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太る原因を見つけてやせる!男性・女性特有の太る原因とは?

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:太る原因は食べ過ぎだけじゃない?

食べ過ぎている自覚はないのに、なぜか太ってしまう、ダイエットしているつもりなのに全然痩せない……ということってありますよね。

もちろん運動量に対して、摂取カロリーが多ければ、当然太ります。しかし太る原因というのは、それだけではありません。そこには、体質の問題もありますし、男性と女性の体につくりの違いも影響されます。

ダイエットをする前に、自分のが太りやすい原因が何かを知ることができれば、効率よく痩せられるかもしれません。

2:女性・男性がそれぞれ太る原因とは?

まずは、管理栄養士の松本かおりさんに、男性と女性、それぞれの太る原因を教えていただきました。

(1)男性が太る原因

1.男性ホルモンの影響

松本:男性ホルモンともいわれるテストステロンには、使われなかった脂肪を内臓に蓄積するはたらきがあります。そのため、男性の場合「食べる量は昔とほとんど変わっていないのに、急にお腹が出てきた」ということが多くみられます。

また、加齢とともに筋肉量も徐々に減っていくため、変わらない生活を送っていても、30代以降は太りやすい体質に変化していきます。

2.アルコールの取りすぎ

松本:アルコールを短時間でたくさん摂取すると、肝臓がアルコールの分解を優先し、脂肪など、その他の栄養素を分解するはたらきがストップしてしまいます。

また、例えば350mlビール缶1本のカロリーは約140kcalです。これは茶碗7分目のごはんとほぼ同じ。飲み会などの場合は、アルコールと一緒に炭水化物なども摂取することが多く、そこで糖質の摂りすぎてしまうことが、体重増加の要因にもなります。

3.間違ったダイエット方法

松本:女性は健康や美容、ダイエットなどのトピックに敏感で、雑誌やWEBサイトなどから最新情報を入手し、実行する行動力を持っている人が多いもの。一方で男性は、自分に合ったダイエット方法を知らずに、無理な運動や過度な食事制限などで、結果を出そうしてしまう人が多い傾向にあります。

結果、空腹などのストレスから暴飲暴食を繰り返してしまい、一時的に痩せても、またリバウンドしてしまうということが多くなるんです。

(2)女性が太る原因

1.生理前・生理中の過食

松本:女性の場合、エストロゲンとプロゲステロンと呼ばれるふたつの女性ホルモンの分泌量によって、体重の変化が起こることがあります。

エストロゲンには、満腹中枢を刺激して食欲を抑えたり、代謝を良くして内臓脂肪を減らすといった特徴がありますが、生理前や生理中はこのホルモンの分泌量が低下します。それが原因で過食気味になり、脂っこいものや甘いものを多く摂取した結果、生理が終わっても元の体重に戻らないといったことがあり得ます。

2.冷え太り

松本:女性は男性に比べ筋肉量が少ないほか、タイトな洋服や下着による締めつけなどが原因で、冷え性の人が多いです。冷え性になると、水分や脂肪が体内に溜まりやすくなるうえ、血行やリンパ液の循環が低下し、浮腫みやセルライトができやすくなります。

また、体温が1度下がると代謝が12%落ちるといわているので、「食事量に気を付けているはずなのに太った」「ダイエットをしてもなかなか効果が出ない」といったことに繋がりやすくなってしまいます。

3.加齢によるもの

松本:女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量は、30代を過ぎると一気に低下するといわれています。エストロゲンの分泌量が減ると、悪玉コレステロール値が上昇してしまい、痩せにくい体になります。さらに、もうひとつの女性ホルモンであるプロゲステロンのバランスも崩れやすくなり、体内に水分が溜まりやすくなります。

また相対的に、男性ホルモンであるテストステロンの割合が増加するので、内臓脂肪もつきやすくなります。

3:太る原因は炭水化物?糖質制限とカロリー制限はどっちが効果がある?

「糖質制限」と「カロリー制限」、このどちらがより効果的に痩せられるのか、ズバリ、管理栄養士の松本さんに見解を聞いてみました。

松本:糖質制限とカロリー制限には、それぞれ特徴があり、その人の体質や運動の好き嫌いなどによって結果は大きく変わります。

糖質制限、つまり炭水化物の摂取を減らし、肉・魚・豆腐・チーズなどのタンパク質と脂質を中心に食べるダイエットは、脂肪となる糖質を控えているので、基本的に運動は不要です。

一方、カロリー制限は食事量を抑えるだけで、炭水化物は普段どおり摂ることが基本となっているため、適度な運動を行わないと効果の出にくいダイエット方法といえます。

食事の量を減らして運動もしっかり、というダイエットは忙しい現代人にはなかなか難しいと感じます。そのため、糖質制限のほうが効果を実感しやすいのではというのが持論です。

4:ストレスが太る原因だったときの対処法3つ

ストレスによる過食が太る原因だった……そんなときの対処法を松本さんに教えていただきました。

(1)砂糖、ブドウ糖液糖のスイーツを避ける

松本:ストレスでドカ食いしてしまう、甘いものを食べてしまうというのは避けたいですが、食べないのもまたストレスの原因に。そんな場合には、糖質が少ないもの、含まれていないものを選ぶことをおすすめします。

市販のものであれば、商品の裏側に書かれている原材料表示や成分表示をしっかりチェックし、「砂糖」や「ブドウ糖液糖」などと書かれているものを避けるようにしてください。また間食時のカロリーは、200~400kcalくらいに抑えられると良いでしょう。

(2)少量で満腹になるものを選ぶ

松本:ストレスにありがちなドカ食いをやめるためには、少量で、お腹が一杯になる間食を食べることをおすすめします。選ぶポイントはふたつ。ひとつめは、歯ごたえのある食品を選ぶこと。歯ごたえのある食品は、よく噛む必要があるので、噛むことで満腹中枢が刺激され、早い段階で満腹感を感じることができます。

ふたつめは、お腹に溜まりやすい食品を選ぶこと。例えば、寒天ゼリーやところてんなど、食物繊維を豊富に含んだおやつは、お腹の中で水分を含んで膨れるので、満腹感を感じやすくなります。水分と一緒に食べると、より効率よく満腹感を得ることができますよ。

(3)食事の質は大切に

松本:仕事が忙しいから、ランチはコンビニ弁当でバタバタと済ませてしまうという人も多いはず。しかしそれでは、自律神経が乱れてしまいます。

むくみや便秘などの症状が出て、太りやすい体質になってしまうことも。そのため、ランチの時間は1時間程度しっかりとるようにして、リラックスしながら質の良い食事をよく噛んで食べるようにしてみてください。

5:まとめ

自分がなぜ太るのかの見当がつけば、どんな痩せ方が適しているのかを判断しやすくなりますよね。誰かが「効果があった」というダイエット法でも、自分に合っているとは限りません。「痩せたい」と思ったら、まずは太る原因を見つけて、上手なダイエットを心がけましょう!

取材協力松本かおり

管理栄養士。北海道生まれ。大学卒業後、管理栄養士として病院に勤務し70〜80代の患者さんを中心に栄養カウンセリングを担当。大学在学中にはイギリスへ短期留学し、地元の食材を使ったヘルシー日本料理を現地の方に紹介するなど、食を通じた国際交流を積極的に行う。