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精神的につらい…どうすればいい?原因を探って対処しよう

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

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1:精神的につらいと感じることはある?

日々生きているだけでも、どうしようもなくつらい気持ちになることもあります。でも、周りを見渡しても、そんな気配すら見えない人が多く、こんなにつらいのは、自分が何かおかしいのではないかと不安になったりしますね。

そこで今回『MENJOY』では、20代~40代の男女500人を対象に、独自のアンケート調査を実施。「精神的につらいと感じたことはありますか?」という質問をしてみました。結果は以下のとおりです。

ある・・・397人(79%)

ない・・・103人(21%)

なんと約8割もの人が、つらいと感じたことがあるという結果に。みんな上手につらさを隠して生きているのですね。

2:精神的につらい…となりやすい人の特徴3つ

誰しも多かれ少なかれストレスを感じることはあるでしょう。しかしストレス耐性は人それぞれ。そんな中で、精神的なつらさを感じやすいのはどんな人なのでしょうか。特徴を3つ挙げてみました。

(1)真面目で完璧主義

ルールには従うべき、依頼にはきちんと応えるべき、仕上がりは完全なものであるべきなどなど。「~べき」を多く抱えている人は、それが機能しない場面では、大きな矛盾を抱えることになります。

できていない、守れていない、不完全である……そういった思いが心に蓄積されていくと、だんだんと重くよどんでいきます。そのよどみが、精神的なつらさを生み出しています。

(2)白黒はっきりつけたい

何事もきっぱりと白黒つけたい人も、精神的なつらさを抱えやすいタイプ。人間は完璧ではないので、グレーゾーンがとても広く、白と黒にはっきり分けられることは、意外と少ないもの。

また、立場によって正解も正義も異なるということが往々にしてあります。白と黒が簡単に逆転してしまうケースもあるため、それに気づいたときのストレスが、つらさに拍車をかけることもあるでしょう。

(3)他者の目をすごく気にする

自分の言動に責任を持つ必要があるのは、昔から変わりません。しかし、そのひとつひとつが人目につきやすくなっているのが、SNSなどが発達した現代。

他者からの評価を軸にしてしまい、自分の判断に自信が持ちづらくなっている人も、少なからずいるでしょう。自分の軸を持って判断をしている人に比べると基準が曖昧になり、その基準の揺れを読み取ることに疲れて、つらくなってしまうケースもあります。

3:仕事で精神的につらいと感じやすいケースと原因5つ

ストレスを感じやすいシーンの筆頭といえば仕事。好きで好きでたまらない仕事でも、それなりのつらさはあるものです。どんなケースで精神的なつらさを感じやすいのか、またその原因を5つご紹介します。

(1)自己評価が高い

自己評価が高いことは一見、自信の表れのように感じられますが、実際の評価との差が大きければ大きいほど、心に大きな影を落とすことになります。

自分から見た評価に、他者からの評価が大きく及んでいなかった場合、自分の本当の実力を目の当たりにすることになります。自己評価が高いぶん、他者から評価されていないことのショックは大きく、つらい気持ちになりやすいでしょう。

(2)ストレスを受けやすい

職場の環境や人間関係におけるストレスは、ひとつずつは小さくても、毎日の積み重ねとなれば、だんだんと大きくなっていくもの。常に競争意識があって緊迫感が漂っていたり、大きな声で部下を叱る上司などがいたりする環境では、誰でもストレスを感じますよね。

共感力の高い人や、外部からの影響を受けやすい人などは、多くのことを自分ごととして捉えてしまうものです。こういった環境では特に、つらい気持ちになりやすいでしょう。

(3)プレッシャーが強い

営業職や販売職など、数字を扱う仕事では、日々求められる予算や売上目標を追いかけて仕事をしています。そこで与えられた目標の数字が、達成できそうなものであれば、助け合いながら前進することもできるでしょう。

しかし、あまりにも目標が大きすぎて、個々人で競い合うような環境では、その数字自体がプレッシャーに。さらに上司から追い立てられるようなことがあれば、つらさは大きくなるばかりでしょう。

(4)周囲との温度差が大きい

周りの人との温度差も、心をつらくする大きな要因といえるでしょう。自分は頑張りたいのに、周りはやる気がなく日々をやり過ごすだけという環境では、向上心が満たされずにつらい思いをすることに。

逆に、自分は淡々と業務をこなすことに集中したいのに、チームとしての結束を強めるためと、熱心なチームビルディングを行う環境では、人間関係に疲れてつらくなってしまうでしょう。

(5)希望の働き方ができていない

働き方改革やさまざまな影響で、多様な働き方が広く認知されるようになってきました。可能な業務はオフィスではなく在宅で行いたい、逆に家に仕事を持ち込まないために職場で集中して仕事をしたいという人もいるでしょう。

それぞれの生活パターンや仕事に対する考え方と、大きくズレた働き方になっている場合、「どうしてこんな働き方をしなければならないのか」という疑問が徐々に膨らみ、仕事自体がひどく憂鬱になってしまうケースもあります。

4:退職すべき?それとも休む?精神的につらいときの対処法5つ

仕事で精神的なつらさが続くと、頭をよぎるのは「やめようかな」という思い。しかし、仕事をやめるのは一生にかかわることであり、つらいときにする決断としては重すぎるかもしれません。そこで、仕事でつらいときにできる対処法を5つご紹介します。

(1)ひとまず有給休暇を取ってみる

少し仕事から離れる時間を作ってみるというのは、心も頭も切り替えるのに有効な方法です。できればまるっと1週間、難しければ、週末や公休と併せて3日~4日ほど休みを取ると、心身ともにリラックスできるでしょう。

ここでのポイントは「何もしない」休日にすること。せっかく休みだから何かしなければと思うと、それだけで疲れてしまいます。そうではなく、心を癒し、気持ち新たに仕事について考える力を養いましょう。

(2)異動願いを出す

現在の仕事内容が自分に合っていなかったり、社内の他部署の環境であれば無理なく働けるのに……という思いがあったりするのなら、部署異動の相談をしてみるのもひとつの手。

希望が必ず通るとも限りませんが、退職よりも低リスクで環境を変えられる可能性があります。理想と現実の狭間で何もせずに耐え続けるより、前向きで健康的な対処法といえるでしょう。

(3)転職エージェントで情報収集

そもそも社風が合わないのかもしれないと感じているのなら、転職エージェントで話を聞いてみるのもいいでしょう。市場の動向を知ることもできますし、自分の市場価値を知るのにも最適です。

外部からの客観的な情報を得ることで、自分の現状と照らし合わせられるので、つらい現状から抜け出したいと考えている人には最もおすすめできる対処法です。

(4)休職する

出社するのがつらい、仕事のことを考えると体調が悪くなるなど、具体的な症状があるようなら、休職を選択するのがまずは最善です。精神的にかなりつらい状態のはずなので、心が壊れてしまう前に仕事から離れましょう。

長期休職制度などを利用してお休みをして、ゆったり過ごすのが良いでしょう。先のことは、心が回復してから考えても間に合います。まずはつらさから離れ、自分を大切にすることを優先させましょう。

(5)思い切って退職する

いっそのこと思い切って退職してしまうのもアリです。とはいえ、生活のこともあるので、上記の4つの対処法を試してからでも遅くはありません。

手は尽くしたけれど、どうしても抜け出せないつらさがあるのならば、「自分を幸せにするために次のステップに進む」と考えて、新しい道に進む決断をするのもひとつ。想像よりももっと広い世界で、心地よく活躍できる場を見つけるのも、素敵な選択でしょう。

5:精神的につらいは英語で何という?

「精神的につらい」の英語表現は、一般的に「mentally」が精神的に、「tough=困難な、つらい」「hard=困難な、耐え難い、苦しい」「difficult=困難な、難しい、苦しい」などが、つらいの表現として挙げられます。

他にも「I’m mentally tired.(精神的に疲れた)」や「I’m kind of mentally worn out.(精神的にボロボロだ)」のように表現することができます。

6:まとめ

精神的につらくなりやすい人の特徴や、その原因、対処法などをご紹介してきました。どんな人でも少しくらいはつらさを抱えているもの。それでもなんとか生きていくために、目をそらさず丁寧に対処して、つらさを取り除いていきたいものですね。