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結婚か仕事か…それって二択なの?結婚と仕事が両立しにくい理由

コマツ マヨ

コマツ マヨM.komatsu

目次

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1:結婚しても働くのが当たり前な時代だけど…現実は大変なことも

「女性の社会進出」のような言葉は、今となっては古い言葉。安倍政権でも「すべての女性が輝く社会づくり」というスローガンのもとに、最重要課題として、女性活躍加速を挙げています。

でも実際には、仕事か結婚かを選択せざるを得なかったり、結婚のために仕事は後回しにしたり、好きだった仕事を手放して違う仕事に就かなければならない……いうことも、現実として起こっています。また、出産を機に、これまでどおりの働き方が難しくなるということもあります。

2:結婚と仕事の両立が難しい理由3つ

結婚生活と仕事の両立。海外では当然のことですが、日本ではまだまだ難しいという現実があります。その理由は、日本人の文化的背景も関係しているように思います。

(1)男が働き、女は家を守るという根深い認識

日本では「男は仕事、女は家庭」という考えを持っている人は、まだまだ多いです。男性側が女性側に求めているだけでなく、女性側にも「女は家を守らなければ」という考えを持っている人が少なくありません。

例えば「子どもは3歳まで保育園にいかせず母親と一緒にいるべきだ」という言葉もいまだに聞きますし、仕事と結婚(家庭)の両立を望んでいても、周りが理解してくれないという現実があるようです。

(2)時間的制約

現在の日本では、女性のほうが家事や育児を多く負担する場合が多いもの。そのため、時間的制約が生じて、独身のころや男性のようにフルタイムで働き続けることが難しくなります。

もちろん夫婦共働きで協力しながら暮らすこともできますが、収入の割合が半々でない場合、多くの世帯では、収入の多い方がメインとなって働くことになるでしょう。収入の少ないほうが家事や育児を多く担当し、結果的に仕事に費やす時間を減らざるを得ないようになってしまうのです。

(3)遠距離や転勤など

夫婦平等に働く家庭も増えてきました。しかし、遠距離恋愛などで、お互いに住んでいる場所が遠かった場合、結婚後どちらかが引っ越すか、もしくは新しい土地でスタートするかを選択しなければなりません。もちろん別居婚という方法もありますが……。

また、どちらかが転勤となった場合、どちらかが仕事を辞めることを選択せざるを得ない場合もあります。

3:結婚すると正社員もきつい!結婚後の働くスタイルとその問題点

結婚後、これまで通りのスタイルで働く? それとも、働き方を変える? 結婚後の働き方にはどんな形や問題点があるのでしょうか。

(1)フルタイムで働く

結婚しても、今の職場にこれまでと同じように通うことのできる距離であれば、フルタイムで働くことができます。

共働きだと毎日の食事や家事をどうするかが問題になりますが、夫婦ふたりであれば、外食や簡単なもので夕食を済ませることもでき、家事もシンプルに。週末に掃除や洗濯など、家事に力を入れるような、メリハリのついた生活をすれば、結婚も仕事も妥協することなく暮らしてくことができるでしょう。

(2)同じ会社で仕事をセーブする

同じ会社に勤めながら、仕事をセーブする方法もあります。残業を減らして仕事量を調整することで、心も体も時間的にも余裕が生まれます。ただし、仕事量をセーブすることで計画どおりに仕事が進められなくなったり、仕事内容や担当案件を減らさざるを得なかったりということも。

また、この先子どもを持つことを考えている人は、今から徐々に仕事量を減らして、無理なく産休・育休に入れる準備をしておくと考えるのも良いかもしれませんね。

(3)転職する

新居からは通いづらい、結婚後早いうちに子どもを望んでいるためしばらくはパートで働く、9時17時の仕事に就きたい……など、結婚を機に転職をする人も少なくありません。

結婚してからの転職は難しいと言われがちですが、即戦力となる経験者の採用を望んでいる会社も多いので、これまでの仕事のスキルを生かせる職場を見つけることができれば、可能性はあるでしょう。

(4)パートなど働き方を変える

時間をセーブするために、これまでの仕事からパートに変わる人もいます。

パートになると、正社員に比べて収入が減ったり、福利厚生などの待遇が少なかったりする場合もありますが、シフト制で勤務時間もきっちりと決まっている勤務体系なら、急な残業や休日出勤も少なく、家事や育児を優先することができます。

(5)仕事を辞める

パートナーの収入だけで無理なく生活することができるのであれば、いっそのこと専業主婦になるというのも選択肢のひとつです。

結婚との両立が難しい職場で無理して働き続けるよりも、一旦仕事から距離を置いて、まずは結婚生活を軌道に乗せ、余裕があるなと感じたら再び働きに出ることもできます。

4:先輩たちはどんな決断をした?体験談5つ

世間の女性たちは結婚を機にどんな決断をしたのでしょうか。既婚者女性5人の体験談をご紹介しましょう。

(1)結婚を機に独立

「地元で働いていたので、結婚後は夫の仕事に近い場所に引っ越しました。自宅の一室をサロンとして構え、フリーランスとして働くことに。独立には不安もありましたが、夫の収入もあるので暮らしていけないことはないという安心感がありました。

通勤しなくていいので、精神的な余裕も生まれました。」(37歳/ネイリスト)

(2)子どもができるまではフルタイム

「結婚前から同じ職場で働いています。子どもができるまではフルタイムで残業もありましたが、出産後は残業なしに変えてもらいました。女性が多い職場で時短勤務の人も多く、就業時間内に帰ることにみんなが協力的です」(36歳/保険事務)

(3)夫のお店でアルバイト+個人事業主

「夫は飲食店を経営し、私は企業に勤めてWEBデザイナーとして働いていました。結婚後は退職し、自宅で個人事業主として業務委託の仕事をしながら、週末だけ夫の店でアルバイトとして働いています。

結婚前は時間が合わずすれ違いも多かったのですが、夫の店で働くことで、顔を合わせる時間が増えたのでよかったと思っています」(43歳/WEBデザイナー)

(4)転職

「夫は地元で実家から働き、私は地元から2時間以上かかる場所でひとり暮らしをしながら働いていたので、結婚を機に地元の会社を探して転職しました。専門職は即戦力の転職は歓迎されやすいので、スムーズに転職することができました」(36歳/医療関係)

(5)結婚後は派遣社員に

「結婚するまでは企業の事務として働いていましたが、さほど好きな仕事でもなかったので結婚後は興味のある分野に派遣社員として転職。

子どもができればしばらくは仕事をせず、育児に専念したいと思っていたので、結婚後に派遣という働き方は理想的だと思っていました」(36歳/講師業)

5:結婚と仕事は2択ではない!

女性の人生は、結婚と仕事どちらかを選ばなければいけないということはありません。

結婚後すぐは家庭に重きを置き、余裕ができたら仕事に力を注いで、子どもができたらまたしばらくは家庭中心の生活にする……といったように、そのときに必要なことを優先・重視してもいいと思います。

結婚すると、周りからあれやこれやと言われることも多くなりますが、本人が納得できる方法を選ぶのが最も大切なことだと思います。