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夢をあきらめかけたシンガーの運命を変えた人とは?「バチェラー3」金子実加インタビュー【第21話・前編】―シンデレラになれなかった私たち―

毒島 サチコS.Busujima

Case21:「バチェラー3」で運命が変わった暴走シンガー

名前:金子実加(MIKA)30歳

京都出身。高校時代にフランスへ留学し、大学卒業後、夢を実現するために上京。Amazon Prime Videoで配信中の婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』シーズン3に参加し、「運命の暴走シンガー」として注目を集める。番組参加中に作詞作曲した「ROSE」配信中。

歌手になりたい!

私の小学校からの夢は、歌手になることでした。夢を口にすれば叶うと信じていた私は、「歌手になる!」と宣言していました。特に憧れたのは、自分だけの価値観を持ち、時に批判されても美学を貫き通す、ロックバンドやビジュアル系バンドのアーティストたち。

私は当時、クラスメイトから、こんなことを言われていました。

「実加ちゃんって、ミステリアスだよね……」

その言葉には、どこか近寄りがたいというニュアンスが含まれているように感じました。

うまくクラスに馴染めなかった私は、好きなバンドの音楽を聴きながら、自分もいつか彼らのようになりたいと、胸を膨らませていたのです。

こっそり東京にオーディションを受けに

小学生のときのことです。ある日、憧れていたバンドが特集されていた雑誌に、東京でオーディションが開催されるという記事を見つけました。

「東京に行って、歌手になりたい!」

両親に相談しましたが、「学生の本分は勉強すること! 大人になるまではダメ」と猛反対。普通の小学生なら、ここで諦めるところですが、私はこっそり貯めたお小遣いで、京都から東京行きの新幹線に乗って、オーディション会場を目指しました。

当時はスマートフォンもなく、東京駅から事務所に向かう途中で迷子に……。どうすることもできず、京都に引き返して、両親に怒られたのを覚えています。 その夜もまた、大好きなバンドの曲を聴きながらベッドに入りました。

自分の想いを代弁してくれるアーティストたちの音楽を聴くと、嫌なことがあっても、立ち直ることができるし、幸せな気持ちになれる。大人になったら、今度こそ東京にいきたい。そしてアーティストになる!

「人と違う」を否定されて、フランスへ

中学生になってから、その想いはますます強くなっていきました。

「なぜ、みんな同じじゃないといけないの?」

全員が同じ授業を受けて、同じ制服を着て、同じ意見をいう。 反対意見を言うと、みんなからは変わり者扱い、先生からは問題児扱いされて、こう言われました。

「協調性がない。日本が合わないんじゃないかしら」

かつての「ミステリアス」は「変わった子」という烙印に変わり、どんどん孤独になっていきました。でもこの先生のひと言が、人生を大きく変えることにつながったのです。

「日本が合わないんだったら、外の世界を見てみよう」

高校生になった私は、個性と自由を重んじる芸術の国、フランスに留学することを決意しました。

フランスの文化で知った「個性のあり方」

留学して、フランス人の考え方に感動しました。

フランスの人たちは、自分の意見をはっきりと主張する私に対して「そういう考え方もあるよね」と、受け止めてくれました。特に、ホストファミリーからのひと言が、とても嬉しかったのを覚えています。

「僕の知っている日本人は、食事をするとき、嫌いなものも好きだと言って残す。ミカは、好き嫌いをはっきり伝えてくれるからいいね」

生きる世界を変えることで、運命の歯車が動き出した気がしました。

日本で夢を目指す

異なる価値観を認め合うフランスの文化を吸収し、日本に戻った私は、大学を卒業した後、夢だった東京に出ました。シンガーソングライターとして活動しながら、生活費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れる日々。

しかし、自分らしさを表現しなきゃとがむしゃらになればなるほど、空回りするばかり。駆け出しの私の話を聞いてくれる人は誰もおらず、「女は脱ぐしかない」と、体の関係を迫る男性もいました。

そんな中で出会ったのが、多くのヒット曲を手がけた音楽プロデューサーでした。彼は売れている、売れていない関係なく、駆け出しの私にも、シンガーとして対応してくれました。紳士で、音楽や人と誠実に向きあう彼との出会いによって、素晴らしい作品を生み出すアーティストは、人柄も人生観も素晴らしいということを知りました。

一方、当時の私の恋愛の相手は、俳優にバンドマン、バーテンダーと、破天荒な男性ばかり。でも、みんな自分の夢にまっすぐで、一生懸命な人でした。特に思い出に残っているのは、韓国人アイドルの彼。あざとい笑顔と、かわいい日本語にひかれて、交際をスタートさせました。一緒に音楽を聴いたり、作詞をしたり……。とても楽しい日々でしたが、その一方で、気分屋で、自分勝手な部分もありました。

恋の終わりも突然。彼が、母国に戻って、兵役に行くことになったのです。入隊するタイミングすら教えてもらえず、彼は突然、私の目の前からいなくなった。

実体験を歌詞にして歌いながら、破天荒な恋愛に振り回される日々……。少しずつ膨らんでいた不安は、20代の中ごろから大きくなり、不安と焦燥感が押し寄せました。

女性の夢にはタイムリミットがあるの?

「アーティストになりたい」と思いながら、上京して、曲を書き続けた20代。 30歳を間近に控え、友人たちが結婚していくのを見て、不安は膨らむばかり。

そのタイミングで飛び込んできたのが「バチェラー・ジャパン参加女性募集」の文字。 音楽プロデューサーが、番組のことを教えてくれたのがきっかけでした。

私は、オーディションに挑むことを決めました。

後編へ続く――

【今回のゲスト】

金子実加

Amazon Prime Videoで配信中の婚活サバイバル番組『バチェ ラー・ジャパン』シーズン3に参加し、「運命の暴走シンガー」として注目を集める。現在、番組参加中に作詞作曲した「ROSE」が好評配信中。 オフィシャルHPも要チェック。

【筆者プロフィール】

毒島サチコ


photo by Kengo Yamaguchi

愛媛県出身。恋愛ライターとして活動し、「MENJOY」を中心に1000本以上のコラムを執筆。現在、Amazon Prime Videoで配信中の「バチェラー・ジャパン シーズン3」に参加。

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次回:10月24日土曜日 更新予定