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前髪はセルフでメンテ!自分で切る・すくときに失敗しない方法と注意点
松田優Y.Matsuda
1:前髪って自分で上手に切れる?
たかが前髪、されど前髪。前髪くらいなら自分で切れそうと思う反面、目立つ部分だからこそ失敗したくないですよね。それでも、伸びてきてどうしようもなくなったとき、どうしているのでしょうか。
(1)前髪を自分で切ったことある?
今回『MENJOY』では、20代~30代の女性209人を対象に独自のアンケート調査を実施。「前髪を自分で切ったことはありますか?」という質問をしてみました。
結果は以下のとおりです。
ある・・・184人(88%)
ない・・・25人(12%)
9割近くの人が、前髪を自分で切った経験があるという結果に。鏡を見るたび目につく部分だからこそ、一度気になり始めると止まらなくなるもの。セルフカットにチャレンジしてみたくなる気持ちもわかりますよね。
続いて同じアンケート対象者に「自分で髪を切ったとき、満足できる仕上がりでしたか?」という質問もしてみました。こちらの結果は以下のとおりです。
満足した・・・122人(66%)
満足できなかった・・・62人(33%)
前髪だけとはいえ、プロのようにはいかないのも当然のこと。満足している人が多い一方で、満足できなかった経験がある人も3割ほどいるようです。
(2)前髪を自分で切って失敗した理由は?
続けて「満足できなかった」と回答した62名に対して、「どのような点に満足できなかったですか? 最も当てはまるものを選んでください」という質問もしてみました。こちらの結果は以下のとおりです。
1位:キレイに切れなかった・・・22人(35.5%)
2位:切りすぎてしまった・・・17人(27.4%)
3位:思った形にできなかった・・・15人(24.2%)
4位:仕上がりがイメージと違った・・・5人(8.1%)
5位:部屋が汚れて面倒だった・・・2人(3.2%)
満足できなかった理由はさまざまですが、サロンで切ってもらうようにキレイな仕上がりを求めるのはやはり難しいもの。また、どのくらい切ればいいかわからず、切った長さや仕上がりの形などに不満が残ることが多いようです。
2:セルフでできる!前髪のすき方と切り方のステップ5
簡単そうにみえて奥が深い前髪カット。その中でも特に失敗が多い「すき方」のコツとは? ポイントを押さえながら手順をチェックしていきましょう。
(1)用意するもの
前髪をすくために用意したいのは「はさみ」「すきばさみ」「コーム」「ヘアクリップ」の4つ。すきばさみを持っていない場合は、普通のはさみでも代用可能です。また、裏ワザとして「眉用はさみ」を使って細かい調整をするという方法もあるので、あれば用意しておきましょう。
(2)根元を濡らしてクセをとる
きれいな仕上がりを目指すために、髪についたクセをとっておきます。前髪の根元を水で濡らして少しとかしたあと、ドライヤーで乾かしましょう。このとき、少し前髪を引っ張るようにして乾かしてください。真っ直ぐになるのでカットもしやすくなります。
(3)前髪を分ける(ブロッキングする)
まずは後ろの髪をヘアクリップで留めておきます。次に、前髪を真ん中と左右、3つのブロックに分けていきましょう。このとき真ん中部分は自分の黒目の延長線上の幅でとります。薄めの前髪にしたい場合は、その幅を少し狭くすればOK。
(4)真ん中→サイドの順でカットする
前髪をすく前に、長さを整えていきましょう。普通のはさみを使って、真ん中部分から切っていきます。はさみを入れるときは髪を強く引っ張らないよう注意してくださいね。
サイドを切るときは、目の角度に合わせて少し斜めにカットします。
(5)はさみを縦に入れて前髪をすく
長さを整えたら、いよいよすいていきます。前髪の表面の髪の毛をとって、ヘアクリップで留めてください。残った髪をカットしていきます。
ここですきばさみの出番です。ポイントはすきばさみを縦に入れていくこと。そうすることで、上手に透け感を出すことができます。すきばさみが無い場合は、普通のはさみでも大丈夫! または、眉用のはさみでもカットすることができます。
はさみを縦に入れるときは、あまり深く入れすぎずあくまで毛先をぼかすような気持ちでカットすると、自然な仕上がりになるはずです。
3:失敗したくない!セルフで切る、すくときの注意点3つ
続いては、前髪を上手にセルフカットするための鉄則をご紹介します。
(1)乾いた髪をカットする
お風呂上りに気になって、ちょっとハサミを入れてみる……。あるあるですが、これはNG。美容師さんが髪を濡らした状態でも上手にカットできるのは、プロの技があるからこそ。素人が真似しようとしても簡単にできるのもではありません。
前髪をカットするときは完全に乾いた髪をよくとかしてから始めましょう。分け目を整えることも忘れないでくださいね。
(2)真正面から鏡を見る
前髪をカットするときは、必ず顔の正面に鏡を置いてカットしましょう。前屈みになったり、俯いた状態で切ってしまうと、思った以上に短くなってしまいます。姿勢を正し、顎を上げたり下げたりせず自然に正面を向いて切ってください。
使う鏡も小さなものは避けて、頭頂部や首元、顔周り全体が映る大きさのもので、バランスを確認しながら切るのががベターです。
(3)切りたい長さより5mm長めに切る
前髪を自分で切って後悔しやすいのが長さ。長いものはまた切ればいいだけですが、短くしすぎてしまったものはどうしようもありません。どうせすぐ伸びる……とはいうものの、せっかくセルフカットにチャレンジするからには、可愛く仕上げたいですよね。
短くしすぎが多いことを念頭において、自分がしたい長さより気持ち長め、5mm程度長くカットするようにしましょう。
4:コツを押さえておうちでセルフカット!
今回紹介したコツを踏まえつつ、何度か練習を重ねていけばきっとセルフカットは上達するはず。
理想のヘアスタイルをキープするために、是非チャレンジしてみてくださいね。
【参考】