恋のなやみに効くメディア

お調子者の心理とは?調子に乗りやすい人の特徴と上手に付き合う方法

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

©gettyimages

目次

隠す

1:お調子者の意味は?

学校でクラスにひとりは必ず、ふざけて周りのみんなの笑いを誘ってくるキャラの人がいたはず。それがいわゆるお調子者です。まずは辞書で、正確な意味を調べてみましょう。

調子者(読み)チョウシモノ

1 おだてに乗って勢いづいたり、得意になったりする人。調子に乗って軽はずみなことをする人。

2 いい加減に相手と調子を合わせる人。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

つまり、人から言われたことを真に受けて、いい気になって軽率な行動をするタイプ。「キミ、面白いね」などとおだてると、どんどん勢いづいて、挙げ句、周りに迷惑をかけてしまうような人です。

2:長所なの?お調子者の心理3つ

お調子者はどうしてこんな行動をとってしまうのでしょうか。筆者の友人で、「お調子者」と言われたことのある人に話を聞いてきました。

(1)雰囲気を良くしたい

「周りの雰囲気を良くしたいっていう気持ちは常にあります。例えば、子どもの運動会を見に行ったときに、保護者チームでリレーに出ることになったんです。

真面目に走っても何もおもしろくないと思ったから、思いっきりすっ転んで笑いをとったんですけど、まったく知らないおじさんに“お前のせいでうちのチームは負けた”って言われてしまいました。あのときは悲しかったなぁ……」(Wさん・36歳男性/会社員)

(2)期待には応えたい

「周囲の期待に応えたいという気持ちはあります。“お前ならできるだろ”って言われると、なんでも“やります、やります”って答えて、やってしまいますね。飲み会の席で一発芸とか散々やらされました。そのおかげで、絶対に受けるネタはいくつか持ってます」(Wさん・27歳男性/会社員)

(3)真面目なキャラには思われたくない

「真面目なキャラとか、頼られるようなキャラには思われたくないですよね。誰かから悩みを相談されると下手なこと言えないし、内容がヘビーだと誰にも言えなくてストレスが溜まるんです。“こいつ、適当だな”って思われているくらいが丁度いいなって思ったんです」(Oさん・26歳男性/公務員)

3:キャラにも良くいる!お調子者の特徴5つ

今度は、お調子者の特徴をみていきましょう。どんな人がお調子者と思われやすいのでしょうか。お話を聞いてきました。

(1)意見を相手にあわせる

「周りに意見を合わせる人は調子がいいなって思いますね。例えば、“俺はこうだと思う”って言ってたのに、“私はこう思う”って言ったら、“だよね。実は俺もそう思ってた”とか言ってくる人がいるんですよ。自分の意見が採用されたときに責任を取りたくないんだと思うんですけど、“おいおい”って思いますね」(Sさん・27歳女性/看護師)

(2)他人の秘密をしゃべってしまう

「学生のころに、彼氏の相談を仲のいい男子にしたんですよ。そしたら、次の日、学校に行ったときに、クラスの全員が相談した内容を知ってたんです。“おい!”って思いましたよ。

“なんでみんな知ってるの?”って言ったら、悪びれる様子もなく“めんご、めんご!”ってウィンクしながら言ってきました」(Rさん・24歳女性/歯科衛生士)

(3)自分の言ったことを覚えていない

「昔、知り合った男性が“俺は巨乳好き!”って言ってたんですけど、後日に好きな女性のタイプの話になって、“そういえば、巨乳好きなんでしょ?”って言ったら、“いや、胸はあんまり見ない”って返事で、驚いたことがあります。

“だって、言ってたじゃん!”って言ったら、“そうだっけ?”と。この人の言ったことは、真に受けちゃダメなんだって認識しました」(Aさん・28歳女性/販売・接客)

(4)相手に応じて態度を変える

「調子がいいなって思うのは、人によって態度を変える人ですね。社長と部下で態度を変えるとかは理解できるじゃないですか。でも、見た目が地味な人にはオラオラな態度をとるのに、その人が上司と仲いいとわかると、いきなりご機嫌とったりする人は調子がいいなと思います」(Oさん・26歳男性/会社員)

(5)失敗しても凹まない

「職場で、仕事でミスをしても凹まない人がいるんですけど、その人はすごいなって思いますね。

上司に“お前、ちゃんと確認したのか!”ってすごい剣幕で怒られて、落ち込んだ様子で“すみません”って自分の席に戻っていったんです。ちょっと慰めようと思ったら、5分後くらいには立ち直ってたんですよ。ケロッとしてて驚きました」(Hさん・30歳男性/会社員)

4:お調子者が嫌い…上手な付き合い方5つ

お調子者と上手に付き合う方法ってあるのでしょうか。お調子者が嫌い……という人はぜひ参考にしてくださいね。

(1)頼みごとをする場合はおだてる

「何か頼みごとをするときはおだてるとやってくれます。普通に、“これお願い”って頼んでも、“え~”とか言うんですよ。でも、“この仕事は●●さんじゃないと頼めなくて。申し訳ないんだけど、お願いできる?”みたいに、おだてながらお願いすると、“しょうがないですねぇ”とか言いながら、引き受けてくれますよ」(Yさん・34歳男性/公務員)

(2)期待しているフリをする

「お調子者とか適当な人に、期待しているフリをするのはいいですよ。“仕事のできるキミにこの件、任せたいな”とか、“この前の仕事のでき、良かったよ。また、あんな感じでお願いできるかな?”とか、“30分くらいでさくさくっとやっちゃってよ。君なら簡単じゃない?”とか…そんな感じで期待するセリフを言うんです。

そうすると調子に乗って、わりといい仕事をしてくれるんですよ」(Nさん・37歳男性/会社員)

(3)守ってほしいことは念を押しておく

「仕事って納期があるから、基本は期限厳守じゃないですか。そういう仕事を頼むときは期限を口頭で伝えて、その後にメールで文章にして伝えて、その後に書面にして伝えて、って感じでかなり念を押して伝えますね。

人によっては、25日期限の仕事を“23日だからね”って、わざと早めに伝えることもします」(Rさん・34歳男性/会社員)

(4)罰則を設ける

「罰則を設けることはしますね。例えば、お調子者タイプの友達と遊びに行くときに“遅刻してきたらラーメンおごりな”とか。

それでも遅れてきて反省していないこともざらなんですけどね……。本当に約束を守ってもらわないとダメなときは、“もし約束破ったら5万円な”って絶対に払いたくない金額を言います。そうするとさすがに、約束を守ってもらえますね」(Wさん・29歳男性/消防士)

(5)弱みを握っておく

「すごいお調子者の同期がいて、飲み会とかで、俺のことを限度を知らずにいじってきたりするんですよ。失礼な発言も増えてきたので、相手の弱みを握っておきました。

例えば、“お前、この前浮気してたろ”とか“不倫は良くないよ”という感じで弱みをしゃべっちゃうよアピールをすることで解消されました」(Mさん・33歳男性/飲食店勤務)

5:お調子者は英語でなんていう?

お調子者は英語でなんというのでしょうか。調べてみると、道化師やピエロという意味のある「clown」を使って表現することがあるようです。

例えば、「He is a clown」で「彼はお調子者」といった感じです。「Stop clowning」で「おどけるのはやめてくれ」となります。

6:まとめ

おだてに乗りやすく、すぐに調子にのってハメを外してしまうのがお調子者の特徴です。

そのため、何かをしてほしいときはおだてたり、逆に調子にのってほしくないときはドライに接したり、うまくコントロールして付き合うのがいいのかもしれませんね。