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三河弁はどこの地方の方言?標準語から三河弁への変換例と早口言葉

松田優Y.Matsuda

目次

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1:三河弁って知ってる?三河弁が話される地域は…

「三河」とは、愛知県東部周辺のこと。はるか昔、藩政時代の名残でそう呼ばれているだけで、現代の地図上で「三河」という地域があるわけではありません。旧三河国出身の偉人といえば、徳川家康。日本人なら誰でも知っている歴史的偉人を生みだした、歴史ある土地なのです。

そんな三河の地に今も残る三河弁。その最大の特徴は「語尾が強い」こと。愛知県には三河弁の他にも、「尾張弁」「名古屋弁」などがありますが、それらに比べても、三河弁は癖が強いと認識されています。

2:「じゃん・だら・りん」に変換!標準語から三河弁への変換5例

「じゃん・だら・りん」とは、三河弁の代表的な語尾をまとめたもの。それぞれの例を挙げながら三河弁を解説していきます。

(1)基礎編:「○○じゃん」を使った例文

「○○だよね」という意味で使う「○○じゃん」。それは標準語でしょ、と思った人も多いでしょうが、もともとは三河弁が発祥であったと言われています。

「今日暑いね」を三河弁の「じゃん」を使って表現すると、「今日暑いじゃん」となり、「これ好きだよね」であれば、「これ好きじゃん」となります。比較的癖が強いと言われる三河弁のなかでは、難易度は低め。ポピュラーな言い回しといえるでしょう。

(2)基礎編:「○○だら」を使った例文

東海地方の方言として印象深いものといえば、「○○だら」が挙げられます。「○○だよね?」といった使い方をされる方言です。「明日は7時に起きるよね?」であれば、「明日は7時に起きるだら?」となります。また、疑問形だけでなく「あの子可愛いだら」のように、肯定の文末にも使われます。

(3)基礎編:「○○りん」を使った例文

標準語ユーザーからすると、いちばん意味がわかりづらいのが、この「○○りん」かもしれません。これは「軽い命令」を意味するものです。「早く食べりん」といった場合は、「早く食べなよ」という意味になります。「横断歩道気をつけて渡りん」という標語を例にすると、よりニュアンスがわかりやすくなるのではないでしょうか。

乱暴とまではいきませんが、あくまで命令のような意味合いをもつ言い回しなので、「○○りん」を使う相手には慎重になるべき。決して目上の人には使ってはいけません。

(4)中級編:「○○だに」を使った例文

さらにステップアップした三河弁、「○○だに」は、かわいい三河言葉として取り上げられることも多い語尾です。

意味としては、シンプルに「○○だよ」という意味。「その服似合ってるよ」を「だに」を使って言い換えるとしたら、「その服似合ってるだに」となります。会話によっては「だ」の部分が抜けて、「走ったら転ぶに」と言うこともあるようです。

(5)上級編:「○○しよまい」を使った例文

三河弁初心者には使いこなせない? 上級編もご紹介します。「○○しようよ」と言いたいときに使う、「○○しよまい」。文字で見てもなかなかピンとこないかもしれませんね。

「明日一緒に遊ぼうよ」であれば「明日一緒に遊ぼまい」、「バスで行こうよ」であれば「バスで行こまい」となります。聞き慣れないうちは少し強めの口調に聞こえるかもしれません。ですが、意味としては特に何かを強要するものではありません。

3:試してみよう!三河弁の早口言葉3つ

ただでさえ難しい三河弁を早口言葉で言うことができるようになれば免許皆伝。今回は、同じく愛知県の方言である名古屋弁の早口言葉も一緒にご紹介します。三河弁早口言葉と比較してみるのも面白いですよ。

レベル1:「そういやけったこわけてまったでちゃっとけったやいかなかんかったわ」

これで簡単なほうなの?とびっくりした人も多いのではないでしょうか。名古屋弁の色が強いこちらの早口言葉、意味としては「そういえば自転車が壊れてしまったので、早く自転車屋に行かなければいけなかったよ」となります。

特徴的な「ケッタ」という言葉は、自転車を表す東海地方特有の方言です。また「こわけた=壊れた」も、他の地域ではあまり使われない言い回しかもしれません。

レベル2:「こんどんときはときんときんのえんぴつもってかんとかん、てかちゃんとけずっとかんとかんっていっとかんとかん」

一読しただけでは意味が入ってこない文章。どこで切ればいいのかすらわからなくなってしまいますね。前半と後半に分けて説明すると、「今度ん時はときんときんの鉛筆持ってかんとかん」は「今度は尖った鉛筆を持っていかないといけない」という意味。「ときんときん」は「尖っている」という意味です。

そして「てかちゃんと削っとかんとかんて言っとかんとかん」は「というか、きちんと削っておかなければいけないと言っておかなければいけない」という意味です。頑張ってリズミカルに口を動かして、チャレンジしてみてくださいね。

(3)レベル3「きっとかっとかっとかんといかんかったのにあんたがかっとかんかったでいかんかったんだわ」

一時期Twitterでも話題になった、三河弁早口言葉の代表格。文章の意味としては「キットカットを買っておかなければいけなかったのに、あなたが買っていなかったのだからいけない」となります。

何度も出てくる「っと」に舌が回らなくなりそうですよね。前半の「キットカット買っとかんといかんかったのに」の部分が、最難関ではありますが、そこを過ぎても油断禁物。標準語では使うことのない言い回しのオンパレードは、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングにもなりそうです。

4:お国言葉には発見がいっぱい!

徳川家康の出身地であることから、江戸の言葉は三河弁の影響を強く受けていたのではないかという説があるほど、私たちの日常言葉にも深い関係のある三河弁。方言のルーツを探ると、意外な発見もあるもの。これを機にさまざまな地方の方言を調べてみるのも面白いかもしれませんね。