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同棲の生活費の平均は?【2020年版】カップルに聞いたお金の管理方法と分担割合

松田優

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:同棲すると生活費は減る?それとも増える?

同棲生活は、ひとり暮らしに比べて生活費が抑えられるイメージがありますよね。確かに家賃や光熱費などを単純に折半すると、ひとりあたりの固定費は抑えられます。

しかし、家賃が高い物件に住んだり、自炊の回数が少なかったり、また、一日を通してどちらかが必ず家にいて光熱費がかかる場合など、生活費が減らないというケースも。場合によっては同棲するほうが高くなってしまうなんてこともあります。

実際に同棲しているカップルは、どの程度の生活費を支払っているのかチェックしてみましょう。

2:都内と地方では全然違う!同棲の生活費の平均5例

同棲にかかる生活費は、住んでいる場所やふたりの生活スタイルによって変動します。同棲している人たちは月々の生活費をいくらぐらい支払っているのでしょうか。

そこで今回『MENJOY』では、同棲経験のある20〜30代の男女184名を対象に、独自のアンケート調査を実施。「同棲をしているときのふたりの生活費の平均は、だいたいどのくらいですか?」と質問をしてみました。その結果のトップ5をコメント付きでご紹介します。

5位:26~30万円・・・10人(5.4%)

「快適さを重視して都心部に2LDKの家を借りたので、家賃が生活費の半分を占めている状態です。

ふたりで一緒に家にいる時間自体は限られているのですが、ペットを飼っているので、日中もエアコンをつけっぱなしで、エサ代もかかります。毎日の食事は自炊なので、食費だけは抑えられていますが……」(Yさん・30歳女性/デザイナー)

4位:21~25万円・・・19人(10.3%)

「お互い仕事で忙しい者同士なので、ふたりの勤務先に近い場所を選ぶとどうしても都心になり、家賃は月17万。家賃を含めて、生活費は僕のほうが少し多めに支払ってやりくりしています。また、ふたりだとコンビニ弁当というわけにはいかず、つい外食しがちなので、なんだかんだ食費が高くついているところもあります」(Hさん・29歳男性/デザイナー)

3位:10万円以下・・・43人(23.4%)

「あまりお金がないので生活費を抑えることに必死。ふたりとも家の広さをあまり求めていなかったので、同棲可能な1DKを探して選びました。

お互い朝から夜まで仕事で家にいる時間も少ないので、光熱費や日用品費もかなり抑えられてます。食事もほぼ自炊。けっこう頑張って節約してます。あとは毎日の忍耐が大切ですね。自宅での時間にこだわりたい人には、ちょっと厳しいかも……」(Uさん・27歳女性/アパレル販売員)

2位:16~20万円・・・44人(23.9%)

「うちはふたりともフリーランスで在宅ワークがメイン。交通の便を気にしなくて良いので、地方に家を借りています。2LDKなのに8万円だし、外食する機会も少ないので生活費はちゃんと抑えられてます。

私たちは関西在住なので、この家賃で広い家が借りられますが、関東に住んでいる友人カップルは同じ間取りで家賃が倍だそう。“なんでそんないい暮らしができるの?”と驚かれました」(Mさん・32歳女性/金融業)

1位:10~15万円・・・63人(34.2%)

「都心から乗り換えが2回必要なエリアに家を借りています。通勤時間は長いですが、家賃は抑えられるし、田舎っぽい雰囲気が少しある静かな場所だし、住み心地は良いですよ。

安いスーパーも多いので、うまくやりくりすれば食費は月2~3万、日用品は1万円以内に抑えられます。都心部から30分以上離れた場所であれば、同棲可能な物件が安く借りることができるので、生活費を抑えて貯金に回したい人たちにもおすすめですね」(Kさん・34歳女性/飲食業)

3:同棲の生活費の管理方法5つ

同棲においてルールを設けることはとても重要なこと。特にお金に関しては、不満や喧嘩の原因となってしまうので、はじめのうちからしっかり管理方法を決めておきましょう。絶対に覚えておきたい生活費の管理方法をご紹介します。

(1)家計簿をつけて毎月の生活費を把握しておく

同棲するときは、お金の支出管理はきちんとしておくのがベスト。生活をする上で、だいたいの生活費を把握していたとしても、意外と必要外の支出が多いこともあります。中には自分たちが何にお金を使っているのかわからないという人もいるほど……。

ひとり暮らしとは違い、無駄遣いはふたりの関係にも関わる問題となります。「生活費だから仕方がない」と諦める前に、家計簿をつけて収支を明確にしたり、削減できるポイントがないか今一度見直してみましょう。

(2)支払い分担を明確にしておく

生活費をどのように支払っていくかは人それぞれ。生活費には家賃や食費、水道光熱費、雑費、通信費と複数あり、すべてをきっちり折半する場合もあれば、ひとりは家賃を、もうひとりは家賃以外の生活費を支払うなど、さまざまな分担方法があります。

しかし支払い分担が曖昧だと、「これも私が支払わなきゃいけないの?」「これはどっちが支払うの?」と不満につながってしまうことも。同棲でかかる生活費をふたりのどちらがどのくらい負担するのか、支払い分担を明確に分けるように心がけましょう。

(3)生活費の予算を設定する

ついつい生活費が増えがちなふたりは、生活費の予算をあらかじめ設定しておくのがおすすめです。予算を設定しておけば、制限するよう意識するため、無駄使いが自然と減ってきます。

同棲し始めたばかりの時期は、毎月に必要な生活費が把握しづらいです。そこで、2~3か月くらい様子を見てから、家賃や食費など各項目ごとに毎月の予算上限を設け、生活費全体の予算を決めていきましょう。

(4)共有の財布を作る

お金をきちんと管理したいカップルは、共有のお財布を作っておきましょう。ふたりがお金を出し合った財布を用意しておくことで、必要な生活費以外の出費や急な出費にもスムーズに対応ができます。

貯金や個々のお金とは別のものとして管理することで、使い道をしっかりと考えてお金が使えて、無駄使い防止にも効果的です。毎月一定額のお金を入れておき、余ったお金はそのまま貯金へ回すと、貯金もできて一石二鳥でしょう。

(5)貯金専用の口座を作る

将来のことを考えるなら、生活費のやりくりに加え、貯金にお金を回すことも大切です。でも、自分の口座で貯金をしようと思ってもすぐ使ってしまい、なかなか続かないという人も多いはず。

ふたりの貯金専用口座を作っておけば、片方の監視の目があるので、使ってしまうことなく、貯金を習慣づけることができます。また、ひとりでなくふたりで取り組むのが継続するポイント。一緒に頑張ることが大切です。

4:同棲の生活費の分担どうしてる?揉めないポイント3つ

同棲において気を付けておきたいのが、お金に関するトラブルです。生活費を分担する際にもめないポイントをご紹介します。

(1)ルールを決めておくこと

生活を共にする同棲相手とは、生活費のうちどちらが何を支払うか、急な出費に対するお金をどう工面するかなど、お金に関するルールを決めておくようにしましょう。あらかじめルールを決めておけば、大抵の揉めごとは回避できます。

(2)互いのお金の価値観を共有しておくこと

同棲相手とお金の価値観が合わないと、生活を共にするのは厳しいでしょう。自分にとっては自然なお金の使い方だったとしても、相手にとっては無駄使いとして捉えられてしまうこともあります。

相手はどんなものにしっかりお金を割きたいタイプなのか、逆にどこまで節約したい人なのかなど、ふたりのお金の価値観を共有しておくことも必要です。

(3)ふたりのお金事情を報告し合うこと

同棲に必要な生活費を分担する場合は、お互いの収入に対し無理のない範囲で分担するのが望ましいです。月のはじめに、今月どのくらい自由に使えるお金があるのか、出費する予定のお金はどのくらいなのかなど、個々のお金事情を共有しておくのも良いでしょう。

5:まとめ

同棲するほどにラブラブな関係だったとしても、お金のトラブルで一気に破局寸前となる可能性もあります。特に生活費という毎月支払わなければいけない出費に対して、ふたりの価値観や認識がずれていると不満は募る一方。

ずっと仲良くいるためにも、生活費の分担が曖昧になっているふたりは、生活費の管理方法を見直してみましょう。