込んだり、諦めたりすることはありません。人嫌いをポジティブに捉えるようにすれば、人嫌いにしか見えない新しい価値観に気づける日がくるはずです。