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世界三大美女とは?卑弥呼じゃなくて日本代表は小野小町なの!?

水野 文也

水野 文也F.Mizuno

目次

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1:世界三大美女とは?誰が決めたの?

「世界三大美女」は、クレオパトラ7世、楊貴妃、小野小町の3人であると言われてきました。小野小町は、昔から美人を形容するときに「〇〇小町」と言われるように、日本では美人の代名詞で、堂々とランクイン! ところが、そう言っているのは世界中で日本だけ。そう、これは日本オリジナルのランキングなのです。

この世界三大美女については、既に明治時代にはそう言われていたようです。誰が決めたのかは定かではありません。なぜ卑弥呼ほか、別の歴史上の女性ではなく、小野小町になったかというと、一説には平安時代の国風文化を代表する歌人だったことが関係していて、当時のナショナリズムの影響があったようです。

2:美しいのは顔だけじゃない?世界三大美女の魅力

上述した「世界三大美女」は、単に見た目が美しかっただけではありません。歴史に名を残した美女たちは、高い教養も備えていました。

(1)クレオパトラ7世

クレオパトラを語るうえで、有名なのはパスカルの「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史が変わっていた」という名言。シーザー、アントニウスなどローマの実力者をその美貌で翻弄したわけですが、 見た目だけでなく、人をひきつける魅力的な話術の持ち主だったと言われています。

例えば、銀座のホステスさんも、ナンバーワンになるには、きれいなだけではダメ。話術に秀でていないとなれません。これは、ちょっぴり参考にしたいところですね。

一方でクレオパトラは実は、それほど美人ではなかったという説もあります。治世時代の肖像画は当時の硬貨に描かれた横顔のみで、美人というのは作り話という説が有力です。ただ、妹のアルシノエ4世は復元図から相当な美人だったと推定され、姉妹ですから、本当に美人であった可能性もゼロではありません。

(2)楊貴妃

楊貴妃もまた、その美しさゆえに、当時の中国で最高実力者だった玄宗皇帝を惑わしたことで知られています。中国の歴史に大きな影響を及ぼした人物と言えるでしょう。

玄宗皇帝が寵愛しすぎたことで、安史の乱が起きるきっかけになったともされています。そこから、中国では「傾城の美女」と言われてきました。実際、安史の乱の後に唐王朝は衰退し、滅亡の道を歩んで行ったのです。

楊貴妃は、琵琶をはじめ音楽や舞踊などの才能もあったようです。美しいだけではなく、こうした芸術的な才能も、玄宗皇帝の心を動かしたのかもしれません。

(3)小野小町

美人の代名詞的な存在ですけが、クレオパトラと同様、後世の創作とも言われてきました。「深草少将の百夜通い」の話などが残っていますが、当時の小野小町を描いた絵や彫像は残っておらず、後世に描かれたものも、なぜか後ろ姿のものが多いのです。

ただし、相当な才女であったのは疑いありません。「古今和歌集」の序文に記された6人の代表的な歌人、いわゆる六歌仙に紅一点選ばれているほか、三十六歌仙のひとりでもあります。百人一首の「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」は、あまりにも有名ですね。

(4)三大美女はいずれも最期は悲劇的

三大美女はいずれも晩年は悲劇的な最期を迎えました。クレオパトラ7世は蛇の毒で自殺。楊貴妃は殺されてしまいました。小野小町は、その生涯は不明な部分が多いのですが、晩年には老いさらばえて地方を放浪していたという伝説があります。もしかしたら、悲劇的な生き方をしたという点も、小野小町が世界三大美女に選ばれた理由のひとつかもしれませんね。

3:世界三大美女国とは?

続いては少し視点を変えて、美人が多い「世界の三大美女国」はどこになるでしょう。こちらも明確に「この3か国」とは言えないのですが、客観的な事実を踏まえると、ウクライナ、ベネズエラ、コロンビアの3か国を挙げることができそうです。

(1)ウクライナ

2012年に香港の旅行専門サイト「トラベラーズダイジェスト」の「美女が多い都市ランキング」で、ウクライナの首都キエフが堂々の1位を獲得しました。それ以降、ウクライナは美人大国として名前が挙がるようになったようです。

(2)ベネズエラ

世界3大ミスコンと呼ばれる大会だけを見ても、ベネズエラが「ミス・ユニバース」の優勝者数は、アメリカに次ぐ7人。また「ミス・インターナショナル」では世界トップの7人、「ミス・ワールド」でも世界トップの6人が受賞しています。この実績から、トップ3入りは文句ないでしょう。

(3)コロンビア

ベネズエラのほかにも、中南米には美人が多いと言われる国がありますが、コロンビア、コスタリカ、チリのいわゆる「3C」が美人の国とされています。このうち、もっとも美人が多いと一般的に言われているのがコロンビアです。

4:まとめ

ものすごい美人であっても、一生を通じてみれば、美人であることが幸福なのか不幸なのか、本当のところはわからないものです。美人だったがゆえに、年老いてから地方を放浪したという小野小町の伝説などは、心が痛みます。「花の色は移りにけりな~」の和歌は悲しい歌に思えてなりません。