恋のなやみに効くメディア

モラハラ夫とは離婚したほうがいい?その兆候と賢い対処法まとめ

コマツ マヨ

コマツ マヨM.komatsu

目次

隠す

1:モラハラ夫が怖い!

言葉や態度でパートナーを傷つけ、精神的に追い詰めるモラルハラスメント。夫からモラハラを受け、話すのが怖い、同じ空間にいるのが怖いと感じている人も、現実として少なくないようです。

こちらのデータは、ドメスティックバイオレンスも含みますが、警視庁によるデータによると、配偶者からの身体的・精神的苦痛に対する相談は、平成29年度では約8400件を超える相談が寄せられていて、年々増加傾向にあることがわかります。

しかしモラハラとは、身体的暴力とは違い、パートナーからの行為がどこからがモラハラにあたるのか、基準がわかりにくいもの。そのため、精神的苦痛を感じているにもかかわらず、SOSを出せない人も少なくないようです。

2:無視が兆候なの?モラハラ夫の特徴がわかるチェックシート10つ

夫の行動、モラハラかも……と思ったら、まずは夫の行動に思い当たるところがないか、以下の特徴をチェックしてみてください。

(1)妻が遊びに出かけることを許さない

夫婦といってもあくまでも別々の人間。ぞれぞれの友人・知人がいて、プライベートな時間があるべきです。しかしモラハラ夫は、妻にプライベートがあることを快く感じません。そこには自分の知らないところで妻が楽しんでいることが許せない、自分があまりよく知らない人と交流をもっていることが気に入らないという思いがあるようです。

(2)自分に非があっても、すべて妻のせいにする

うっかり妻の足を踏んだ、水をこぼして妻にかかってしまったなど、故意に行ったわけではないことでも、相手に迷惑をかけたら、まずは謝るべきですよね。しかしモラハラ夫は、自分に非があることを絶対に認めません。そのため、「自分が謝らないといけない状況になったのは、妻のせいだ」というように事実をねじ曲げ、妻を責めようとするでしょう。

(3)妻の服装や買い物に口を出す

妻の服装やメイク、髪型などに細かく指示をしたり文句をつけたり、「どうせお前には似合わない」などと、心ない言葉をかけてくるのもモラハラ夫の特徴です。また、自分は趣味や好きなものに心おきなくお金を使うのに、妻が買い物をするときには、数百円単位まで管理しようとするなど、妻がお金を使うことに否定的なのもその特徴です。

(4)十分な生活費を渡さない

生活が困難だと感じるほど少しの生活費しか渡さない、または生活費を削ろうとする夫も、モラハラの傾向があるといえそうです。収入はそれなりにあるにもかかわらず、生活費を渡さないで、経済的な支配を強めようとします。「誰のおかげで生活できていると思っているんだ」などという威圧的な言葉も伴う場合もあります。

(5)食事が気に入らないと作り直させる、食事を食べずに他のものを食べる

妻がせっかく作った食事を、「気分じゃない」「今は別のものが食べたかった」などといって作り直しをさせたり、わざわざ別のものを買いに行ったりして食べるなどの行為も、モラハラ夫の特徴的行動といえるのではないでしょうか。妻が食事のために費やした労力や時間のことを考慮せず、自分の気分で食事を無駄にできるのは、正常な感覚とはいえません。

(6)執拗に問い詰める

些細なことでも執拗に問い詰めたり、自分が納得できる答えを聞くまで何時間でも攻め続けるような人にも、注意が必要です。それは相手を言い負かしたり、自分が優れているところをわからせたいという、歪んだ思いからの行動です。なので、いくら正当なことを答えても、簡単にやめようとしないのが特徴です。

(7)機嫌が悪いとき、壁を蹴ったりものを投げたりする

自分の機嫌が悪いとき、ドアを強く閉めたり、壁を蹴ったり殴ったり、ものを投げたりして、大きな音を立てる人は危険です。直接暴力を振るってはいませんが、「もしかしたら暴力を振るわれるかも」と怯えさせてしまう行為も、モラハラといえるでしょう。

(8)無視をし続ける

ちょっとしたことで不機嫌になるのはモラハラ夫の典型的な特徴です。そして、そのあと数時間、数日、ひどいときは数週間単位で、まるで誰も存在しないかのようにあからさまに無視をするモラハラ夫も多いです。

(9)妻の体調が悪くても、家事をさせようとする

人間誰にでも、体調が悪くなったり、気分が優れなかったりするときはあります。しかしモラハラ夫は、妻が起き上がるのが困難なほど体調が悪くても、「食事はどうするんだ」などと叱り付けたり、いつもどおりに子供の世話をさせたりして、自分がその役割をしようとは決してしないのです。

(10)セックスを強要する、断ると強く怒る

夫婦間であっても、セックスはお互いの合意のもとで行うものです。しかし、モラハラ夫は、自分がしたいときにセックスができると思っているので、妻の気分や体調など考慮しません。セックスを拒否しようとしてもそれを許さず、無理やりしようとしたり、生理中にセックスできないことを煩わしく思ったり……。またピルなどでの避妊を妻に強要するケースもあるようです。

3:離婚する前にできることも…モラハラ夫の対処法5つ

「夫の言動、モラハラかも?」と思ったとき、どのような行動でモラハラを回避することができるのでしょうか。モラハラ夫の対処法を考えてみました。

(1)まずは話し合う

モラハラとはいえないまでも、夫の行動に少し疑問を感じていたり、苦しくなったり、つらくなったりすることがあるなら、早い段階で夫と話し合いましょう。本当に無自覚であれば、自分の行動で妻が傷ついていると知って、態度を改める可能性もあります。

モラハラがひどくなってからだと、話し合いによりさらにエスカレートする場合も。モラハラ度合いが軽い段階での行動がおすすめです。

(2)自分が悪いと思わない

夫から責められることによって、自分が悪いのだと思い込んで自分を責める人もいます。しかし「夫がこんなに怒るのには、自分が知らないところで何かしているんだ」などと、無理に自分で責任を背負うことのないようにしましょう。本当にモラハラに苦しんでいると、正常な判断ができなくなる可能性があります。

(3)信頼できる人に相談する

夫の言動がモラハラかも、と思ったときは、誰か信頼できる人に相談してみましょう。できれば、冷静な意見をくれる人や、感情的でない人がいいと思います。人に相談することで、自分がどのような状態にいるのか、夫の行動が本当にモラハラなのかを客観的に知ることができます。

(4)公共の相談窓口に相談する

相談できる相手が見つからない場合は、DVやモラハラを専門とする相談窓口に電話をしてみるのもいいかもしれません。

「相談すると、もう後戻りはできないかも……」と思って躊躇ってしまうかもしれませんが、こうした相談窓口は、相談者の気持ちや状況を整理してくれることも目的のひとつ。なので、相談をしてみるだけでもOK。何か行動を起こすかどうかは、そのあとでじっくり決めればいいのです。

(5)毅然とした態度で接する

もめごとになるのが嫌で、夫の理不尽な言動を受け入れている人も多いでしょう。しかし、これを機に自分の意見をきちんと述べたり、第三者に入ってもらうことを提案するのもひとつです。

モラハラ夫は、妻を言葉や態度による恐怖で支配しています。妻が恐怖を感じていないと知ったら、これまでの態度は一変するかもしれません。しかし、暴力の兆しが垣間見えるような夫だと、逆撫でしてしまうこともあるので、十分に注意しましょう。

4:離婚してくれないときはどうする?モラハラ夫とできるだけ早く離婚する方法5つ

モラハラ夫との離婚を心に決めたら、できるだけスムーズに離婚できるように行動したいですよね。どのようなポイントに気をつければいいのでしょうか。

(1)証拠を残しておく

DVに比べて、証拠が残りにくいモラハラ。しかし、毎日どのような扱いを受けているかを細かく記した日記や、怒鳴られたときの音声を録音したもの、モラハラの様子を収めた動画や写真、夫からのメール画面なども証拠となり、離婚の際にモラハラを証明することができます。

(2)行政の機関に相談する

DVやモラハラを受けている女性のための相談窓口では、離婚に向けての相談やアドバイスも受けられる場合があります。

精神的苦痛が大きく、危機感を感じているなら、今すぐ夫と離れる方法や身の安全を確保する方法などのアドバイスをもらえますし、適切な機関を紹介してもらうこともできます。万が一、夫が離婚に応じなかったときのことも考え、事前に団体や施設を調べておくのもいいかもしれません。

(3)医者に相談する

モラハラ夫との生活で精神的に追い詰められているときには、離婚する手はずはもちろん、自身のケアも必要です。心療内科や精神科を受診し、まずは健康な状態を取り戻すように努力しましょう。また、こうした医療機関を受診した際の診断書などは、離婚の際に有効な証拠となります。

(4)弁護士に相談する

「弁護士までは大げさかも……」と思う人もいるでしょう。しかし、夫婦の問題こそ、親族や知人・友人ではなく、完全なる第三者に入ってもらうことが有効な場合もあります。特にモラハラ夫は妻の意見を聞かない場合が多いので、離婚の話がスムーズに進まないことも。そんなときには、初手から弁護士から交渉してもらうなどの方法もあります。

(5)別居する

夫婦で話し合いのもと、離婚する協議離婚。しかし、夫婦間の話だけでは夫が離婚を受け入れないこともありますし、同じ家に暮らしたまま、夫の言動に怯え続けることで離婚を進められなくなることも。正しい判断、決断を下すために、別居をする判断も必要かもしれません。

5:「まさか、うちがモラハラなんて」と思わない

自分に限ってモラハラを受けるわけがない、夫は優しい人だったから、モラハラなんてするわけがない、私が過剰に反応しているだけだ……。「モラハラかな?」と感じても、その疑惑を自分で払拭しようとしてしまうのは、モラハラを受けている側にはよくあることです。

もし、夫の言動に苦痛を感じて、日常生活に恐れや不安などの思いがあるなら、モラハラであることを疑い、その状態を放置せず、冷静に行動することが大切です。