恋のなやみに効くメディア

共依存とは?恋愛において共依存が危険な理由

青木 エイミーA.Aoki

目次

隠す

1:共依存とは?もともとは夫婦の言葉なの?

「共依存」というとお互い依存し合っている男女の関係性を示すことが一般的です。しかし、もともとはアルコール依存症の夫を支える妻が、身を犠牲にして頑張れば頑張るほど悪い方向に進んでいく状態に対して使われ始めた言葉。厚生労働省の「e-ヘルスネット」には以下のような記述があります。

共依存(きょういぞん)

依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している周囲の人間の在り様。

例えばアルコール依存症の妻は、依存症に巻き込まれた被害者と言えます。一方で家族研究から、妻はアルコール依存症者のそばで病気の維持に手を貸している面があり、間接的にアルコールに依存しているという「共依存」ではないかという考えがでてきました。共依存者は被害者であるとともに共犯者でもあり、相手(依存症者)に必要とされることで自分の存在価値を見いだすためにそのような相手が必要であるという、自己喪失の病気であるといえます。

出典:e-ヘルスネット

つまり、本来アルコールに依存してる「夫」だけでなく「妻」もその関係性によって、同じ世に依存状態であるということ。「自分」ではなく「相手」が主軸となってしまうことから生まれる悪循環。それをあらわしたのが「共依存」という言葉の始まりだったとされているようです。

2:共依存に陥りやすい人の特徴5つ

アルコール依存症に限らず、お互いが相手に依存しすぎる状態もまた「共依存」だといわれています。では、どんな人が共依存になりやすいのでしょうか。

(1)世話焼きタイプ

人に手助けするのが好きな人は要注意。人に世話を焼くことで必要とされていると思い、自分の存在価値を確認する人もいます。

相手ありきで自分の存在を確認するため、相手に依存してしまう可能性も。そして相手も世話をしてくれることに甘えてしまい、お互いに依存し合う状態へと進んでいくのです。

(2)自分に自信がない

自分に自信がなく自分に価値がないと思っていると、愛情を求めてしまいがち。そして恋愛をした場合に、人に求められるだけで生きる意味を見出してしまうことが多いです。愛情を求めれば求めるほど、その人のために生きてしまい、どんどん依存していきます。

(3)深い愛を求める

例えば親子関係が良好でなかったり、十分な愛情を感じられてこなかった場合、恋愛で強い愛情を求めてしまいがちです。

深く愛されることで、自分の愛情不足を解消し、そしてその人を手放したくないという思いなどから、惜しみなく愛情を注いでしまうのです。この場合、常に重い恋愛をする傾向があり、相手も同じタイプだった場合、共依存に陥っていきます。

(4)人と他人との線引きが苦手

人と他人との線引きが苦手で、つい人に深い入りしてしまう人も共依存になりやすい人の特徴です。恋人ができるとまるで家族のように思ってしまい、本来は他人であるという認識を捨てて、同一化しようとしてしまいます。

そうなると、自分の生活の軸が恋人一色になり、自分自身の日常生活や他の人間関係などがおろそかになりがち。そんな人は恋愛に依存しやすいタイプで、すなわち共依存になりやすいといえるでしょう。

(5)相手を自分の思いどおりにコントロールしようとする

相手を自分の思いどおりにしようとする人も要注意。相手を自分なしでは生きていけないようにしたり、言葉を巧みに使って従わせたり……そういう存在をつくることで、そこに依存していくのです。

3:本人たちは幸せな場合も…共依存恋愛が危険な理由5つ

(1)ふたりの世界で完結して客観性を失っていく

恋人との関係を何より大事にするので、「友達と会ってほしくない」といえば会わないし、「ひとりにされると寂しい」と言われれば、常に一緒に行動します。

互いに強く相手を求めすぎるので、結果としてふたりの世界で完結します。もしも間違った方向に進んでいても、周囲の注意に耳を傾けないことも。そしてともに客観性を失っていくのです。

(2)やらなければいけないことがおろそかになる

片時も恋人と離れたくない気持ちが強くなり、学校や仕事など、自分のためにやらなければいけないことをおろそかにしてしまう傾向も。恋人に「離れたくない」と泣かれて、学校や仕事を辞めてしまうというケースもあるようです。

(3)結局は心が満たされない状態が続く

相手を好きすぎるあまりに、自分のほうが恋人を愛していると思いがち。相手からどんな強い愛情を受けとっていたとしても、それを認められない状態が続いてしまいます。

つまりは、相手を強く求めるがあまり、常に心が満たされていない状態が続いていることにもなり得るのです。

(4)お互いをダメにしてしまう

恋人のために自分の人生の選択肢を捨ててしまうことも考えられます。特には、今まで仲良くしてくれていた友達がひとりもいなくなってしまうことも……。

束縛や干渉によってお互いに行動を制限し、そこに愛を感じてしまうので、一緒にいればいるほどお互いにお互いの可能性を打ち消し合って、ダメにしてしまうことも多く見られます。

(5)歪んだ愛になりがち

共依存の場合に、自分も相手に依存していますが、「この人は私がいないとダメ」と思うことで存在価値を高めたり、自分の生きる意義を見出したりします。

そのため、「自分が全部してあげないと彼は何もできない」と決めつけたり、彼が何もできない人でないと自分は必要とされなくなるのではないかという思いから、相手の可能性を潰ししてしまったりと、歪んだ愛へと進みがちです。

4:共依存を克服する方法3つ

(1)相手の感情に振り回されない

相手の感情に振り回されず、自分の人生を自分で選択できるようになることが大切。物理的に常に一緒にいる関係をやめることも有効です。例えば同棲の解消や、会う頻度を減らすことが考えられるでしょう。

(2)自分を大切にする

共依存の根幹には、人から求められたり大切にされたりすることで生きる価値を見出すなど、自己の存在を大切にできていない背景があります。

嫌なことは嫌だとはっきり意思表示をしたり、好きなことをしたり、辛いと思ったときは思いっきり泣くなど、自分という存在を、まずは自分自身が大切にするようにしましょう。

(3)カウンセリングを受ける

もし自力でどうにもできないと思っているのなら、専門家を頼るのもひとつの方法です。恋愛における共依存のカウンセリングを専門としたクリニックなどもありますから、まずはそういったところを探してみましょう。

5:まとめ

共依存カップルについて「お互いに求めるバランスが取れているなら別にいいじゃん」という意見もあります。ですが、今は良くても、上述したとおり、将来に支障をきたす恐れは十分にあります。もしかして自分がそうかも……と思った人は、一度自分たちを見直してみることをおすすめします。

【参考】

厚生労働省「e-ヘルスネット」共依存