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「余裕」の意味や類語・使い方|どうしたら持てる?余裕がある人と無い人の違い

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

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1:余裕とは?

「まだまだ余裕がある」「余裕を持たせたい」……といったように、日常的にあらゆる場面で使われる「余裕」という言葉。日常に根付いた馴染み深い言葉だからこそ、しっかりと意味を理解した上で使いたいところ。意味や例文などをまとめました。

(1)余裕の意味

まずは改めて、「余裕」という語句の意味を調べてみましょう。

よゆう【余裕】の解説

1 必要分以上に余りがあること。また、限度いっぱいまでには余りがあること。

2 ゆったりと落ち着いていること。心にゆとりがあること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

余裕とは、言い換えると「ゆとり」のこと。不足がなく、むしろ余るくらいの状態で、せかせかせずゆったりとしている様子が浮かびます。

(2)余裕の類語や対義語

「余裕」と似た意味を持つ言葉といえば、語句の解説にも登場した「ゆとり」や、「ものごとをさらに行いうる」という意味の「余地」などを類語として挙げることができます。また、余裕のある様を形容する「ゆったり」も類語といっていいかもしれません。

反対の意味をもつ対義語としては、追い詰められた状態を表す「切迫」や「逼迫」、また余裕のなさという意味で「焦燥」も対義語として使うことができるでしょう。

(3)余裕を英語で言うと?

日本語では「余裕」のひと言でまとめることができますが、英語の場合は何に対する「余裕」であるかによって、使用する単語が変わります。

例えば、空間的な余裕であれば「room」や「space」を使いますが、お金の話の場合は「enough」を使って「enough money=お金が十分にある」と言ったり、「financial=金銭的、財務的」「leeway=ゆとり」という単語を使って「financial leeway」と言うこともできます。

便利な表現として「spare」を使うのもおすすめ。時間的余裕、金銭的余裕、心の余裕に対しても自然な文脈で使うことのできる単語です。

2:【例文つき】余裕の使い方5つ

(1)余裕のある態度を表現する場合の例文

「ライバルたちに大きく差をつけて、彼は余裕綽々といった様子だった」

余裕のある振る舞いを表現したい場合は「余裕綽々」という四字熟語を使ってみるのもいいでしょう。「綽々」とは「ゆったりしてせかせかしていない様子」のこと。同じ意味の語句を重ねることで、さらに余裕のある状態を強調することができます。

また、「余裕綽々」の類語である「泰然自若」もあわせて覚えておけば、ボキャブラリーがさらに広がります。

(2)時間的な余裕を表現する場合の例文

「大切な予定の前には、余裕をもって行動するべきだ」

時間的なゆとりという意味で「余裕」を使う場合、続く動詞は「もつ」とするのが自然です。「余裕をもった計画」「余裕をもって家を出る」なども、時間的な余裕のことを意味しています。

「余裕をもたせる」と言い換える場合は「計画に余裕をもたせる」「スケジュールに余裕をもたせた」とすることもできるでしょう。

(3)空間の余裕を表現したい場合の例文

「土地に余裕がないので庭は作れない」

スぺースや場所など、空間の広さにゆとりがある状態を表す場合にも、「余裕」はよく使われる単語です。「人数が増えて部屋に余裕がなくなった」とすれば部屋の狭さを表現することができますし、「余裕たっぷりのクローゼット」であれば広々とした収納を思い浮かべることができます。

単純に広い狭いと表現してしまうよりも、「余裕」というやや比喩的な単語を使うことで、柔らかく知的な印象を与えることができるでしょう。

(4)経済的、金銭的な余裕を表現する例文

「家計に余裕ができたので、外食が増えた」

「余裕のある人」と聞くと、経済的な余裕のある人=お金持ちを思い浮かべることも少なくないでしょう。「余裕」という語句の持つ意味は幅広く、色々な場面で使うことができますが、ことお金に関する話題でも頻繁に使われているかもしれません。

「お金がある」というと直球ですが、「(お金に)余裕がある」といえば、ややオブラートに包んだ言い回しにすることができますよね。あまり直接的な表現をしたくない場合、「余裕」は便利に使うことのできる言葉だといえそうです。

(5)心の余裕を表現する場合の例文

「気持ちに余裕がない状態では、苛立つことも増えてしまう」

「心の余裕」「精神的余裕」など、心や気持ちに関する話題で「余裕」を使うこともよくあります。「気持ちに余裕がある」といえば、落ち着きがあって安定した精神状態を思い浮かべることができる一方、「心に余裕がない状態」と聞くと、不安定で危うい印象を受けます。

決まった尺度で計ることのできない曖昧なものだからこそ、「余裕」という言葉を使うことによってイメージしやすく言い表すことができるのです。

3:余裕がある人と無い人の違い3つ

(1)余裕がある人は他人に寛容

余裕があるということは、許容範囲が広く大らかであるということ。だからこそ、他人に対しても寛容に接することができるのです。逆をいえば、他人に対して心が狭く必要以上に厳しい人は、余裕がある状態だとはいいにくいでしょう。

余裕があるかどうかと、他人への寛容さは比例するもの。余裕がある人だと思われたい場合は、まず他人への接し方を見直してみるのもいいかもしれません。

(2)余裕がある人はチャレンジ精神がある

目の前にあることをこなすだけでいっぱいいっぱいの状態では、新たなことに挑戦することはできません。現状への対応に追われるばかりでチャレンジしようという気持ちにすらならないでしょう。新しいことを始めよう、ステップアップしようという精神状態になるということは、それだけ「いま」に余裕があるという証拠なのです。

(3)余裕がある人は決断が早い

「失敗したら後がない」という人と「失敗しても別の可能性がある」人では、どちらに余裕があるか。答えは明白ですよね。前者の場合、万が一のことを考えてどうしても及び腰になってしまうもの。反対に、後者=余裕のある人は決断も早く失敗を恐れません。また、失敗から立ち直る速度も早い傾向にあります。

4:余裕を持つためにできること3つ

(1)時間の余裕を持つためにできること

日々の仕事や家事に忙しく、どうしても時間の余裕がとれないという人も多いでしょう。時間を増やすことはできないので、限られた時間をどう使うか工夫するしかありません。

行動や時間配分を見直し、無駄を省くことはもちろんですが、苦手なことからやるか、得意なことからやるかという順番の見直しも効果的。生活リズムは人それぞれ。自分に合った時間の使い方を研究してみれば、自ずと余裕が生まれるかもしれません。

(2)経済的な余裕を持つためにできること

経済的な余裕を持つ、と口で言うのは簡単ですが、そうやすやすと達成できることではありません。上を見るのも大切ですが、まずは足元をしっかり固めていくことも重要です。塵も積もればなんとやらで、まとめ買い術やネットポイントなど、お得な情報にアンテナを張るのもいいですね。

過度な節約に走ったり、ギャンブル的なビジネスに手を出すのは極端すぎ。身の丈にあったお金の使い方で、楽しみながら余裕を生むことができれば理想ですね。

(3)精神的余裕を持つためにできること

精神的な余裕だけを求めて頑張っても、実はあまりうまくいきません。なぜなら、精神的な余裕を得るためには、時間的余裕や経済的余裕も同時に必要になることが多いからです。

とはいえ、すべてが完璧にそろうというのもハードルが高いもの。時間的にも経済的にも余裕はなくとも、せめて心の余裕だけは……というときには、まずは自分を客観視することが大切です。

視野の狭さは心の狭さに繋がります。自分のことだけでなく、周りを含めた広い世界を見るように心掛けてみてください。ものごとを大きくとらえることで、広い視野が生まれ心の余裕も手に入るはずです。

5:まとめ

余裕とは、まさに豊かさの象徴。焦りや逼迫感のない生活には、誰しも憧れるものです。

理想は高く、現実は手堅く。今すぐに余裕のある状態になることができなくても、コツコツとした積み重ねが、未来の余裕に繋がるのかもしれませんね。