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酸っぱい葡萄の意味は?「酸っぱい葡萄」に関するエピソード5選

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

目次

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1:酸っぱい葡萄とは?

酸っぱい葡萄と聞いても、あまり意味がわかりませんよね。そこで、辞書で調べてみました。

酸っぱい葡萄(読み)スッパイ葡萄

「イソップ物語」にみえる寓話(ぐうわ)の一。キツネがおいしそうな葡萄を見つけるが、高いところにありどうしても届かない。しまいには「あの葡萄はきっと酸っぱくてまずいに違いない」と言って去る。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

手に入らないものに対して「手に入れる必要なんてなかったんだ」と自分を納得させることって、日常でもありますよね。たしかに、手に入らないものにこだわるよりも、これから手に入れたいと思うものに目を向けていくことで前にすすめるはずです。

2:酸っぱい葡萄の意味がわかる!「酸っぱい葡萄」に関するエピソード5つ

酸っぱい葡萄と似た経験は日常生活の中でもよくあること。そこで、いろいろな人から酸っぱい葡萄に関するエピソードを聞いてきました。

(1)イケメン過ぎた

「昔すっごい好きだったイケメンの男性がいて、猛烈にアプローチをしたことがあります。その人がモデルのようなキレイ系の人が好きだったので、必死にダイエットしたり、ファッションセンスを磨いたりして頑張ってましたね。

その人とは結局付き合うことができましたけど、その人に振られないようにって、付き合ったあとも必死。彼との恋愛はまったく楽しめなかったという苦い経験があります。別れたあとは落ち込みましたが、“自分には釣り合わない相手だった”と思って、同じ失敗をしないように気をつけています」(Uさん・28歳女性/会社員)

(2)飛んでダメなら梯子をかけろ

「酸っぱい葡萄の話、実はあまり好きじゃないんです。手に入れたいと思ったなら、まずは全力で努力してみることが大切だと思うんですよね。

僕はひと目惚れした相手に思いっきりアプローチをしましたよ。3回告白して振られましたけど、4回目に告白したときにOKしてもらえました。飛び跳ねているだけで葡萄に届かないなら、梯子をかけたりして、届くように工夫するべきだと思うんです」(Sさん・26歳男性/会社員)

(3)努力の意味

「学生時代に漫画家になる夢があって、死ぬほど漫画を描いていた時期があります。でも、10年くらい本気で目指して努力した結果、自分には無理だと確信しました。

受け入れるのは本当に苦労しましたよ。でも、“叶わない夢があったとしたら、それは叶える必要のなかった夢なんだ”って、酸っぱい葡萄の話に救われたことがあります」(Hさん・33歳女性/主婦)

(4)アプローチ前から諦める

「“いいな”と思う男性が現れるたびに、“でも、私なんて相手にされないよな”って思ってすぐに諦める癖があります。

努力することは大切ですが、その結果、振られるのが怖いんです。だから、無理って思ったら、手に入れる必要のないもの!って自分を納得させます。そういう人って割と多いんじゃないかな」(Dさん・25歳女性/会社員)

(5)失恋からの立ち直り

「大好きな彼に振られるともう絶望って感じですけど、いい思い出だったなって思えないと前に進めない。元カレに振られたときはしんどかったけど、“彼は自分の人生に必要なかった人”とか、“自分が人として成長するための辛い経験”って思って頑張りましたね。

どうしてもうまくいかないこととかつらいことってあるけど、過去を振り返ったときにそれがあったから今の自分があるって思えるかどうかは、きっと大切なことだと思います」(Hさん・28歳女性/会社員)

3:「酸っぱい葡萄」のメリット・デメリット5つ

酸っぱい葡萄の話のように、得られなかったことを合理化することは誰にでもあるものでしょう。しかし、それには賛否両論あるようです。そこで、メリットとデメリットについてまとめてみました。

(1)諦めるための方法としては有効なのではないか

「手に入れられなかったものに対していつまでも執着しているわけにもいかないと思うので、気持ちを切り替える方法としては有効だと思います。葡萄がおいしいかまずいかはわかりませんが、諦めざるを得ないなら、“まずい”と思ったほうが諦めやすいですからね」(Uさん・33歳男性/会社員)

(2)確実にいいものを探したほうが効率的

「キツネは葡萄を食べたくてある程度頑張るわけですが、最後は諦めて“きっとあの葡萄は酸っぱかったはずだ”と考える。これって合理的だし、悪い判断ではないと思います。おいしい葡萄だとわかっているならさらに努力して手に入れるほうがいいのかもしれませんが、キツネが狙っていたのは“おいしいかまずいかわからない葡萄”なわけです。

そんなものに時間をかけて努力するくらいなら、同じぐらいの努力で手に入れることができる確実においしいものを見つけるほうがいいでしょう。時間をかけて相当な努力をして手に入れた葡萄がまずかったら、それこそ悲惨です」(Mさん・36歳男性/会社員)

(3)欲しい気持ちはその程度…自分の気持ちがわかる

「この問題はキツネが葡萄に対して、その程度しか興味がなかったと考えることもできる。少し努力して諦めることができるなら、諦めてしまったほうがいいはずです。相当な努力をして手に入れたとしても、そもそもそんなに興味がないなら、おいしかったとしても“ここまでする必要はなかったな”となるはず。

だったら、さっさと諦めて、効率良く別の餌を探したほうがいい」(Nさん・32歳男性/会社員)

(4)努力して手に入れた人がいたら後悔するリスク

「もしキツネが諦めた葡萄を食べた人がいて“おいしかった”って言われたら、“あのとき、もう少し頑張っておけばよかった”って後悔すると思うんです。

それがこの話のデメリットだと思います。だったら、食べられるまで努力をしてみて、“あの葡萄はおいしくない”って自分で確認したほうが、後悔が残らないはずです」(Nさん・34歳男性/会社員)

(5)言い訳し続けないといけなくなる

「一度合理化をし始めたら、キリがなくなるという考え方もあると思います。葡萄を実際に食べた人に“おいしかった”って言われたら、今度は“あのときは葡萄をとれる状況じゃなかった”となり、さらに、“梯子を貸してもらったら簡単にとれたよ”って言われたら、今度は“梯子を貸してくれる人がそのときいなかった”となる。ある意味、どこまでも言い訳しないといけなくなるのは、デメリットですよね」(Mさん・37歳女性/会社員)

4:まとめ

この物語の「葡萄」は目標や欲しいものの比喩。人生には「葡萄」を手に入れられない瞬間がよくありますが、後悔しないために自己正当化をすることもあるでしょう。

しかし、それを手に入れた人が出てきたとき、後悔しないかを考えてみてください。「そうでもない」と思うなら、そこで手を引いてしまってもいいと思います。しかし「後悔する」と思うなら、手に入れるまでトライしてみるのもひとつです。また葡萄が何かによって、臨機応変な行動をとることも大切なのではないでしょうか。