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「往々にして」とは?意味と例文と知ってるようで知らない〇々言葉

水野 文也F.Mizuno

目次

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1:「往々にして」の「々」って何?

(1)々って何? 名称、読み方は?

まず「往々にして」の意味を調べる前に、「々」という文字を考えてみましょう。「代々木」などの地名や、「佐々木」「奈々」といった人名などによく使われますが、この「々」自体の名称や読み方を知っている人は少ないかもしれません。

「々」は読点「、」や句点「。」の仲間で、「踊り字」という繰り返し記号。記号ですので、それ自体に読み方はありません。前の言葉を繰り返すときに使います。繰り返し記号の仲間には「カタカナ繰り返し記号である「ヽ」「ヾ」や「ひらがな繰り返し記号」である「ゝ」「ゞ」もあります。

(2)どうやって変換すれば出てくる?

おそらく、「ときどき(時々)」などと打って変換したあと、「時」の字を後から消すという人が多いのではないでしょうか。筆者もそのクチです(苦笑)。しかし、「々」を単独で出す方法もあります。

・「おなじ」と打つ

・「くりかえし」と打つ

また、「ノマ」と打ち込んで「々」に変換できるスマホもあるようです。実際、「々」はカタカナの「ノ」と「マ」に分解できることから、「ノマ点」とも呼ばれることもあるんです。

2:「往々にして」の意味は?「ままある」との違いは?

(1)往々にしての意味は?

「往々にして」の読み方は「おうおうにして」です。音読みの「往」を「々」で繰り返す訳ですが、意味は「そうなることが何度も繰り返してある」、つまり頻繁に起きることを示します。繰り返すということを示すので、その頻度は「たまに」から「よく」まで幅広いのが特徴。どれくらいの期間によく起きるのかは、話の流れから判断しましょう。

(2)類語と「ままある」との違い

類語として代表的なのは「時々」になるでしょうか。このほか「時おり」「随時」などがあります。よく使われる言葉に「ままある」がありますが、この意味は「たまにある」ですので、頻度が高い「往々にして」とニュアンスは異なるでしょう。

3:「往々にして」を使った例文4つ

・急ぐと往々にしてミスをしがちだ

・朝のラッシュ時の電車は往々にして遅延が生じる

・月曜日には往々にして遅刻者が多い

・こうしたケースは往々にして起きる

以上、4つの例文を挙げましたが、これらで気付いた点があるかもしれません。そう、どれも意味としてはネガティブなものばかり。肯定するようなニュアンスがある場合は使用しません。

例えば「彼女は往々にして信頼できる」などとは言いません。この場合、「往々にして」を「だいたいにおいて」などの言葉に置き換えます。

3:「〇々」を使った言葉と意味4つ

「往々にして」以外にも、「々」を使った言葉はたくさんあります。よく使われるものを4つ紹介しましょう。

(1)云々(うんぬん)

文章や言葉を引用する際、それらを省略する場合に使うほか、言葉にしにくいことを濁すときにも使用します。

(2)各々(おのおの)

「かくかく」とは読みません。「個人個人」「ひとりひとり」という意味です。時代劇などでは「各々方(おのおのがた)」というセリフをよく聞きますよね。

(3)諸々(もろもろ)

「諸」という字を重ねたもの。「多くのこと」「いろいろなさま」などの意味があり、「諸々に事情があり欠席します」などと使います。

(4)交々(こもごも)

「こもごも」と読みます。多くのものが入り交じった様子を示す言葉です。よく使われる「悲喜交々」は聞いたことがあるでしょう。

5:まとめ

今回は言葉の意味というよりも、記号である「々」についての説明がメインになりました。「おなじ」とタイプすると出てくるものに「仝」がありますが、これは「同」の古字で「々」はこれから生じたという説もあります。