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お茶の出し方マナーわかる?部屋に入るときのノックや置く順番、おしぼりの置き方も

大山奏

大山奏K.Ohyama

目次

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1:お茶出しのマナー正しく知ってる?

会社などで、クライアントや取引先といった来客があったときに発生するお茶出し。あまり意識していないかもしれませんが、実は細かいマナーがあるんです。いったい、どのくらいの人がちゃんとマナーを理解しているでしょうか。

そこで今回『MENJOY』では、20~40代の男女500人を対象に独自アンケート調査を実施。「お茶の出し方のマナーを正しく知っている自信はありますか?」と質問してみました。

結果は以下のとおりです。

自信がある・・・82人(16%)

自信がない・・・418人(84%)

この結果を見て「自分だけじゃない」と安心している場合ではありません。急に「お茶、お願いね」と言われたときにもスッと対応できるように、きっちりマスターしておきましょう。

2:知らないと恥をかく!基本的なお茶の入れ方

(1)湯呑にお湯を入れる

まず、お客さまに出す湯呑に熱めのお湯を入れていきます。こうすることで湯呑みが温まります。また、湯呑にお湯を入れることで、必要な分のお湯の量もわかります。

(2)急須にお茶っ葉を入れる

次に、適量のお茶っ葉を急須に入れます。お茶の種類によってひとり分のお茶の葉の量は違いますが、茶さじ1杯(2~3gぐらい)のことが多いです。多すぎると渋くなってしまうこともあるので、多ければいいというわけではありません。

(3)急須にお湯を入れて蒸らす

急須に湯呑からお湯を注ぎ、蓋をして30秒~1分程度蒸らします。蒸らす時間が長ければ濃くなるので、出す相手の好みがわかっている場合は、それに合わせるのが良いでしょう。

(4)少量ずつ湯呑にお茶を注ぐ

急須から湯呑にお茶を注いでいきます。お茶の濃さを均一にするために、少量ずつ、順番に入れていきます。人数によっては、これを複数回繰り返します。

(5)お盆に乗せる(茶托には乗せない)

これでお茶が入りました。お盆に乗せてお客さまのところへ持っていきましょう。お盆に乗せるときには、茶托はまだ使いません。茶托に乗せるのは、お客さまに出す直前というのを覚えておきましょう。

また、おしぼりなどがある場合も、同じお盆に乗せて運びましょう。

3:お茶の出し時の基本的マナー

(1)部屋に入るときにノックはする?回数は?

給湯室やキッチンなどからお茶出しをする部屋に入るときには、ノックをして、「失礼します」と声をかけてから入室するのが基本です。ノックの回数は3回か4回が正解です。「トントン」と2回ノックをする人がいますが、2回はトイレのノックとされています。

(2)お茶を置く順番は?

お茶出しをする順番は、お客さま側の上座からスタートします。上座がわからない場合には、ドアからいちばん遠くのお客さまからと覚えておけば大丈夫です。

お客さまに出し終わったら、社内や身内の上座から下座へという順番でお茶を出していきます。

(3)お茶の置き方は?

先ほどもお伝えしたように、お茶をお客さまの前に置く直前にお盆の上で茶托に湯呑を乗せます。お茶は右後方から出すのが良いとされていますが、それが難しい場合は、不自然にならない場所からでも大丈夫です。大切なのは、お客さまの会話の邪魔をしないことです。

また、湯呑の柄のあるほうがお客さまの正面に向くように置くのが基本。全面一様に柄がついていたり、無地だったりする場合は、向きを気にする必要はありません。

(4)お菓子やおしぼりはどこに置く?

お菓子やおしぼりを一緒に置くという機会もあるでしょう。その場合、お菓子はお客さまから見て湯呑の左側、おしぼりは湯呑の右側に置きます。

お菓子やおしぼりがあるときの、机に置く順番は、最初におしぼり、次にお茶菓子、そして最後にお茶です。

(5)会釈をして退室する

お茶出しが終わったら、会話の邪魔をしないようにすぐに退室するのがマナー。ドアの前で一度軽く会釈をしてからドアを開け、外に出てから振り返ってもう一礼します。

大きな音を出してドアを閉めたり、去り際の足音がうるさくならないように注意してください。

4:お茶の出し方でよくある質問への回答

(1)ペットボトルでお茶出しする方法は?

最近では、ペットボトルでお茶出しをする会社も増えていますよね。ペットボトルで出す場合でも、お茶出しの順番や置き方などは基本的に変わりません。

紙コップなどを一緒に出すのであれば、紙コップをペットボトルにかぶせた状態で出せばOKでしょう。

(2)コーヒーの場合の出し方は?

コーヒーは、カップの持ち手を右側に向けて置きます。スプーンは持ち手側を右にしてカップの前に置きます。コーヒーソーサーがないカップの場合には、スプーンは机に直置きせず、ペーパーナプキンなどの上に置くのがよいですね。

(3)お茶出しの順番を間違えたら?

お茶出しをするとき、緊張してしまったり、慣れていなかったりするとトラブルも多いですよね。テンパってしまって、順番を間違えた……なんていうこともあるでしょう。

その場合でも慌てずに「失礼いたしました」と言って、正しい順番に訂正すれば大丈夫です。すぐに謝罪をすることで、悪い印象を持たれずに済みますよ。

5:お茶出しは慣れがいちばん!

お茶出しというのは、慣れればそれほど難しいことではありません。わからないことがあったら、先輩などに聞きながら、何度か頭に入るまで練習してみるのがいいでしょう。

さらっとマナーに沿ってお茶出しができると、「この会社はしっかり教育が行き届いている」と感じてもらって、ビジネスもいい方向に進むかもしれませんよ。