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「ご無沙汰」ってどのくらいの期間のことをいう?正しい意味やビジネスで使える例文

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:「ご無沙汰」とは?

「ご無沙汰」というのは、「久しぶり」と同じような意味、くらいの認識で使っている人も多いのではないでしょうか。まずは、正しい「ご無沙汰」の意味と、言い換えられる類語、英語での表現を調べてみました。

(1)ご無沙汰の意味は?

まずは「ご無沙汰」の意味を見ていきましょう。

御無沙汰(読み)ゴブサタ

相手を敬って、その人への「無沙汰」をいう語。あなたさまへの無沙汰の意。長らく訪ねなかったり、便りをしないままでいたりすること。また、それをわびるあいさつに用いる語。「久しくご無沙汰しています」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

ご無沙汰の「沙汰」とは、音信や便り、通知や指示を意味し、それが「無い」状態のことを「無沙汰」と言います。そこに接頭語の「ご」をつけ、「ご無沙汰」という丁寧語を成しています。

(2)ご無沙汰の類語は?

続いて、ご無沙汰の類語を調べました。まずは「無音」が挙げられます。

ぶいん【無音】

長い間便りをしないことの意で、手紙の中で用いられる。「久しくご無音に打ち過ぎました」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

この場合は「むおん」ではなく「ぶいん」と読みます。主に文書で使われる言葉です。

他には、ご無沙汰よりライトな表現として「お久しぶり」や、少し堅めですが「不義理」などもあります。「不義理」は、本来ならばもっと連絡を交わすべきところをしてこなかったというような場合に、「ご無沙汰」の代わりに使えそうです。

(3)ご無沙汰を英語で言うと?

「ご無沙汰」を英語で言うと、「Long time no see」と訳すことができます。「久しぶり」と同様ですね。

ごぶさたしました

〔手紙で〕Excuse me for not writing for such a long time./〔久し振りで会って〕It’s been ages [a long time] since I saw you last.

出典:プログレッシブ和英中辞典(小学館)

場面によって「no see」が「not writing(手紙を書かなかった)」になったり、「since I saw you last.(最後に会ってから)」に変わったりします。

2:「ご無沙汰」とはどのくらいの期間のこと?使い方まとめ

「ご無沙汰」と簡単にいうけれど、どのくらいの期間が空いたら「ご無沙汰」にあたるのでしょう。気になる「ご無沙汰」の期間の目安と使い方、「お久しぶり」との違いも解説します。

(1)ご無沙汰と言える期間の目安

一般的に「ご無沙汰しております」でいうのであれば、2~3か月から半年以内くらいを目安に使うのがよさそうです。1か月以内では、逆に仰々しく感じられてしまいそうですし、半年を超えている場合は、「大変ご無沙汰しております」などと表現するのが好ましいでしょう。

とはいえ、明確にご無沙汰といえる期間の定めがあるわけではありません。長い間というのも漠然としており、感じ方は人それぞれ。たとえ1か月でも、そんなつもりなかったけど長く連絡できていなかったな、と感じるときに使うのがよさそうです。

(2)「ご無沙汰しております」の使い方

長く連絡を取らなかったことを詫びる気持ちを表す「ご無沙汰しております」という表現。無沙汰に丁寧語の「ご」をつけた、相手を敬う表現なので、目上の相手に対しても問題なく使うことができます。

相手と久しぶりに会うときや、連絡をするときなどに使える表現で、電話やメール、手紙など幅広く使えます。具体的には、冠婚葬祭で久しぶりに会う親戚や、再営業をかける取引先などへの挨拶文の冒頭に使うと自然な印象で良いでしょう。

また、年賀状にひと言添えるときなどにも、久しく連絡を取っていない相手に使うことができます。

(3)「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」の違い

ご無沙汰の意味は、先にご紹介したとおりです。より正確に違いを把握するために「久しぶり」の意味を見てみましょう。

久し振り(読み)ヒサシブリ

前にそのことを経験してから、再び同じことになるまでに長い日数のあったこと。また、そのさま。ひさかたぶり。しばらくぶり。「久し振りに映画を見る」「久し振りな(の)雨」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「ご無沙汰」には、長らく尋ねなかったことや、便りをしなかったことを詫びる意味がありました。「久しぶり」は、純粋に前回からの期間が空いたことを意味しています。「お詫び」のニュアンスを含むか含まないかが、大きな違いといえそうですね。また、「久しぶり」のほうがカジュアルな印象で、目下や同等の立場の相手に使うのに適しています。

3:メールでも使える「ご無沙汰しております」の例文

対面や手紙で使えるということは、メールでも「ご無沙汰しております」は使えそうですね。具体的な例文を、シーン別に見てみましょう。

(1)ビジネスシーンで使える例文

取引先などに対しては、「すっかりご無沙汰いたしまして、申し訳ございません」として、長らく連絡をしなかったことを重ねてお詫びする表現にしたり、季節の挨拶などを交えたりして、少し堅めの印象にすると良いでしょう。

また、「大変ご無沙汰しております。〇〇社の△△でございます。□□でお会いした際にはお世話になりました」のように、名乗りと併せて、いつ会ったかを伝えるパターンも。誰から連絡が来たのかを明確にすれば、やり取りがちぐはぐになったり、思い出してもらえずに返信がこない、なんてことも防げます。

(2)目上の人に使うときの例文

目上の人に対しては、「すっかりご無沙汰いたしておりますが、お変わりございませんでしょうか」「久しくご無沙汰いたしております。その後いかがお過ごしでしたでしょうか」のように、気遣いの言葉を添えるのが良いでしょう。

「ご無沙汰」自体が丁寧語ではありますが、相手は目上の人ですから、丁寧であるのはもちろん、敬意を持った表現であることも大切なポイント。仕事面だけでなく、体調を気に掛けているようにも受け取れますし、近況を伺えれば、対面で会うときの会話の糸口もゲットできるかもしれません。

(3)英語表現の例文

It has been a long time since I last contacted you.(前回のご連絡より、大変ご無沙汰しております)」「It has been a long time since I saw you last.(長らくご無沙汰してしまいました)」のように「前回から間が空いてしまった」という表現が、メールでは多く使われます。

英語には、謙譲語や丁寧語といった考え方はないと言われていますが、言い回し次第で、日本語と同じように表情を変えます。そのため「It’s a pleasure to see you again(またお会いできて嬉しいです)」といった表現も用いられることがあります。

4:「ご無沙汰しております」と言われたときの返事は?

相手から「ご無沙汰しております」と言われるということは、こちらも同様にご無沙汰しているとき。ですので、長らく連絡していなかったことのお詫びを伝えると良いでしょう。「こちらこそご無沙汰しており、失礼いたしました」という返事ができれば、余裕の及第点です。

さらに、「こちらこそご無沙汰しております。お変わりありませんか」のように、相手を気遣うひと言を添えられると、相手の近況を聞くことができるかもしれません。世間話でも少し話が膨らめば、ぐぐっと印象を良くできるでしょう。

5:まとめ

何気なく使っている「ご無沙汰」という言葉。正しい意味や英語での表現方法、具体的な使い方を例文を用いてご紹介しました。ご無沙汰しているお相手には、この記事を参考に、コンタクトを取ってみてくださいね。