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重々承知の意味は?使える場面と例文、類語も紹介

大山奏K.Ohyama

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目次

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1:重々承知の意味は?

(1)重々承知の意味

ビジネスなどのちょっとかしこまった場面で使われることの多い、「重々承知」という言葉。「重々」と「承知」に分け、辞書で正しい意味を見てみましょう。

じゅう‐じゅう【重重】

1 同じことを何度も繰り返すさま。かさねがさね。

2 十分であるさま。よくよく。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

しょう‐ち【承知】

1 事情などを知ること。また、知っていること。わかっていること。

2 依頼・要求などを聞き入れること。承諾。

3 相手の事情などを理解して許すこと。多く下に打消しの語を伴って用いる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

これらふたつの言葉が重なったのが「重々承知」です。「十分に知っている」「よくよく事情をわかっている」という意味になります。

(2)重々承知を英語でいうと?

「重々承知している」と英語で表現したいときは、「be very(well) aware of~」を使います。

「そのことをよくわかっていますよ」なら「I’m well aware of that.」「I am very aware about it.」や「I’m totally understand that.」なども使えるでしょう。

2:重々承知が使える場面と例文5つ

重々承知とは具体的にどんな場合に使えるのでしょうか。

(1)相手に無理をお願いするとき

仕事のアポイントメントを取りたい、忙しいのがわかっているけれど電話をしてほしいなど、無理にお願いをするときには、重々承知を使うといいでしょう。例えば、「お忙しいのは重々承知の上ですが、本日中にご回答を頂けませんでしょうか」などです。

(2)相手の気持ちや状況を察していることを伝えたいとき

相手にとってあまり好ましくないことを言ったり、相手の状況を理解しているという姿勢を見せたりするときにも、「ご希望に沿っていないことは重々承知しておりますが……」といったように、重々承知を使うことができます。

(3)謝罪するとき

相手に対して丁寧な謝罪をするときにも、使える言葉です。「お客さまにご迷惑をおかけしたことは重々承知しております。この度は誠に申し訳ございませんでした」などと言えます。

(4)自分の意思を伝えるとき

難しい課題に挑戦するときなど、自分の意思が固いことを表明するために、重々承知を使う場合もあるでしょう。例えば、「このプロジェクトが簡単にはいかないことは重々承知しておりますが、私は全力を持って取り組みたいと思っております」などです。

(5)相手の言ったことに了解した旨を伝えるとき

相手に言われたことや、確認されたことに対して、自分がきちんと理解しているという意思を伝えるために、「その件につきましては、重々承知しております」と表現することができます。

3:言い換え可能!重々承知の類語3つ

続いては重々承知の類義語をチェック。語彙力を上げていきましょう。

(1)百も承知

百(ひゃく)も承知

言われるまでもなく、十分わかっていること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

これは意味としては同じに思えますが、「知っていることだから、言わなくても良いです」というようなニュアンスがあるので、相手が目上の人の場合は失礼にあたる場合もあります。基本的には、ビジネスの相手や上司などには、使わないほうがいいでしょう。

(2)先刻承知

事柄、事情などについて、以前から充分に知っている、の意。
出典:四字熟語辞典(学研)

これも、以前から知っているというニュアンスを含む言葉なので、シチュエーション次第で、重々承知の言い換えとして使うことができます。

(3)委細承知

重々承知と似た言葉に「委細承知(いさいしょうち)」もあります。

 い‐さい【委細】

1 細かく詳しいこと。詳しい事情。詳細。「委細は面談の上で」

2 (副詞的に用いて)細かいことまですべて。万事。「委細承知した」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

こちらは「委細」で調べていますが、例文に「委細承知」という言葉が出てきていますね。重々承知よりも、より細かい事情を知っているという意味を含みます。

4:重々承知は敬語ではない?

重々承知は丁寧な言葉ではありますが、これ自体は敬語ではありません。敬語として使うときには、重々承知のあとに「しております」「いたしております」などをつなげて使うのがいいでしょう。

ただ「承知しております」よりも、もっと確実にという意味を含むことができるので、相手に安心感を与えられるというメリットもあります。ビジネスの現場などでは、うまく使えるようにしておくと、「わかってる感」を醸し出しすのに役に立つでしょう。