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ヴァギナとは?ヴァギナのいろいろなカタチと豆知識まとめ
大山奏K.Ohyama
1:ヴァギナの意味は?英語で言うと?
ヴァギナとは、英単語の「vagina」をカタカナで表した語で「膣」のこと。膣については説明する必要がないかもしれませんが、女性器のことです。女性器の形や悩みって、なかなか人と話すことができない話題なので、密かに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ヴァギナのいろいろな形や豆知識をご紹介します。
2:ヴァギナのいろいろな形5つ
顔が人によって違うように、ヴァギナの形もさまざまです。セックスライターである辰巳拓郎さんの著書『女性器200大解剖図鑑』を参考にしつつ、筆者の周りの女性たちにリサーチした結果から、ヴァギナの形のタイプについてご紹介します。
(1)未発達タイプ
ヴァギナの形を見るときに、いちばん人によって差が出るのが小陰唇です。小陰唇とは膣の横にあるヒダのこと。このヒダの大きさや形によって、大体のタイプが決まっています。
まずは、小陰唇が未発達なタイプ。脚を閉じて前からみると、大陰唇に隠れて小陰唇がまったく見えません。なんとなく幼く見えるため、「未発達タイプ」と名付けました。
(2)左右非対称タイプ
自分で自分のヴァギナを見たことがある人は、左右の形が非対称なことに不安を覚えたかもしれません。ですが、左右のヒダがまったく同じな人のほうが少ないのです。左右非対称に小陰唇が広がっていて、前から見るとちょっとだけ大陰唇からはみ出しているのが「左右非対称タイプ」です。
(3)左右対称タイプ
その左右非対称タイプに対して、左右の小陰唇の形が同じなのが「左右対称タイプ」。顔は左右が対称なほど美しいといいますが、やっぱり目指したいのは左右対称タイプではないでしょうか。手術などで左右の小陰唇の大きさを同じにする人も増えているようですよ。
(4)花びら発達タイプ
大陰唇から大きく小陰唇が飛び出ているのが、「花びら発達タイプ」。筆者の知り合いではエッチのしすぎで花びらが大きくなってしまったのではないかと悩んでいた子がいました。ですが、これも個性のひとつ。悩みすぎてエッチが楽しめなくなるのはもったいないですよ。
(5)花びらなしタイプ
花びらがほぼないという人も実はいるようなんです。筆者の友人のひとりも、ほとんど小陰唇がないとのこと。男性からどんなふうに言われるのか聞いてみたら、「最初はちょっと驚かれるけど、かわいいねって褒められる」そうです。
3:ヴァギナの豆知識3つ
(1)旧石器時代から描かれている
日本の神社などで、男性器や女性器の形をした石や岩、木などを見て赤面した経験を持っている人も少なくないのではないでしょうか。
これは日本に限ったことではありません。大昔から人は石の上にヴァギナの彫刻を掘っていたのです。
時には彩色もほどこされた彫刻は、フランス、スペイン、ロシアをはじめ、旧石器時代のさまざまな遺跡で、洞窟の壁、骨、石、住居から発見されている。
出典:『ヴァギナ 女性器の文化史』(キャサリン・ブラックリッジ)
一説では、ヴァギナは豊穣のシンボルだったといわれてもいます。飢えることなく暮らせることは、いつの時代でもとても重要視されるはずですよね。
(2)処女膜再生手術
処女であることを結婚の条件にする男性は、今の日本ではそれほど多くはないでしょう。ですが、やはり結婚するまで体の関係を持ちたくない・持ってほしくないという人はいますし、処女かどうかをとても気にする人もいます。
今でさえそうなのですから、昔はもっと処女の価値が高く考えられていました。十九世紀のロンドンや1970年代の東京でも、まだ「処女膜再生」の手術が頻繁に行われていたとされています。
(3)ブチハイエナのメスにはペニスがある!
動物の中には、メスにもオスにもペニスがある種類もいます。それがブチハイエナです。メスのブチハイエナは挨拶をするときにお互いにペニスを見せて匂いを嗅がせるそうです。ただし性交中にはメスのペニスは勃起しないとのこと。
4:ヴァギナペンダントとは?
ヴァギナペンダントとはその名のとおり、ヴァギナの形をかたどったペンダントです。
ジュエリー・デザイナーのエミリー・フィッツジェラルドさんが作成し、予約が殺到。ペンダント以外にも、指輪などが人気を集めているようです。
5:ヴァギナアートって知っていますか?
ヴァギナを芸術作品としたヴァギナアート。Instagramなどでも人気ですし、ネイルのデザインとして楽しんでいる人もいます。
ただし、日本ではヴァギナアートの作品を公開したことにより、わいせつ罪に問われて逮捕される事例などがあるので、注意が必要です。
6:ヴァギナは十人十色
私ってちょっとビラビラが大きすぎる気がする、人と全然違う形だったらどうしよう……。そんなふうに悩んでしまう女性は多いことでしょう。
本当に心配だったり、日常生活で困るようなことがあれば専門家に相談してみるのもひとつの手です。ですが、大抵の場合あまり気にしなくても大丈夫。ヴァギナの形や色などは十人十色です。
【参考】
『ヴァギナ 女性器の文化史』キャサリン・ブラックリッジ(著)
『女性器200大解剖図鑑』辰巳拓郎(著)