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熟年不倫が増えているってホント?その実態と熟年不倫を防ぐ方法

松田優Y.Matsuda

目次

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1:熟年不倫とは?

歳を重ねるにつれ、若いころのようにガツガツした欲求とは無縁になっていく……とは限りません。一般的なイメージとは裏腹に、中高年=熟年世代で、情熱的な恋愛をしている人は多いといわれています。それが既婚者であっても……。

不惑を過ぎてから不義の関係に走ってしまう「熟年不倫」とは、いったいどういったものなのでしょうか。

(1)熟年不倫とは?

熟年不倫とは、中高年の既婚者が不倫をしてしまうこと。長年連れ添って表面上は仲良し夫婦に見えていても、恋愛のドキドキやヒリヒリした楽しさを忘れられず、不貞行為を重ねてしまうケースは意外と多いようです。

熟年というくらいですから、あらゆる面で人生が落ち着き始めるころかと思いきや、余裕が生まれたことでほかのところに目がいってしまうということも。また、夫婦間の不満や性生活の不一致など、熟年夫婦ほど、不倫の原因となる問題を抱えているというのも事実です。

(2)今なぜ増えている?

インターネットが普及し、誰もが簡単に外の世界とつながることができる時代。既婚者であっても新しい出会いの場を求めることは難しいことではありません。

出会い系アプリやオンラインゲーム、はたまた昔の友人とSNSで連絡をとったりと、誘惑は身の周りにあふれています。また、昔ほど離婚に対する抵抗感がなく、自分の人生を最後まで楽しみたいと考える人も増えてきているのも一因でしょう。

厚生労働省が公表している「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」の調査結果の概要にある「同居期間別にみた離婚件数の年次推移」のデータによると、人口全体の離婚件数は減少の傾向にあるものの、世代別では同居期間が25年を超えた「熟年夫婦」の離婚件数だけはここ数年毎年増加していることがわかります。

もちろん不倫だけが離婚要因であるとは限りませんが、熟年不倫が増えていることも理由のひとつといえるのではないでしょうか。

2:熟年不倫する原因5つ

中高年既婚者が、いけないと知りつつも不倫に走ってしまうのはなぜなのでしょう。よくある5つの原因をピックアップしてみました。

(1)夫婦仲が冷えている

ラブラブ夫婦に不倫は無縁。やはりなんらかの問題を抱えている夫婦ほど、不倫に走ってしまう傾向があるようです。

相手の性格に不満がある、頻繁に喧嘩するなど、長く一緒にいるからこそ不仲の火種は増えてしまうもの。若いころにはそれほど気にならなかった相手の欠点がどうしても許せなくなった、という声も聞きます。修復できないほどの溝ができてしまうと、不倫をしてしまう危険度は高いといえそうです。

(2)刺激を求めてしまう

何十年と同じパートナーと一緒に過ごしていると、刺激が少なくなるのは当然のこと。それを安心だと感じる人がいる一方で、退屈でつまらないと思ってしまう人がいるのも事実。

平穏すぎる日々を変えたい、刺激が欲しいという思いが新しい出会いを求め、そして不倫へ発展してしまうというパターンも、熟年不倫あるあるなのです。

(3)時間にもお金にも余裕があるから

不倫をするといっても、実際はそう簡単なことではありません。不倫相手と会うにはそれだけ時間の余裕が必要となりますし、密会場所を確保するために出費もかさみます。不倫をする暇もお金もない状況を経て、人生に余裕が出てきた熟年世代となると、現実的にも不倫が可能となってしまうのです。

(4)もう一度情熱的な恋愛がしたい

一生の愛を誓い合った夫婦でも、新婚時代と同じようにラブラブという人は滅多にいません。情熱的なときめきとは無縁になるといっても過言ではないでしょう。

恋愛をしたい、もう一度ドキドキしたいと思う人ほど、パートナーでは満足できず別の方向へと意識が向いてしまいがち。その思いが強くなった結果、自ら新しい出会いを求めてしまうことがあるのです。

(5)セックスレス

性生活の不一致は、不倫の最大要因といってもいいかもしれません。一般的なイメージでは年齢を重ねるごとに性的な欲求は減っていくといわれていますが、ゼロになるわけでもないのです。

性生活に対する考え方や欲求の度合いが夫婦でマッチしている場合は何の問題もないのですが、ズレがある場合は少々厄介。セックスレスであることに不満をもち、パートナーも相手にしてくれないとなると……性的欲求の解消先を求めて不倫に走ってしまうのです。

3:熟年不倫に潜むリスク3つ

熟年不倫で失ってしまうものが大きいのもまた事実。結果的にはハイリスク・ローリターンとなることのほうが多いでしょう。その中でも、特に深刻なリスクをピックアップしてみました。

(1)孤独な老後

熟年不倫の末に離婚となった場合、待っているのは孤独な老後です。不倫相手とうまくいくとも限らず、家族を裏切った代償は計り知れないものになるでしょう。

信頼も何もかも失ってしまい、元パートナーはもちろん、子供から見放されてしまっても、文句はいえません。支えてくれる人もおらず、ひたすら罪の意識にさいなまれる……ひとりきりで寂しい老後を送ることになってしまうかも。

(2)金銭的な負担

自らが起こした不貞行為が原因で離婚した場合、多くのケースで金銭的負担を背負うことになります。まず、元パートナーに対しては慰謝料を支払うことになるでしょう。不倫の慰謝料は大体100万円から300万円程度が相場といわれています。

また、長年連れ添った夫婦の場合、ふたりで築き上げた共有財産があるはずです。不動産や預貯金、有価証券などあらゆるものを財産分与という形で折半しなければなりません。さらに、年金分与といって結婚期間にふたりで支払っていた年金を分割し、お互いがある程度平等に受け取ることにもなります。そのほか、場合によっては子供が成人するまで養育費を支払うことにもなるでしょう。

(3)周囲の目

夫婦で過ごしてきた時間が長ければ長いほど、ふたりをよく知る人も増えているでしょう。その人たちに、自分が不貞行為を働いたことがばれてしまったら……。どのような目で見られてしまうかはいうまでもありません。親戚や友人、仕事先の人、近所、さらには子供の交友関係の人にまで引け目を感じることになってしまうかもしれないのです。

4:熟年不倫を防ぐには?その対処法3つ

長年連れ添った末に熟年不倫だなんて、悲しい結果は避けたいところ。末永く円満夫婦でいるためには、どのようなことに気を配ればいいでしょう。

(1)会話をする

会話をすることほど大切なことはありません。夫婦生活が長くなると、お互いへの不満も溜まって当然。ただ、それを長く溜め込まず、少しずつ解消していく必要があるのです。そのためには、やはり意識して言葉をかけ合うべき。

会話がないのが悩みという夫婦も多いですが、少しずつでも共通の話題を見つけて、毎日会話をすることが夫婦円満への第一歩です。

(2)寝室を別にしない

子供の世話や生活時間の違いから夫婦の寝室を別にすることが当たり前となっている風潮があります。しかし、夫婦仲を保つという面からみると避けておいたほうが無難。寝室を別にすることで、スキンシップをとりにくくなってしまうのもよくありません。

夫婦の寝室を同じにすることで、会話やスキンシップも生まれやすいもの。すれ違いがちな夫婦生活にも潤いが生まれるでしょう。

(3)感謝の気持ちを言葉にする

いちばん感謝しなければいけない存在なのに、つい照れ臭くて感謝の気持ちを伝えられないのが夫婦というもの。熟年夫婦ともなるとなおさらでしょう。ただ、普段は言えないからこそ「ありがとう」のひと言に価値が生まれるのです。

文句は出るけどありがとうは出ない、なんて寂しいですよね。お互いの存在を当たり前に思わず、きちんと感謝の気持ちを伝えることで、いざというときの抑止力にもなるはず。「魔が差して不倫」を防止するためにも、日ごろから感謝の気持ちを言葉にしていきましょう。

5:まとめ

長く連れ添っているからこそ避けられない問題があるように、熟年夫婦ならではの良い面も必ずあるはず。

一時期の気の迷いで道を踏み外してしまうことがないよう、日ごろからきちんとお互いに向き合える夫婦でいられるといいですね。

【参考】

平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況 調査結果の概要