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平服とは?結婚式の二次会、面接、式典、葬儀…それぞれの平服のマナー

スザクカナト

スザクカナトK.Suzaku

目次

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1:平服とは?平服の定義

まずは平服について、正しい意味をつかんでおきましょう。辞書で調べてみると、

ヘイ-フク【平服】

ふだん着ている衣服。また、その服装。ふだんぎ。⇔礼服。

補説:冠婚葬祭の招待状などで「平服でご出席ください」とある場合は、ふつう略礼装またはそれに近い服装を指し、カジュアルウエアは含まない。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

とあります。普段着の言い換えではありますが、基本的には、冠婚葬祭の場合に略礼装になるような服のこと。決して、TシャツやGパンなど、いつも着ている服ではないのです。

つまり平服の定義とは、「礼服までかしこまらなくて良いが、ちゃんと場をわきまえた服」ということです。

2:平服でお越しくださいと言われたら…マナー5つ

では、「平服でお越しください」と言われた場合、どのようなマナーに気を付ければ良いのでしょうか。

(1)スカートはひざ丈

入学式や入社式、冠婚葬祭など、どんなシチュエーションであっても、「平服で」と言われたら、スカートはひざ丈を選ぶのがマナー。また素足はマナー違反です。とはいえ地厚のタイツもNG。ストッキングを履きましょう。

(2)ジーンズやスニーカーはもちろんNG

平服は普段着ではありません。ジーンズやスニーカーはもちろんNGです。たとえ上にシャツやジャケットを着用したとしても、下がジーンズやスニーカーだと、かなりくだけた印象を与えてしまいます。カジュアルを求められたとしても、せめてスラックスやローファーにしましょう。

(3)露出は控えて

平服の基本は上品にまとめること。上品さに露出は似つかわしくありません。当然、ノースリーブも露出に含まれます。猛暑の夏などに、つい選んでしまいがちですが、ストールやケープは必須です。

(4)ファー素材や革は避けるのが無難

生き物の毛や皮によって作られるファーや革は、殺生をイメージさせるため、おめでたい場面や葬儀では着用しないのがマナーです。

最近ではフェイクファーやフェイクレザーもありますが、見る側からしたらフェイクかどうかはわかりません。ファーや革に見えるものは、とりあえず避けておくのが賢明です。ただし、男性の革靴はアリとされています。

(5)華美なカラーを避ける

赤や柄物といった華美な印象を与えるカラーは悪目立ちするので、避けましょう。結婚式などのおめでたい場なら……と選んでしまう人もいますが、主役より目立つのはマナー違反です。ラメやスパンコールの入った服も、平服といわれたときには避けましょう。

3:結婚式の二次会、面接、式典、葬儀…それぞれの平服とは?

シチュエーションに合わせた服装を求められるのが平服。ここからは平服の具体的なコーディネートをご紹介します。

(1)結婚式の二次会の平服

まず、主役が身につけるカラーである白色を避けるのが鉄則。また、白と混同しやすいベージュも避けたほうが無難です。また、お葬式のイメージがある透け感や光沢感のないオールブラックも避けましょう。

女性の場合、ひざ丈のワンピースドレスに華やかかつ上品なパール系のアクセサリーというコーデが良いでしょう。男性はスーツ着用が基本。シルバーなど明るいカラーのネクタイで華やかさをプラスしましょう。

(2)就職面接の平服

就職面接で平服が求められる場合、人事側の意図としては「かしこまらず来てほしい」という場合が多いですが、平服のマナーを見ている場合もあります。またアパレル業界などでは、「センスや個性を見たい」という意図がある場合も。

基本的には男性も女性もリクルートスーツを着用していくのが無難でしょう。アパレル業界のような稀なケースでは、ブランドイメージに合ったトレンド感のある服装が求められることもあるようです。

(3)式典出席の平服

記念式典などに出席するときには、上品さに加え、落ち着きや知的さを感じさせるような服装が好まれます。具体的には、女性の場合、ネイビーやグレーといった落ち着きのあるカラーのワンピースにジャケット。男性の場合、スーツに落ち着きのあるカラーのネクタイを着用しましょう。

(4)葬儀・お通夜の平服

葬儀や通夜、お別れの会、法事で平服が求められた場合、男性の場合はダークスーツを着用しましょう。女性も、暗色系のスーツまたはワンピースにして、露出は控えめに。ストッキングも黒を選ぶのが一般的です。

(5)入園式や入学式の平服

最近の入園式や入学式では、あまりにフォーマルな服装をしていると逆に浮いてしまうこともあります。

女性の場合、シンプルなワンピースや、きれいめスカートとトップス、パンツスタイルでもOK。上にジャケットを羽織るとしっかりした印象に仕上がります。男性はビジネススーツでOK。お祝いの場なので、ネクタイは明るめカラーを選ぶと華やかです。

4:まとめ

マナーやセンスを問われる平服は、「無難なきちんと服」をイメージするといいでしょう。「真面目」「上品」「知的」といったキーワードを基準にして選ぶと、失敗が避けられます。