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譲歩の意味とは?譲ることができない人の心理と恋愛における譲歩と妥協の違い

深海雪

深海雪Y.Shinkai

目次

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1:譲歩とは?意味や類語、対義語も

「譲歩」という言葉の意味をしっかり理解するため、辞書で調べてみました。

じょう・ほ【譲歩】

《他の人に道を譲るの意から》自分の意見や主張を押さえて相手の意向に従ったり妥協したりすること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「譲歩」とは、自分の意見をグッと我慢して一歩下がり相手に合わせること。同じような意味では、相手の強さに負け従う意味の「屈服」や、双方が譲り合って解決する意味を持つ「妥協」があるでしょう。

一方、対義語としては、自分の意見を主張して譲らない「固執」が当てはまるでしょう。

2:譲歩しない人・彼氏の心理5つ

社会の中で生きていれば、譲歩をしなければいけないことも多いです。しかし、譲歩をしないという人も。ここでは、そんな譲歩しない人の心の中を考えてみます。

(1)相手の気持ちを考えられない

シンプルに自分を中心にしか考えられない自己中心的な人は、譲歩しにくいでしょう。自分が同じようなことをされたら怒るのに、相手がそれをされたときどう思うか……それを考える思考を、残念ながら持ち合わせていないのです。相手に嫌な顔をされても、「自分は悪くないのに」とか「相手がおかしいんだ」と考えてしまうことも。

(2)自分の正しさを押しつけてくる

何の根拠もなく「自分が正しい」と考える人は、譲歩することなく自分と違う意見を持っている人を否定しがち。「正しさ」というものは人それぞれなので、自分が正しいと思っても、相手にとっては正しくないことは必ずあります。人間関係において大切なのは「正しい」ことではなく、「相手を思いやる心」でしょう。

(3)キレやすい

譲歩できない人は、自分の思いどおりにならないことがあると、苛立ちを隠せず乱暴な言動でキレてしまう場合があります。「自分さえ良ければいい」と思い、横暴な態度を取ることに罪悪感を感じないようです。キレてしまうことで、周りに自分がどう見られているのかも想像できないのでしょう。

(4)絶対謝らない

明らかに自分が間違っていたり失敗したりしてトラブルになっても、他人や環境のせいにして謝らない人は、譲歩もしないでしょう。常に人より優位に立っていたく、プライドが高い人です。「自分が一番」「他人に見下されたくない」という心理から、自分がしたミスでも責任逃れをし、謝ることを拒絶するのです。

(5)「ありがとう」と言わない

譲歩しない人は、他人が気を遣ってフォローしてくれたり、手伝ってくれたりしても「ありがとう」と言いません。「やってもらってあたり前」で、相手がどんな気持ちでそれを行ってくれたのか考えられなく、感謝の気持ちを持つ意識が薄いのです。「ありがとう」のひと言が、相手の心を満たすことすら知らないのでしょう。

3:譲歩と妥協の違い5つ!恋愛のシーンで例えると?

「譲歩」は「自分が一歩ひいて相手に合わせる」ことですが、「妥協」は「お互いが譲り合って話をまとめる」ことです。恋愛シーンにおいて、それぞれの違いを考えてみましょう。

(1)付き合い始めたけど違うと感じた

付き合ってみたら、思っていた人とは違った……ということは少なくありません。そんなとき、自分が一歩ひいて「譲歩」して、相手に合わせるのか、それともふたりで話して「妥協」し合い、より良い関係を目指すのか。きっぱり別れる方法もありますが、「譲歩」と「妥協」のバランスを取れば、良い関係を目指せる可能性もあります。

(2)男友達の存在で大ゲンカ

「ただの友達だから」と話して、彼氏が「譲歩」の態度を見せて仲直りできれば一件落着です。でも、彼氏が男友達の連絡先を消去しないと別れる……などと言い始めてしまうケースもあるでしょう。自分が「譲歩」し、男友達の連絡先を消去するのも悲しいものです。お互いが納得できる妥協点を探していきたいものです。

(3)好みが違う!

洋服や食事、行きたい場所など、好みが違うことはあります。最初から相手の好みを「それは好きじゃない」と拒否してしまっては、ふたりの関係は深まりません。お互いが「譲歩」して、相手の好みの中で少しでも興味があることをやってみたり、好みの中間をとって「妥協」し合うことを楽しんでみたりすることもいいでしょう。

(4)一緒にいたいのに…

「好きだからいつも一緒にいたい」と思うのは当然のこと。でもたまにはひとりになりたいときもあるし、「忙しいから」「疲れているから」とデートを断るときもあるでしょう。そこは相手の気持ちに寄り添って「譲歩」したり、「声だけでも聞きたい」とお互いが無理をしない「妥協」点を見つけたりすることが賢明でしょう。

(5)こだわりのルールに異論

「うちの実家ではこうだから」と、自分のルールを彼女に押し付けてくる人もいるでしょう。そのルールを自分が合わせたり受け入れられたりできると思えば「譲歩」してもいいし、それが自分にとって苦痛となるものだったら我慢をせず、お互いが「妥協」できる落とし所を見つけることが大切です。

4:英語で「譲歩する」「譲歩できない」ってどう言うの?

「譲歩する」というのは、もちろん英語圏にも存在すること。英語では「make a concession」と表現できます。

例えば、「We can make some concessions.(多少譲歩することはできます)」などと使います。「譲歩できない」ときは、「We can not make any concessions.(少しも譲歩できない)」と使うとよいでしょう。

「妥協」の意味に近い「compromise」もよく使われて、「We will both compromise.(お互いに譲歩する)」と使われます。

5:英語の「譲歩構文」とは?

学校の英文法で登場する「譲歩」は、日本語での「譲歩」の意味「自分の意見をおさえて相手に合わせる」とは違います。「甘いものが好き“だけど”、お酒も好き」のように、「〜だけど」「〜だが」という表現にクローズアップしたのが、英文法での「譲歩」の意味です。

英語の「譲歩構文」では、「though〜, although〜(〜するけれども)」や「even if〜, even though〜(たとえ〜するとしても)」という意味の接続詞を使ったり、「whoever〜(〜の人は誰でも)」や「whichever〜(〜のものは何でも)」の言葉を「たとえ〜するとしても」という譲歩の意味で用いられることもあります。

6:まとめ

恋愛にどっぷりはまっているときは、相手のために「譲歩」して想像以上に疲れてしまうこともあるでしょう。自分ばかり「譲歩」せず、ふたりで話し合って「妥協」点を見つけて、ふたりの絆を深めていきたいものです。